Cherry_7396
DONE #長晋ワンドロライお題 抱き締める
ギリギリツードロにはなってないです。背景注意です。
夜明けを待ち望む日 濃藍が空に溶け込む頃、薄らと瞼を開けた。大きなベットの中央で背を向ける男の姿を見つめ、すうっと心に隙間風が吹き込む。
そっと手を伸ばしてぺたりと大きな背中に手のひらをくっつける。人肌のじんわりとした温もりが確かな熱を帯びて伝わった。
静かな寝息が聞こえ、ほんの少しだけ距離を詰める。起きないことに安堵して息を吐く。
情事後の身体は綺麗になっていて、ふわふわの毛布に包み込まれている。なのに温もりは感じられない。手のひらから伝わる温度だけが暖かい。
獰猛な獣を体現したかのような彼が僕に触れるとき、酷く怯えているのを知った。
まるで触れてはいけないモノのように微かに震える手で僕の身体に触れる。華奢であるが筋肉のついた男の身体はそう簡単に壊れやしないというのに、彼はいつだって僕に触れることを躊躇い、丁寧に扱う。
2736そっと手を伸ばしてぺたりと大きな背中に手のひらをくっつける。人肌のじんわりとした温もりが確かな熱を帯びて伝わった。
静かな寝息が聞こえ、ほんの少しだけ距離を詰める。起きないことに安堵して息を吐く。
情事後の身体は綺麗になっていて、ふわふわの毛布に包み込まれている。なのに温もりは感じられない。手のひらから伝わる温度だけが暖かい。
獰猛な獣を体現したかのような彼が僕に触れるとき、酷く怯えているのを知った。
まるで触れてはいけないモノのように微かに震える手で僕の身体に触れる。華奢であるが筋肉のついた男の身体はそう簡単に壊れやしないというのに、彼はいつだって僕に触れることを躊躇い、丁寧に扱う。
Cherry_7396
DONE #長晋ワンドロライ お題「アイス」現パロ長晋 社会人mrくん×保育園園長tksgさん
ロリショタrnmrくんちゃんがいます。tksg先生がお嫁さんになった後のお話です。
『確実に叶う幼子の願い事』の続きのような何かです。
あにうえのけんせい ショーウィンドウには色鮮やかなアイスが並んでいる。ガラス張りのケースにぺったりと張り付いた蘭丸は眉間に皺を寄せて真剣に考え込んでいた。
選べるのは一つだけ。よく知った色を見比べながら、これは難解な問題だぞとばかりに唸る。
高杉は店内の端で涼んでいる。店内の冷房が天国のように思える。一気に汗が引いて、パタパタと胸元を仰いで風を入れるのを見咎めた兄が見えないように大きな身体で覆い隠していた。
「あにうえ、らんまるにはえらべません!」
「選べ」
「むりであります!」
「………どれと迷ってんだ」
「ぜんぶっ!」
「せめて絞れよ………」
呆れたように笑う兄の後ろからひょっこりと高杉が顔を出す。蘭丸は良いことを思いついた!と軽い足取りで駆け寄り、にぱっと笑った。
1999選べるのは一つだけ。よく知った色を見比べながら、これは難解な問題だぞとばかりに唸る。
高杉は店内の端で涼んでいる。店内の冷房が天国のように思える。一気に汗が引いて、パタパタと胸元を仰いで風を入れるのを見咎めた兄が見えないように大きな身体で覆い隠していた。
「あにうえ、らんまるにはえらべません!」
「選べ」
「むりであります!」
「………どれと迷ってんだ」
「ぜんぶっ!」
「せめて絞れよ………」
呆れたように笑う兄の後ろからひょっこりと高杉が顔を出す。蘭丸は良いことを思いついた!と軽い足取りで駆け寄り、にぱっと笑った。
Cherry_7396
DONEこれの、これの……どこかのワンシーンを書きました……。全方向にゴメンナサイと叫びます。現パロ長晋 オメガバース ショタおに
小学校低学年α mrくん×大学生Ω tksgさん
https://fse.tw/qf6FBLiz#friend 3757
Cherry_7396
MAIKING #長晋ワンドロライ お題「海」現パロ長晋 「セフレだと思っていたのに」の前の話です。恋人だと思っているmrくん×セフレだと思っているtksgさんです。背景注意。
だって、何も知らなかったから 電車を乗り継いで数時間。連れ出された先は夏の代名詞でもある海だった。
珍しく森くんの方から誘われたものだから、まだ僕に飽きてないんだと安心する反面、いつまで続けるのだろうかと憂鬱になりながらも浮き立つ心を隠せずにいた。
