かれる
DONE一応前書いたやつの続きです!ドッキリを仕掛けるつもりがイタズラを仕掛けることになっちゃいました。雰囲気で読んで貰えるとありがたいです。pixivにあげる時は前作を編集します……💦
酔っ払いにはイタズラを...!ドンドンドンと扉を叩く音がして飛び起きる。もしかして……と思い、急いで玄関まで向かう。そして扉を開けた瞬間
「たっだいまぁ〜♪」
と言いながら、その声の主は思いっきりオレに向かって倒れてくる。
「ちょっとキース、また飲み過ぎたのか!?」
「だってしょうがないだろ?最近いそがしくて、あまり飲めなかったんだからさ……すぅ……」
「えっと、とりあえずここで寝ないでってば!…もう仕方ないなぁ……」
と言いながら、肩を貸してそのままソファーまで運ぶ。
「とりあえず、お水持ってくるから、それまで起きてろよ。」
とその場を離れて、ダイニングキッチンの戸棚からコップを取りだし、そっと水をついで持ってきた時には、もうキースは完全に眠っていた。
1129「たっだいまぁ〜♪」
と言いながら、その声の主は思いっきりオレに向かって倒れてくる。
「ちょっとキース、また飲み過ぎたのか!?」
「だってしょうがないだろ?最近いそがしくて、あまり飲めなかったんだからさ……すぅ……」
「えっと、とりあえずここで寝ないでってば!…もう仕方ないなぁ……」
と言いながら、肩を貸してそのままソファーまで運ぶ。
「とりあえず、お水持ってくるから、それまで起きてろよ。」
とその場を離れて、ダイニングキッチンの戸棚からコップを取りだし、そっと水をついで持ってきた時には、もうキースは完全に眠っていた。
かれる
DONE別の垢で出してたものを加筆修正しての再録。ディノくんがおうちデートを提案するお話。
ひとりじめ「なぁキース、明日…空いてるか?」
「あぁ、明日はジェイ達と飲む約束してんだ、悪いな。」
と最近はいつもこうだ。声をかけても断られてしまう。キースにだって他の人とのつき合いがあるのは分かってるけど...それでも...
やっぱり前のようにかまって貰えないのは寂しい。いつもは聞き分けの良いふりをしているけど、今日は分かりやすく落ち込んだ表情をしてみる。と、目の前のモスグリーンの瞳が揺れた気がした。
それから、
「はぁ...しょうがないな。明日の飲みの誘いは断ることにするよ。」
という一言で思わず心が踊りだしそうになるのを堪えながら、ネットで見てからずっとやりたかった"あること"を提案する。
それは...
1094「あぁ、明日はジェイ達と飲む約束してんだ、悪いな。」
と最近はいつもこうだ。声をかけても断られてしまう。キースにだって他の人とのつき合いがあるのは分かってるけど...それでも...
やっぱり前のようにかまって貰えないのは寂しい。いつもは聞き分けの良いふりをしているけど、今日は分かりやすく落ち込んだ表情をしてみる。と、目の前のモスグリーンの瞳が揺れた気がした。
それから、
「はぁ...しょうがないな。明日の飲みの誘いは断ることにするよ。」
という一言で思わず心が踊りだしそうになるのを堪えながら、ネットで見てからずっとやりたかった"あること"を提案する。
それは...
かれる
REHABILI久しぶりのキスディノです。🍕がザルなの公式と解釈の一致すぎてハゲ散らかしました。今宵は祝杯をあげようと思います。
酔っ払いにはご用心!イエローウエストで開店したての小さなバーに、初めてキースと訪れ、お酒を飲んでいるときだった。もうそろそろストッパーをかけた方がいいかな、そう考えた瞬間。
「のみすぎた……はぁあ……あついな……」
と隣の男が急に服を脱ぎ始める。
「ちょ!キース!!脱がないで!?まって!」
と慌ててやめさせようとするも、間に合わなかった。
よく鍛えられた上半身が顕になり、それがバーの暗い照明に引き立てられ、自分の頭の中で勝手にフラッシュバックする情事の面影。
1人で顔を真っ赤にしながらキースに服を着せ、このままじゃまずいと咄嗟に判断し、そのまま腕を引っ張り外に出る。恐らくこの出来事は自分だけが覚えていることになるのだろう。そう考えたら恥ずかしくて、キースの顔がまともに見れない。
693「のみすぎた……はぁあ……あついな……」
と隣の男が急に服を脱ぎ始める。
「ちょ!キース!!脱がないで!?まって!」
と慌ててやめさせようとするも、間に合わなかった。
よく鍛えられた上半身が顕になり、それがバーの暗い照明に引き立てられ、自分の頭の中で勝手にフラッシュバックする情事の面影。
1人で顔を真っ赤にしながらキースに服を着せ、このままじゃまずいと咄嗟に判断し、そのまま腕を引っ張り外に出る。恐らくこの出来事は自分だけが覚えていることになるのだろう。そう考えたら恥ずかしくて、キースの顔がまともに見れない。
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DONE #キスディノ版ワンドロライ報告会@KD_1drwr
【ぬいぐるみ】で参加しました!
