祷治の恥さらし。
DOODLEついった上げたやつ。神のまにまにのコンコンポーズ可愛かった。しかし新彰のまにまにがなかったので仕方なく自作。服の柄はそれっぽくでごまかしごまかし。耳2セットなのは画力の問題です。
もえ(BPB)
MEMO主ブです!アカウント分けられてないんで!H(E)ROの設定のための覚え書き「何で秀彦が好きかって? だってあいつ可愛いじゃん。分かんない? いいよ分かんなくてさ」
「そりゃナツのことは好きだよ。カッコいいし面白いしさ。でも恋愛感情じゃない…多分」
「嫌がられて? ないよ、ない。本気で嫌がってたら俺だってちょっかいかけないって」
「困るけど…さ。フツーに好きだから、いや、スゲー好きだから困ってる。からかってんじゃないんだろうなって分かるから困ってる」
「秀彦がこっち向いてくれるのを待ってる訳、俺は。落ちるとか落ちないとか、そんなの関係ないんだ。好きだったら単純にこっちを向いてほしいもんだろ?」
「俺に彼女ができたらナツは引くのかなって考えるけど、きっとそうはならないんだろうな。ナツに他のやつができるまで、きっとこのまま変わらないと思う」
936「そりゃナツのことは好きだよ。カッコいいし面白いしさ。でも恋愛感情じゃない…多分」
「嫌がられて? ないよ、ない。本気で嫌がってたら俺だってちょっかいかけないって」
「困るけど…さ。フツーに好きだから、いや、スゲー好きだから困ってる。からかってんじゃないんだろうなって分かるから困ってる」
「秀彦がこっち向いてくれるのを待ってる訳、俺は。落ちるとか落ちないとか、そんなの関係ないんだ。好きだったら単純にこっちを向いてほしいもんだろ?」
「俺に彼女ができたらナツは引くのかなって考えるけど、きっとそうはならないんだろうな。ナツに他のやつができるまで、きっとこのまま変わらないと思う」
akam_ragi
DONEそしかい後遠距離で数年付き合った赤安が赤井の大使館勤務を機に結婚する事になり、結婚の契約書を作る話。同性結婚できる世界線。赤井さんが瀕死になりますがもちろん無事です。結婚契約書「結婚契約書をつくりましょう」
「結婚契約書?」
電話口から聞こえた恋人の言葉を、赤井はオウムみたいにそのまま聞き返した。
「はい。日本ではあまり馴染みがないけど、あなたのお国では一般的でしょう?最初にちゃんと決めておいたほうがいいと思うんです」
「ホォ。例えばその内容は?」
「例えば、家事の分担割合、生活費の負担割合、共有財産関係、離婚事由、浮気があった場合のこと、どちらかが亡くなったときのこと……」
「なるほど。考えたくもない事項もあるが、確かに最初に取り決めをしておいた方がいいかもしれないな」
「はい。妃先生に見ていただいて法的効力のあるものにしましょう。出来上がったものは信頼出来る第三者、例えば工藤夫妻に預かっていただいて、数年に一度内容を確認して更新するんです。どうですか?」
3877「結婚契約書?」
電話口から聞こえた恋人の言葉を、赤井はオウムみたいにそのまま聞き返した。
「はい。日本ではあまり馴染みがないけど、あなたのお国では一般的でしょう?最初にちゃんと決めておいたほうがいいと思うんです」
「ホォ。例えばその内容は?」
「例えば、家事の分担割合、生活費の負担割合、共有財産関係、離婚事由、浮気があった場合のこと、どちらかが亡くなったときのこと……」
「なるほど。考えたくもない事項もあるが、確かに最初に取り決めをしておいた方がいいかもしれないな」
「はい。妃先生に見ていただいて法的効力のあるものにしましょう。出来上がったものは信頼出来る第三者、例えば工藤夫妻に預かっていただいて、数年に一度内容を確認して更新するんです。どうですか?」
かける
PASTこちらも支部に上げたやつを移動またしても、狂黒熱が冷めやらなくて
作画コストを考えずに描いたらこのようになりました。
若干SAIの機能が気になって遊んでしまった記憶が。
編集ソフト:SAI 5
青井青蓮
DONE2021年のキスの日に書いた(キスしてない)仙人と方士世俗の戯言に心を乱す仙人の話「私がいた世界でね、‘キスの日’と呼ばれる日があって。映画……って言ってもわからないか。恋人役として共演していた役者の二人が、世界で初めて芝居でキスシーンを演じた日なんだ」
――それが今日なの。