羞恥を押し込めてシャワーを浴びて後ろの準備をして、髪をセットして気に入りの服を素早く吟味して。そうして訪れた森くんのアパートの前。繰り返してきた行為をなぞるように深呼吸しようとして、腕を掴まれた。
びっくりして顔を上げれば、むっつりと黙り込んだ森くんが「海、行くぞ」とだけ僕に告げる。呆気にとられるままに流されてここにいる。
海に行くなんて思ってもいなかったから水着なんて持ってきてない。持っているのはビニール袋に入れられたローションとゴムだけだ。
2437珍しく森くんの方から誘われたものだから、まだ僕に飽きてないんだと安心する反面、いつまで続けるのだろうかと憂鬱になりながらも浮き立つ心を隠せずにいた。
羞恥を押し込めてシャワーを浴びて後ろの準備をして、髪をセットして気に入りの服を素早く吟味して。そうして訪れた森くんのアパートの前。繰り返してきた行為をなぞるように深呼吸しようとして、腕を掴まれた。
びっくりして顔を上げれば、むっつりと黙り込んだ森くんが「海、行くぞ」とだけ僕に告げる。呆気にとられるままに流されてここにいる。
海に行くなんて思ってもいなかったから水着なんて持ってきてない。持っているのはビニール袋に入れられたローションとゴムだけだ。
Remma_KTG
PROGRESS長晋漫画口移し魔力供給ラフ兼下書きまでできた
筆圧のないペンで仕上げるのでだいぶペン入れ終わったらだいぶ雰囲気かわると思う。
220710追記
ペン入れまでできた
200715
塗った 影入れた 3
Remma_KTG
CAN’T MAKE※tksgさんが血を吐いてますR18は不得手だけどキスシーンくらい書けないかなーって書いてた産物。色気の欠片もない。というかそれはキスじゃねえ。
突然ピンチに陥るtksgさんと、mrくんごぼ、と溺れるような音がした。
班行動での任務を終え合流地点を目指して歩いていたら突然大量に喀血した。前触れも何もなく、急に気分が悪くなったと思ったら地面に血をぶちまけていた。マスターに何か起こった、またはこれから起こると直感し先を急ごうとしたがまた咳き込んで足が止まる。突き刺すような肺の痛みに思わず呻く。激しい咳が止まらず肺の中の空気がどんどんなくなっていく。先を歩く同行人を呼び止めようとして、誰もいないのに気づく。しまった、殿を歩くんじゃなかった。……先に行っててくれたほうがマスターの危機には間に合うか。立っていられずうずくまり、何度も喀血を繰り返す。やっと吐ききったと思ったのも束の間、高杉は思わず目を見開いた。肺にどろりと液体が滲出してくる。息ができない。必死に吐き出そうとするが肺の中の空気はさっきの咳ですべて吐き出してしまっていた。補充しようにも喉を血がふさいでいて息を吸えない。
1283班行動での任務を終え合流地点を目指して歩いていたら突然大量に喀血した。前触れも何もなく、急に気分が悪くなったと思ったら地面に血をぶちまけていた。マスターに何か起こった、またはこれから起こると直感し先を急ごうとしたがまた咳き込んで足が止まる。突き刺すような肺の痛みに思わず呻く。激しい咳が止まらず肺の中の空気がどんどんなくなっていく。先を歩く同行人を呼び止めようとして、誰もいないのに気づく。しまった、殿を歩くんじゃなかった。……先に行っててくれたほうがマスターの危機には間に合うか。立っていられずうずくまり、何度も喀血を繰り返す。やっと吐ききったと思ったのも束の間、高杉は思わず目を見開いた。肺にどろりと液体が滲出してくる。息ができない。必死に吐き出そうとするが肺の中の空気はさっきの咳ですべて吐き出してしまっていた。補充しようにも喉を血がふさいでいて息を吸えない。
Cherry_7396
DONE現パロ長晋なんとなく雰囲気で読んでください。
ちょっぴりアウトローな感じ。感じだけ。
その夜、嫌というほど教えられた。 路地裏は腐卵した生ゴミの臭いと吐瀉物が充満している。
下品な落書きだらけの壁。転がる空瓶。誰かの血痕。錆色のゴミ箱は役割を放棄してスクラップと化している。
浮浪者が「アー……アー……」とダラダラ涎を垂らして這いつくばる。野良犬と鴉が死肉を奪い合い、ギャアギャアと騒がしい。孤児が転がっている女の死体から財布を盗むのを横目にひっそりと隠れている地下へ繋がる階段を降りる。
顔色の悪い受付嬢が顕になった胸を寄せて上目遣いに媚びた笑みを浮かべ、骨と皮にしか見えない鶏ガラのような指で触れようとするのをサラリと躱した。