ぬいぐるみはヴィレバンコラボのぬいぐるみイメージしてます🐺ぬいぐるみ キスディノ
きっかけは些細な喧嘩だったように思う。今ではその原因さえ思い出せないような、ほんの些細なこと。オレもディノも普段ならすぐに仲直りするようなことも互いに意固地になってしまい、できないでいて今ではどうやって謝るか考えてしまう始末だった。
「はぁ…」
その日の夜、部屋のカウンターで酒をちびちびと飲んでいたオレだったがそんなオレに近づく気配を感じる。もちろん、そんなのディノ以外いない…のだが。
思わず振り向くとオレの視界に飛び込んできたのはディノーーではなく、ディノと同じような空色の瞳をさせたオオカミのぬいぐるみだった。以前、ヒーロー業の一環でした仕事の際にディノが買い取ったのを覚えている。
『キースくん』
「ああ?」
裏声で、オオカミに声を当てるオレと同年代の男に呆れてしまう。
『ディノくん、友達と喧嘩しちゃって困ってるんだ。友達じゃなくなったらどうしようって…どうしたらいいと思う?』
ーーああ、もう。
こんなのも可愛いとさえ思ってしまうオレはきっとどうかしているのだろう。
「あー…別に気にしなくていいとでも言っとけ。その友達はもう怒ってねぇし、むしろ…いつ謝ろう 997
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DONE永遠の春/キスディノ(🍺🍕)キースごめんね。謝っときます。ネタが降ってきたから…ディノがごつサブの影響でキースのことだけ忘れてしまう話です永遠の春 キスディノ
長かったあの悪夢も終わったと思っていたのに、神様というのは時に残酷でまたオレにとっては悪夢のように思える日々が幕を開けた。
オレはその日、会議でパトロールに参加できておらずそんな俺の元にやってきた情報はディノがサブスタンスとの戦闘で倒れたということ。血の気が引く思いがしながら走るとオレの前にはブラッドが立ちふさがった。
「おい、ブラッドディノは!?」
「無事だ。何も問題はない、だがキース。お前はディノに会うな」
「はあ?何でだよ…!それもメンターリーダー命令か?」
「………」
押し黙るブラッドを無理矢理引きはがし、ディノがいるらしい医務室へと足を踏みいれる。ベッドにはディノが横になっていて、近くにいるジュニアやフェイスと話していた。思ったより元気そうな様子にほっと胸を撫でおろす。
「ディノ」
声を漏らすとオレの方を向き、そしてディノは不思議そうな表情を浮かべた。
「ディノ…?」
「あ、ええっと…?」
不安そうな顔をして、視線を彷徨わせた後オレの後ろの方を見てぱっと表情を明るくさせる。
「ブラッド!あの、えっと……」
「ディノ、元気そうで何よりだ。身体に異常は 2342
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DONE格好いいオレの恋人 キスディノ♀(🍺🍕♀)※ディノを先天性女体化させてます。
最近付き合い始めたキスディノでタオル一枚のまま戦いに出てしまうディノを心配するキースの話格好いいオレの恋人 キスディノ♀
サブスタンス反応が消えた現場に漸くたどり着いたルーキーたちはギョッと目を見開く。
「ディノ…?」
「ああ、フェイス!お疲れ様、もうサブスタンス反応はないから気にしなくていいぞ〜」
へら、と笑う声の主はディノ・アルバーニ。フェイス、そしてジュニアのメンターに当たり女性のヒーローだ。そしてその彼女は先程までシャワーでも浴びていたのか、髪、そして体を水で濡れたまま、そしてタオル一枚と言う痴女と言われてもおかしくないような姿であった。
「ディノ、そのカッコ…」
「ああ!いやぁ、さっきまでシャワー浴びててな?で、通信が入ってヒーローとして行かないわけにはいかないだろ?だからーー」
と、言葉を繋げようとした時低く怒ったような声が当たりを支配する。
「でぃ〜〜〜〜の〜〜〜〜〜?」
「げ。キース…じ、じゃあ!俺はそういうことだから…」
「こら待て、逃げんな!」
「わわっ、許してくれよきーすぅ〜!」
サイコキネシスでキースの腕の中まで引っ張られたディノは濡れてしまうであろうに上着を着せられディノはわしゃわしゃとタオルで髪を拭かれてしまう。
「お、怒ってるか…?」
「 1515
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DONE #キスディノ版ワンドロライ報告会@KD_1drwr
【独り占め】で書かせていただきました!イメージとしては最近子供が出来て2人の時間がなかなか出来ない夫婦感!独り占め キスディノ
