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    ピアノ

    ytd524

    DONE※現パロ
    ※ジャズフェスで演奏する恵に一目惚れした五がピアノを始める話
    ※さしすバンドでステージ出演したら観客席に恵の姿を見つけて運命感じる五

    akiyuki様の元ネタ(https://twitter.com/ak1yuk1/status/1404486850329206784)の一部を抜粋し勢いのまま書き上げたものになります、許可くださりありがとうございます!
    行動派悟、大好物です。
    ジャズパロ 木漏れ日が心地よい、初夏の季節だった。
     公園のような広場に作られた小さなステージで、制服を着た三人の学生たちが音楽を奏でる。さすがに中学生ではないだろうから、きっと当時の俺と同じ、高校生であったはずだ。そこそこ集まった人だかりから上がる手拍子に合わせて紡がれる、小気味良いアップテンポな曲。その中、俺の視線は引き寄せられるように、ただ一箇所から動かすことができないでいた。
     エレクトーンの上を滑っていく細長い指先。伏し目がちな瞳。染めたこともないであろう真っ黒い髪は、着ている制服と相まって、まるでモノクロフィルムのように視界へと映り込む。
     あぁ、でも、わずかに覗き見える瞳の色は、どこか薄いような、黒とはまた違う色をしているようであった。睫毛が影になって見えないその色だけが、モノクロの中でやけに鮮やかに映るようで。
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    NoiRu03stut

    DONEここおぼ見てから書きたいな~って思ってた話です。ぶぜまつのつもりで書いたけどあまりぶぜまつじゃないかもしれない……途中でよく分からなくなった……。
    キャラも口調もつかみ切れてないし、絶対ネタ被ってn番煎じになってそうだけど私はまだ煎じてないから許して欲しい。
    色々と残念な仕上がりだけど良ければお納めください!

    ぴあのお誕生日おめでとう~~!!!
    きらきら 顕現した日の夜、仲間たちが開いてくれた歓迎の宴を抜け出して、ふらりと涼みに出た縁側。見上げた夜空に瞬く星々の光に目を奪われた。
     小さいはずなのに力強く輝くその光に、何故だか酷く焦がれて、思わず手を伸ばす。ついつい身を乗り出し過ぎたその体が、空とは真逆の方向へぐらりと傾いた。

    「っと、危ない!」
     声とともに手を掴まれた松井の体は縁側へと引き戻れさる。驚いて、手の主の方へと顔を向ければ、そこには松井と同じように驚いた顔をした豊前の顔があった。松井が無事な事に安心したのか、ほっとしたような顔をして豊前が口を開く。
    「どうしたんだ、まつ。酔っぱらったか?」
    「あ……いや、星が」
    「星?」
     松井ぽつりとした呟きの言葉に、豊前は僅かに首を傾げつつも夜空へと目を向けた。きらきらと輝く星々を負けないくらい輝くその瞳に映すと、見惚れたように僅かに表情を和らげる。
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    ▶︎古井◀︎

    DONE #チェズモクワンドロワンライ
    お題「夢/ピアノ」
    ピアノを弾いたり聞いたりするチェズモクのはなし
     ピアノの美しい調べがモクマの鼓膜を揺らし、微睡のさなかに心地よく沈んでいた意識を揺り起こした。そっと目蓋をひらくと、目の奥に残る微かな怠さが、まだもうすこし寝ていたいと訴えている。
     なにか、ずいぶんと長い夢を見ていたような。輪郭を捉えていたはずの夢の記憶は、意識の冴えに比例するかのように、ぼんやりと霞む脳に絡まっていた残滓ごと霧散していく。もはや、それが悲しかったものか嬉しかったものなのかすら思い出せないが、そっと指先で触れた目尻の膚が、涙でも流れていたみたいに張り詰めていた。
     怠惰な欲求に抗ってゆっくりとシーツの海から身体を起こしたモクマは、知らぬ間にもぬけの殻と化していた、すぐ隣に一人分空いていたスペースをぼうっと眺める。今響いているこの音は、どうやら先に目覚めた恋人が奏でているらしい。
     音に誘われるまま、眠気にこわばったままの上半身をぐっと伸ばし、モクマはサイドテーブルに置かれていたカーディガンに袖を通す。モクマが何の気なしに足を下ろした位置に、まるで測ったみたいにきっちりと揃えられていたスリッパに、思わず笑みを漏らしながら立ち上がった。
     壁際のチェストの上でもうもうと 3916