「あら、つれないわね」
「ヤク中の誘いは受けねぇよ」
黄ばんだ眼球がギョロリと動いて森を睨む。
3721下品な落書きだらけの壁。転がる空瓶。誰かの血痕。錆色のゴミ箱は役割を放棄してスクラップと化している。
浮浪者が「アー……アー……」とダラダラ涎を垂らして這いつくばる。野良犬と鴉が死肉を奪い合い、ギャアギャアと騒がしい。孤児が転がっている女の死体から財布を盗むのを横目にひっそりと隠れている地下へ繋がる階段を降りる。
顔色の悪い受付嬢が顕になった胸を寄せて上目遣いに媚びた笑みを浮かべ、骨と皮にしか見えない鶏ガラのような指で触れようとするのをサラリと躱した。
「あら、つれないわね」
「ヤク中の誘いは受けねぇよ」
黄ばんだ眼球がギョロリと動いて森を睨む。
Cherry_7396
DONE現パロ長晋 mrくんがイカれてるかもしれません。全体的になんか物騒。なんとなくで書き散らしたので雰囲気で読んでください。お気に召すままに カランコロンとグラスの中の氷を揺らして一気に煽る。ロックグラスに満たされたウイスキーの味が広がり、アルコールが体内に染み渡る。度数は高いが酔うほどではない。
キョロキョロと物珍しげに辺りを見回す高杉は森の服の袖を掴んだまま所在なさげに佇んでいる。
何か飲むかと聞いても首を振るばかりで、目をキュッと細めて黙っている。いつもは騒がしいくせに今は借りてきた猫のように大人しい。
来たいと言ったのはお前だろうに。
ジッと固まって動かない高杉にどうしたものかと考える。ぼんやりとしている間に寄越される誘いをやんわりと躱す。躱しても躱しても繰り返される誘いにうんざりする。高杉と付き合う前ならば適当に乗っていたが、今は可愛い恋人が隣にいるので。いなくとも高杉以外と情を交わす気はないが。
3251キョロキョロと物珍しげに辺りを見回す高杉は森の服の袖を掴んだまま所在なさげに佇んでいる。
何か飲むかと聞いても首を振るばかりで、目をキュッと細めて黙っている。いつもは騒がしいくせに今は借りてきた猫のように大人しい。
来たいと言ったのはお前だろうに。
ジッと固まって動かない高杉にどうしたものかと考える。ぼんやりとしている間に寄越される誘いをやんわりと躱す。躱しても躱しても繰り返される誘いにうんざりする。高杉と付き合う前ならば適当に乗っていたが、今は可愛い恋人が隣にいるので。いなくとも高杉以外と情を交わす気はないが。
Remma_KTG
MOURNING鬼ショタ長+晋。着地点行方不明&いろいろうまくいかなかったので供養神域に降りた鬼――これが。
注連縄で結界の張られた古びた本殿を目の前に、高杉は小さな足を止めた。村の、本来なら産土神が祀られている建物だ。信仰が厚く綺麗に整えられているが村の貧しさを反映してか構えは決して立派といえず、強めの嵐が来れば一度で崩れてしまいかねない佇まい。しかしその正面に場違いなほど真新しく頑丈な鉄格子が大量の釘で縫い付けられていた。鉄格子の前にこの時代としてはかなり上等な部類の布団が敷かれている。
――なるほどね。そこに寝ろというわけだ。
満月とはいえ木々に遮られて薄暗く、神社の外はここから見えない。いっそ逃げてしまっても気づかれないのではとすら思う。が、警護の村人が多数待ち構えている気配がある。高杉はサーヴァントである上に生前剣術も皆伝まで修めている。まともな武術を習得していない一般人など敵ではないので簡単に突破できる。……そう、普段なら。
1535注連縄で結界の張られた古びた本殿を目の前に、高杉は小さな足を止めた。村の、本来なら産土神が祀られている建物だ。信仰が厚く綺麗に整えられているが村の貧しさを反映してか構えは決して立派といえず、強めの嵐が来れば一度で崩れてしまいかねない佇まい。しかしその正面に場違いなほど真新しく頑丈な鉄格子が大量の釘で縫い付けられていた。鉄格子の前にこの時代としてはかなり上等な部類の布団が敷かれている。
――なるほどね。そこに寝ろというわけだ。
満月とはいえ木々に遮られて薄暗く、神社の外はここから見えない。いっそ逃げてしまっても気づかれないのではとすら思う。が、警護の村人が多数待ち構えている気配がある。高杉はサーヴァントである上に生前剣術も皆伝まで修めている。まともな武術を習得していない一般人など敵ではないので簡単に突破できる。……そう、普段なら。