「なんか、いいのかなぁ。ルーキー達に悪いよ」
そう零すのはディノ。
目の前には出来立てのキースお手製のパスタがあって、湯気を立てている。また、悪夢に魘されたディノは目を覚ました。いつもはシャワーを浴びた後、トレーニングに行くか、ランニングに出るか、もしくはテレビショッピングを見て過ごすかするディノだったが今日はキースが起きてきた。勿論、キースはお前のせいで起こされた〜などと言っていたがそれが嘘だったことなど知っている。恋人の優しい嘘に嬉しさ半分、申し訳なさを半分にその優しさに甘えることにしたのは数時間前のこと。
「別にいいんだよ。オレが好きでやってんだし」
「うーん…でもさぁ……これじゃあキースに頼りっぱなしで申し訳ないと言うか…これじゃあ俺がダメ人間になってしまいそうだ」
「っ…」
思わずその言葉にキースはグッときてしまう。ディノを好きになってから、ディノと付き合うようになってから自分は好きな人を甘やかしたいタイプなのかと驚きに満ちたものを覚えた日のことを思い出しながらキースは深く息を吐いた。
「………べつに、お前がそんなこと気にしなくていいんだよ。オレが好き 1404
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DONE四年分のラブレター/キスディノ(🍺🍕】https://twitter.com/pagupagu14/status/1373273751844843522?s=21の続きです。
#ディノ・アルバーニ生誕祭2021
#ディノ・アルバーニ誕生祭2021四年分のラブレター キスディノ
「『桜の木の下には死体が眠っている』」
「は?なんだそりゃ」
「ジャパンで言われている言葉だ。だから桜は見事に咲くらしい」
「へぇ…おかしなこと考える人間もいるもんだな」
「でも、なんか怖くないか?それって」
「怖いとか言う柄かよ、お前が」
「キースひどい!」
「ふっ…まあ、そうだな。ゾンビが出てきたりでもしたらたまったものではないからな」
「ブラッドまで…」
「まあ、そうなった時は守ってやるから安心しろ。ディノ」
「ブラッド、てめぇ…」
「なんだキース、言いたいことがあるなら言えばいい」
「なんでもねぇよ〜」
***
なんて、話をしたのはいつのことだっただろうか。桜が咲きだすといつもディノは花見をしに行こうと言ってじゃあ時期も近いのだからといつもディノの誕生日は花見を行くことが俺たちの間で恒例となっていた。
それから、ディノが死んだと知らされ桜を見るたびブラッドのあの言葉が思い返されてならなかった。
桜の木の下に死体が眠っているというのなら、こんなに同じような色の花を咲かせるのだからディノが下に埋まってやしないかと良いに任せて掘り起こそうとしてブ 1628
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DONE居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ(🍺🍕)ワンピのアーロン戦の地味なパロ。キースvsシリウスです。前後は特に考えてません居ていいと、言ってくれる人。 キスディノ
「ここは…」
辛うじての生活用品はあるが質素すぎる人が暮らしていたことなど思わせない部屋にキースが声を漏らすと目の前のこの世のものとは思えないほど儚げで人間離れした男は口元に弧を描いた。
「ああ、ここはディノの部屋だよ。かつて、彼が起きて寝るを繰り返していた部屋」
「な!」
淡々と言われた事実にキースは呆然としてしまう。だって、キースの思い描くディノと結びつかないほど何もないのだ。ベッドと冷蔵庫とランプ、着替えが入っているのだろうクローゼット、そのような生活必需品以外何もない。信じられない、と言うように口を開けたままのキースにシリウスは笑みを返した。
「本当に残念でならないな。ディノは良い働きをしてくれたーー良い、【道具】だったのに」
「……ーーは?」
ドスの効いた声がキースの口から漏れ出た。それと同時にミシミシと家具が、壁が床が音を立て壊れていく。
「…驚いたな、君にそんな力があったなんて」
「…何て言った?」
「うん?」
「【道具】、だと…?」
洗脳されていたとは言えディノが仲間がそんな風に思われるのはキースには耐えられなかった。ま 1498
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DONE #キスディノ版ワンドロライ報告会@KD_1drwr
お花見(桜)/誕生日 で書きました!
