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    ピンチ

    Hamanokarisuma2

    DONE夏…それは暑い季節でありまた熱い季節でもある!
    暑さでレッスンのやる気も何もかもが起きない花巻乙和、そこへ衣舞紀から突如として真夏のビーチバレー大会への招集が!海に行って遊びたい乙和はその誘いに二つ返事!

    ビーチバレー大会にて運動神経抜群の衣舞紀とマリンスポーツを得意とする乙和に敵は無し!国士無双の天下無双と思われていたハズなのにある事がキッカケで突然のピンチに!?

    果たして結末は!?
    真夏の栄光は誰の手に!?チキチキ!ビーチバレー大会!!「あ~つ~い~よ〜…」

    8月、真夏の暑さが一層厳しくなっていた。最高気温が30度を超えるなんてことは最早当たり前の事、乙和はこの暑さに耐えられず事務所の机にグッタリと突っ伏していた。

    「乙和さん大丈夫ですか?」
    「何やってんのよ…大体事務所はクーラー効いてるんだからそんな暑くないでしょ?」

    そんな乙和に心配そうに声をかけるのは咲姫、その一方でため息混じりに言葉をかけるのはノア。対照的な問い掛けに対して乙和は力の無い声で返した。

    「大丈夫…じゃないかも。涼しいって言ったってそれはクーラーが効いてる個々の部屋だけじゃん。ただでさえここに来るまでで暑さにやられているのに、何の目的も無く外に出たく無いし暑さを我慢して外に出るだけのメリットがないじゃん…。それこそ海で遊ぶとかなら喜んで外に行くけどさー」
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    そらお

    MAIKING雑伊の人が書いてる。設定ねつ造、勝手に忍術学園の依頼受けちゃう伊作くんがいます。
    その他諸々、かって設定してます。雑渡さんがモブと結婚させられそうなピンチ 
    お心の広い方向け


    ここからラブコメになるはず なるだろ? なってくれるよな???
    ラブコメというか、両思いになって欲しいと思います。



    「ねえ、伊作くん」

     保健委員会委員長、善法寺伊作がひとりきりで医務室にこもって薬を煎じていると、真夜中すぎに不意の客人が訪れることがあった。
    「はい、雑渡さん。今日はどちらからおいででしょう」
     勝手知ったる相手なので伊作も起ち上がったりはしない。作業を続けながら返事だけを返す。
     相手の声は聞こえるけれど姿は見えない。気配だけが少し感じられる程度だ。
    「ねえ、伊作くん」
     答えの代わりに、天上の板が少しだけぐらついたのが目の端に見える。はっと顔を上げると、そこにはもう闇で染め抜いたような大きな姿があった。音もなく床に降り立ち、そのまま伊作のすぐそばへと寄ってくる。
    「――はい」
     ほんの少しだけ、返事をためらった。見た目も気配もいままでやってきていた雑渡昆奈門とまったくおなじだけれど、わずかに伊作を慎重にさせるなにかを感じたのだ。
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