色めき立つ女共の声に辟易しながら、どうしたものかと天を仰ぐ。
救国の功労者ともあろう者が数人の小娘共に混ざり、くだらない情報を共有し合い時折甲高い声を上げながら騒いでいる。
盗み聞きするつもりは毛頭無い。しかし千里先の呼び声をも捉えるこの耳は、見下ろす彼女らの会話を具(つぶさ)に拾い上げてしまう。
彼女らに悪気は微塵も無いだろうが、気を休めるにも暫くは場所を移した方が良いのではという考えが脳裏にチラつく。
どこかに人気がなく静かに過ごせる場所は無いのだろうか。……女が集まり立ち話を始めると、とにかく長いのだ。
1127――それが今日なの。
色めき立つ女共の声に辟易しながら、どうしたものかと天を仰ぐ。
救国の功労者ともあろう者が数人の小娘共に混ざり、くだらない情報を共有し合い時折甲高い声を上げながら騒いでいる。
盗み聞きするつもりは毛頭無い。しかし千里先の呼び声をも捉えるこの耳は、見下ろす彼女らの会話を具(つぶさ)に拾い上げてしまう。
彼女らに悪気は微塵も無いだろうが、気を休めるにも暫くは場所を移した方が良いのではという考えが脳裏にチラつく。
どこかに人気がなく静かに過ごせる場所は無いのだろうか。……女が集まり立ち話を始めると、とにかく長いのだ。
青井青蓮
DONE相互様から(半ば強引に)拝借したネタ弊ワットの方士はどうも寝惚けてひと様の懐に潜りがちな模様
ただ安らかであれ 軽策荘から少し離れた南の竹林は、豊かに生い茂る笹の葉が朝露に濡れ、灰色の雲を遥か遠くへと追いやった空から注がれる日の光を反射しながらそよ風に煽られ棚引いている。
深夜から日の出前まで降り続けていた恵みの雨はすっかり止み、湿った土と爽やかな草の匂いを孕んで吹く風は竹と笹の隙間を通り抜ける度にその熱を下げ、加えて天に向かって真っ直ぐに伸びる鮮やかな深緑がもたらす天然の屋根により、周辺一帯を過ごしやすい温度に保ってくれている。
モンドから来る人々はその大半が璃月港を目指す為、石門の先の分かれ道で南下する者が多い。
此処、軽策荘方面を訪れる者は少なく、人の手があまり入っていない竹林の小道を経由しようとすれば猪やそれを目当てとした魔物に遭遇することにもなる為、自ずとこの道を利用する者は少なくなる。
1374深夜から日の出前まで降り続けていた恵みの雨はすっかり止み、湿った土と爽やかな草の匂いを孕んで吹く風は竹と笹の隙間を通り抜ける度にその熱を下げ、加えて天に向かって真っ直ぐに伸びる鮮やかな深緑がもたらす天然の屋根により、周辺一帯を過ごしやすい温度に保ってくれている。
モンドから来る人々はその大半が璃月港を目指す為、石門の先の分かれ道で南下する者が多い。
此処、軽策荘方面を訪れる者は少なく、人の手があまり入っていない竹林の小道を経由しようとすれば猪やそれを目当てとした魔物に遭遇することにもなる為、自ずとこの道を利用する者は少なくなる。
青井青蓮
DONE一日の活動を終えた後当たり前のように壺に帰ってきて用意したベッドで寝てくれてるって考えただけで幸せすぎて胸が苦しい今日も一日お疲れ様 部屋の灯りを消し、何をするでもなく窓に見える夜空をただ眺める。
邸宅は最近になって旅人により大きく模様替えが行われ、新しくあてがわれた部屋から見える景色もまた新鮮で目を楽しませてくれる。
夢見の名を冠す稲妻の木、生い茂るその美しい桃色は月の光と夜の闇によく映え、この景色を肴に温めた一杯の酒を飲むのが日課になりつつあった。
静寂の中、ノックも無しに部屋のドアが開かれる。よく知った気配の持ち主がその特徴的な気配を微塵も消そうともせず部屋に入り、いつも着ている白い装束をソファに放ると無言で寝台に乗り上げる。
廊下を挟んだ向かいの部屋をあてがわれていた筈の彼は、そう言えば模様替え前はこちらの部屋を使っていた。どうやら寝惚けているのか部屋を間違えているようだったが、先に寝台で身を横たえている俺に一瞥もくれることなく布団に潜り込んだ重雲はそのまま寝息を立て始めてしまった。
996邸宅は最近になって旅人により大きく模様替えが行われ、新しくあてがわれた部屋から見える景色もまた新鮮で目を楽しませてくれる。
夢見の名を冠す稲妻の木、生い茂るその美しい桃色は月の光と夜の闇によく映え、この景色を肴に温めた一杯の酒を飲むのが日課になりつつあった。