※ブラオスのブラッドとキースが会話するシーンがあります
Will you marry me ? キスディノ
誕生日に結婚うんぬんかんぬんの話書いてしまうのが私の性癖というか好きなシチュエーションだよなって書きながら気づきを得ました。Will you marry me キスディノ
(楽しそうだなぁ…)
安っぽい缶ビールを飲みながらキースの口元は弧を描いていた。
今日はディノの誕生日、最初はジュニアの提案でサプライズで祝おうかなんて案も出ていたのだがそれを下げさせたのはキースだった。ディノはサプライズをするのは好きだがされるのは苦手とする人間だった。それこそ上手に隠し通せたのなら問題はないのだがジュニアやキースと言ったメンツがいるなら上手く隠すことは不可能で、それで変に避けられてディノが傷つくことが目に見えていた。だからこそサプライズをやめ、ディノにどんな誕生日パーティがいいのか聞くことにしたのだった。するとディノは「お花見パーティーがしたい!」なんて言うものだから今日がディノの髪と同じような薄ピンク色をした花びらを散らせる木の下、集めるものだけ集まってパーティーを行なっている。ディノが好きなピザと少しのサイドメニューと共に。視線の先にいるディノは多くの仲間たちに囲まれて楽しそうに見えた。
「そばに行かなくていいのか」
「…ブラッド」
キースの横に座り同じようにビールを飲む姿を似合わない、と思いつつキースは少 2200
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DONEHERO/キスディノ(🍺🍕)あんまキスディノ要素ないけどキスディノオタクが書いてるのでキスディノです。ワンピースの映画ストロングワールドの地味なパロ。ディノを助けに行くキースの話です。
キスディノにおいてルフィはキースでナミはディノやと思ってる節ある。結構関係性は反対するけどね
書きたい所を書きたかったシリーズなので突然始まって突然終わる。HERO キスディノ
ガッ、ゴスッと蹴る音と共に桜色の髪が揺れ床に転がされた。けれど空色の瞳は諦めなど微塵も感じさせない色をさせ敵を睨みつけていた。
「…あの子達を解放しろ」
「ま〜だそんなこと言ってんのか?自分と似たような能力を植え付けられたからって親近感でも湧いてんのかぁ?それで巻き込まれてこんな目に遭ってるなんて世話ねぇよなぁ」
下品に笑う男たち。ディノは歯軋りをするしかなかった。自分と同じような動物化のイクリプスを幼いながらに植え付けられた子供たち。自分の環境がいかに運が良かったかを知り、人身売買されそうになっている子供たちを放ってなどおけなかった。ヒーローとしても、ディノ・アルバーニ個人としても。しかし色々と誤算が重なり、サブスタンス能力を使えないようにする枷を嵌められ今はいたぶられることしかできなかった。
頭の片隅で考えるのは子供達のことと、自分の隠した言葉を親友は、相棒は聞いてくれただろうかという不安ばかりだった。
(いいや、信じよう。だって、あいつは…キースはーー)
と、突然建物の入り口…扉が前兆などなくへこみ出す。
ベコ、ベコ、ベコベコッ!
そんな不吉な音を立て次に 1781
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DONE周りさえ見えない/キスディノ(🍺🍕)六章中、部屋が分かれた(設定の)キスディノがルーキー達の前でイチャイチャする話。周りさえ見えない キスディノ
部屋に鳴り響く着信音音。必死に探り当てスマホを耳に当てると早朝にはうるさすぎる、けれど不快ではない声がキースの耳に入ってくる。
『おはよう!キース、朝だぞ』
「あぁ……ふぁ、はよ…」
『はは、大きい欠伸。もういい時間だ、そろそろ起き出してもいいんじゃないか?天気もいいし絶好のキャンプ日和だな!…トレーニング日和って言った方がいいのか?この場合』
「はは、どっちでもいいだろ…そんなの」
キャンプ合宿中。エリオスでは同室だったキースとディノは部屋が離されてしまい寝起きが悪いキースをディノが心配していたのがキャンプが始まる前のこと。『じゃあ、お前が電話で起こしてくれよ』なんて冗談半分にキースは言ったのだがそれを本気にしたディノはこうしてキャンプ中は毎日電話をかけてきて、それをキースは【良い】と感じていた。ディノの声を聞くたび、隣にいなくても生きているのだと感じられる。ディノがいなかった灰色の日はいないのに電話をかけてはキースが保護したディノの遺物とさえ思える荷物の中から光が溢れ出していた。
「キース!」
突然、そんな光を思わせる声に現実に引き戻される。
「お 1666
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DONE過保護/キスディノ(🍺🍕)前のワンドロで過保護書きたかったけど書けなかったから今更書きました。少しシリアス?かもしれん…過保護 キスディノ
『イクリプス反応確認。近くにいるヒーロー直ちに現場に急行して下サイーー』
そんな通信が聞こえ俺は急いで向かう。今日は俺はパトロールはお休みに休日…ではなく月イチ行われる検査の日だった。念のための検査であるのだが今日は何故かヴィクターさんに『出来るだけサブスタンスを使わないように』と言われていて、だからこそ本来なら向かうのはいけないことないのだと分かっていた。けれど、そこに困っている人がいて、敵がいる。ならばヒーローとして駆けつけないわけにはいかなかった。例えサブスタンス能力が使えないにしてもそれによって向上された肉体能力もある。
「よし、急ごう」
そう決意を固めた俺は現場へと急いだ。
***
「危ないっ!」
市民の子供助け、逃すと俺は苦笑いを向ける。一般イクリプスと変わらない犬型兵士と人型兵士達。今、サブスタンスを使うことができない俺が相手にするには多すぎる数だった。
(って、言ってもやるしかないか…)
にひ、と笑う顔はきっと空元気でしかなかっただろうが。
***
地を蹴り、人型兵士の顔面を潰す。機械オ音と煙を上げながら膝をつく兵士を横目に犬型兵士の腹部を 2773
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FUJOSHI SAW #キスディノ版ワンドロライ報告会@KD_1drwr
【煙草】で書かせていただきました!
ディノの喫煙者描写注意です!煙草 キスディノ
「おわ、驚いた…」
「あ、キース。お疲れ様!」
「お、おお…おつかれ…」
喫煙所に入ったキースはいると思っていなかった人物、ディノがいたことに驚き目をぱちくりとさせた。ディノはスマホを弄りつつ煙草を吸う手を止めずにいてそれがまたキースを驚かせた。
「お前が煙草吸うなんて知らなかったな」
「はは、本当はキースにだけは知られたくなかったんだけどな」
「…どういうことだ?」
「ええっと、白状するとさ。俺って四年のブランクがあるだろ?記憶も、他にもさ…ブラッドもそうだけど特にキースは俺の知らないところがたくさん出来てて煙草もそうだし、お酒だって、他にも…だから近づきたいと思って始めたーー呆れるか?」
照れたように笑うディノにキースは何も言えなくなってしまう。そういえばディノの吸ってる銘柄は自分のと同じような気がするし、それが自分のため…いや、せいだというのは酷く落ち着かなく嬉しくなってしまうのだった。
「…呆れねえし、嫌でもねぇ……むしろ」
嬉しいという言葉は言わずともわかっているようでニコニコとディノは笑った。
「むしろ、なんだ?」
「分かってんだろ…」
「でもキースの 1204
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FUJOSHI SAW平穏な時/キスディノ(🍺🍕)六章時、ピザ不足のディノにピザトーストを作ってあげるキースの話。くっついてます。
キャンプ中、限られた時間イチャつくキスディノがみたい。六章時の書きたいネタまだあるからまた書きます。平穏な時 キスディノ
「ピザ…ピザ不足だ…死ぬ、ピザの栄養分が足りなくて餓死する…」
「そんな大袈裟な」
なんて笑いながらキースは目の前の親友を見やる。どこか元気がなさそうに見えたディノもこんなことを言えるようになるくらいには回復したか、と安堵しつつシャレにならない言葉を言うものだから重い腰を上げてしまう自分はブラッド以上に甘いのかもしれない、と思って息を吐いた。