静寂の中、ノックも無しに部屋のドアが開かれる。よく知った気配の持ち主がその特徴的な気配を微塵も消そうともせず部屋に入り、いつも着ている白い装束をソファに放ると無言で寝台に乗り上げる。
廊下を挟んだ向かいの部屋をあてがわれていた筈の彼は、そう言えば模様替え前はこちらの部屋を使っていた。どうやら寝惚けているのか部屋を間違えているようだったが、先に寝台で身を横たえている俺に一瞥もくれることなく布団に潜り込んだ重雲はそのまま寝息を立て始めてしまった。
青井青蓮
DONE重雲、先生の講義も真面目に聴き入るだろうし、先生もきっと教え甲斐あるんじゃないかな……なんて考えながら書いた鍾重知らずに聖地へ招かれる少年の話 雲海に覆われた静謐な山々は、嘗て仙道の試練に臨む者や仙人との縁を求める者が幾度と足を運んだ歴史ある場所である。かの送迎の儀式が執り行われる玉京台の広場中央に鎮座する大香炉――長きに渡り数多の来訪者の祈りを聞き、そして天へと旅立つ幾人かの英霊達を見送ってきたそれに良く似たものが、仙家に続く道の入り口に静かに佇んでいる。しかし玉京台に祀られているものよりも明らかに朽ちかけており、あちこちにあるひび割れや窪みを埋める程の苔が、長らく訪れる者がいないことを物語っている。
怪異に纏わる依頼や妖魔に関する目撃情報も無く、しかし漠然と時間を持て余す事を由としない重雲は、喧騒と活気溢れる璃月港から遠く離れたこの絶雲の間を訪れていた。仙人が御座す住処へ続く曲がりくねった坂を上り、黄金色に染まった却砂の木々立ち並ぶ道を、丸々とした蛙の小像達に見守られながら粛々と進む。
3003怪異に纏わる依頼や妖魔に関する目撃情報も無く、しかし漠然と時間を持て余す事を由としない重雲は、喧騒と活気溢れる璃月港から遠く離れたこの絶雲の間を訪れていた。仙人が御座す住処へ続く曲がりくねった坂を上り、黄金色に染まった却砂の木々立ち並ぶ道を、丸々とした蛙の小像達に見守られながら粛々と進む。
青井青蓮
TRAININGお題:全部嘘なら良かったんだけどな補足…若陀(というかクンジュ)視点という謎仕様な上に帝君←重というCP詐欺
「140字SSのお題だしますったー」より
https://shindanmaker.com/578227
青井青蓮
DONE重雲が行秋に人参食わせる話尚克服できるとは言っていない
重→行への食べ物口移しシーンがあるので苦手な人は注意
君の好き嫌いを克服させる、唯一の小気味いい咀嚼音が二人分。それと、一冊の本がごくゆっくりと捲られる音だけが部屋に響く。
外はよく晴れているにも関わらず、年頃の少年二人――行秋と重雲は、使用人の出入りすらない行秋の自室で遅い昼餉を摂っていた。
乱雑に置かれた本の山を避けて作ったスペースに用意したテーブル、大した数もない皿が決して大きくないその卓上に所狭しと並べられており、どの皿にもスティック状に刻まれた新鮮な野菜が盛り付けられている。
今朝、石門の茶屋で行秋と待ち合わせの約束をしていた筈の重雲が、どういう訳か璃月とは真逆のモンド方面から、大量の採れたて野菜を手に石門へ到着した。アカツキワイナリー所縁の者から半ば押し付けられるように頂戴したという。
2823外はよく晴れているにも関わらず、年頃の少年二人――行秋と重雲は、使用人の出入りすらない行秋の自室で遅い昼餉を摂っていた。
乱雑に置かれた本の山を避けて作ったスペースに用意したテーブル、大した数もない皿が決して大きくないその卓上に所狭しと並べられており、どの皿にもスティック状に刻まれた新鮮な野菜が盛り付けられている。
今朝、石門の茶屋で行秋と待ち合わせの約束をしていた筈の重雲が、どういう訳か璃月とは真逆のモンド方面から、大量の採れたて野菜を手に石門へ到着した。アカツキワイナリー所縁の者から半ば押し付けられるように頂戴したという。
青井青蓮
SPOILER好感度ボイスバレ注意モブ女中視点の行重
共犯「えっと……もっと温かいものだと思っていたんですが、意外と冷たいんですね」
「ええ。本来は身体を温めて皮膚をほぐし血行を良くすることで、怪我や病を治す力を促進させるのですけど。重雲様の体質については坊ちゃまからよく聞かされておりましたから」
温める効果はそのままに、肌では清涼感を感じられるように配合した特製の香油。