「あれ、キース。どっかいくのか?」
「ちょっと待ってろ」
「わわっ」
ガシガシ、と乱暴にディノの頭を撫でると席を外す。そんな様子をディノは不思議そうにぽかん、と見つめることしか出来なかった。
***
「本物のピザじゃなくて悪ィな」
そう言って戻ってきたキースが紙皿に乗せてやってきたのは――
「ピザトーストだ!うわぁっ、キースが作ってくれたのか?」
「あ、いや…まあ、いつも食ってるモン食えねーのはつらいことだと思うし、お前もその?頑張ってるとは、思うし?」
素直じゃない言葉を吐露するキースだがそんなキースにディノは嬉しさを前面に押し出した笑顔を零した。
「ありがとうっ、キース!うまいっ~~ああっ、もうキース!大好きだっ」
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FUJOSHI SAW雨の止ませ方/キスディノご都合サブスタンスの影響で本人の感情関係なく涙が止まらなくなったディノの話雨の止ませ方 キスディノ
「ブラッド!」
「キース」
キースはディノが医務室に運ばれたという知らせを受け駆けつけていた。今日はメジャーヒーローの会議やら何やらでパトロールに参加することは叶わず、もしもそこに自分がいればディノを守ることができたのにと悔やまれてしまい顔を顰めさせた。
「ディノは平気なのか!?」
「ああ、命にも…本人の健康状態にも何ら問題はない」
「そうか…」
ほっと安堵するものの、顔を見るまでは納得できないのは事実で医務室に入ろうとしたところでブラッドに遮られる。
「あ?」
「キース、ディノが如何にどんな状態であろうと動揺したりなどしないと約束できるか」
「な、なんだよブラッド…ディノは無事なんだろ?」
「ああ、無事だ。だが、一つ異常な点が見られる。だから今お前に聞いている、もしできないと言うのなら俺はお前をディノに会わせることができない」
「………できる、約束、するさ……」
「そうか、なら入るといい」
ブラッドの言葉を不審に思いながら医務室へと入るキースとブラッドだった。
「ディノ、キースを連れてきたぞ」
「ブラッド!ありがとう〜、聞いてくれよキース〜」
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FUJOSHI SAW #キスディノ版ワンドロライ報告会@KD_1drwr
初めて
開催おめでとうございます!【初めて】で書かせていただきました!🍺🍕初めて キスディノ
「キスがしたい」
「は?」
「キスがしたい」
「いや聞こえてるって、何だよ藪から棒に」
「だってキース!俺たち付き合ってるんだよ!?恋人だよ!?だったらキスくらいしてもいいと思うんだけど!」
今日は二人とも合わせてオフの日で、昨夜ディノがいなかった時期に比べるとマシにはなったもののお酒を飲んでいたキースはダラダラと過ごしていてディノも珍しくどこかへ生かず部屋で過ごしていたのだが、それもふつふつと溜まっていた気持ちをキースに伝えるためだった。ディノが戻ってきて、復帰して、なんやかんやあって付き合うことになった二人だったが特に親友だった時と何かが変わることがなく日々を過ごしてきた。勿論、ディノはキースに大切に大事にされていると感じていたのだがキスくらい許されるのではないか?というか俺がしたい!という気持ちを今、ぶつけていた。
「いや、それは…」
「なぁ、だめか…?」
キースに近づき、顔を覗き込むようにして甘えるディノに「ゔっ」とキースは声を漏らす。キースはディノのこういった顔に弱かった。これに限らず何だかんだキースはディノのお願いを聞いてあげたくなるし、いつもどこかで 1582
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FUJOSHI SAW事後のキスディノが夜の散歩に出かける話。ディノのサブスタンス設定等ちょっとねつ造してます。桜に攫われてしまう前に キスディノ「つっかれたぁ~」
「はは、だらしないぞキース」
「うっせえなぁ…お前はよく平気だよなあ」
そうベッドに唇を尖らせながら突っ伏すのはキース。今はけろっとした表情でネットで頼み先程届いたばかりのピザを食べているディノを抱いていたのはキースの方で逆ではないかと思いつつキースはじと、とディノを見つめた。
「どうした?キースも食べるか?」
「いらね。あんな体力使った後に食べれるか、年を考えろ年を」
「いやいや…俺も同い年なんだけど」
はは、と笑いつつディノはぺろりとピザを平らげてしまいいっそ感心してしまうキースだった。
「キースはこのまま寝るのか?」
「え?ああ…まあ、そうだな。って、何だよお前は寝ないのか?」
「ああ、俺は…そうだな、キースは疲れてるみたいだしピロートークも期待できそうにないだろ?だから、シャワー浴びた後ランニングにでも行こうかなって」
「ランニングって…」
いつもだったら『キースも一緒にどうだ?』なんて聞いてくるディノだったがそんなことを聞きもせずに、人懐っこいいつもの笑顔ではなく大人びた、まるでこのままどこかへ消えて行ってしまいそうな 1776