行秋坊ちゃまから「僕の不注意で例の友人が怪我をした」と相談されたのが二日前のこと。不卜盧という腕の確かな薬屋があるこの璃月の地で、オイルセラピーの心得が役に立つ日が来るとは思わなかった。
坊ちゃまのご友人――重雲様の体質について可能な限りお話を聞き、坊ちゃまに急かされるままに重雲様のお身体にあった香油の精製に必要な材料を見繕い、足りないものをリストアップしたその日のうちに坊ちゃま自ら不足分を調達されてきたのにはさすがに驚きはしたものの、甲斐あってこれ程の短期間で施術にこぎ付けることができた。
2965「ええ。本来は身体を温めて皮膚をほぐし血行を良くすることで、怪我や病を治す力を促進させるのですけど。重雲様の体質については坊ちゃまからよく聞かされておりましたから」
温める効果はそのままに、肌では清涼感を感じられるように配合した特製の香油。
行秋坊ちゃまから「僕の不注意で例の友人が怪我をした」と相談されたのが二日前のこと。不卜盧という腕の確かな薬屋があるこの璃月の地で、オイルセラピーの心得が役に立つ日が来るとは思わなかった。
坊ちゃまのご友人――重雲様の体質について可能な限りお話を聞き、坊ちゃまに急かされるままに重雲様のお身体にあった香油の精製に必要な材料を見繕い、足りないものをリストアップしたその日のうちに坊ちゃま自ら不足分を調達されてきたのにはさすがに驚きはしたものの、甲斐あってこれ程の短期間で施術にこぎ付けることができた。
kisaragi_hotaru
MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のお話の続きです。マトポプは師弟愛です。ひたすらしゃべってるだけです。ダイ大原作と獄炎のネタバレを含んでおりますので、閲覧の際には十分にご注意くださいませ。
捏造と妄想がかなり激しいです。いわゆる、何でも許せる人向け、となっております。
このシリーズは一旦ここで完結という形を取らせていただこうと思います。続きを待ってくれておりましたなら申し訳ないです……。
大魔道士のカミングアウト 5 「――ハドラー様は10年前の大戦にて亡くなられたと聞き及んでいたのだが」
本日二度目のガラスの割れる音を聞いた後、ガンガディアから至って冷静に尋ねられたポップは一瞬逡巡して、ゆっくりと頷いた。
「ああ、死んだよ。跡形もなく消えちまった」
さすがにこのまま放置しておくのは危ないからと、二人が割ってしまったコップの残骸を箒で一箇所に掻き集めたポップは片方の指先にメラを、もう片方の指先にヒャドを作り出し、ちょんと両方を突き合わせた。途端にスパークしたそれは眩い閃光を放ち、ガラスの残骸は一瞬で消滅した。
「そうか……ハドラー様は君のメドローアで……」
なんともいえない顔でガンガディアはそう言ったが、ポップは「は?」と怪訝な顔をして振り返った。
7747本日二度目のガラスの割れる音を聞いた後、ガンガディアから至って冷静に尋ねられたポップは一瞬逡巡して、ゆっくりと頷いた。
「ああ、死んだよ。跡形もなく消えちまった」
さすがにこのまま放置しておくのは危ないからと、二人が割ってしまったコップの残骸を箒で一箇所に掻き集めたポップは片方の指先にメラを、もう片方の指先にヒャドを作り出し、ちょんと両方を突き合わせた。途端にスパークしたそれは眩い閃光を放ち、ガラスの残骸は一瞬で消滅した。
「そうか……ハドラー様は君のメドローアで……」
なんともいえない顔でガンガディアはそう言ったが、ポップは「は?」と怪訝な顔をして振り返った。
kisaragi_hotaru
MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のお話の続きです。マトポプは師弟愛です。ダイ大原作と獄炎のネタバレを含んでおりますので、閲覧の際にはご注意くださいませ。
捏造と妄想がかなり激しいです。いわゆる、何でも許せる人向け、となっております。更新は少しずつになってしまいます。あしがらず。
大魔道士のカミングアウト 4 恋愛相談。
弟子の台詞を聞いたマトリフの脳内にいくつかの顔が浮かんだが、続いた台詞でその全てが除外されることとなった。
「あ、因みに相手は男なんで」
マジかよ。マトリフは思った。
「マジかよ」
そのまま声にも出てしまった。唖然とするマトリフにさらなる追撃が襲いかかる。
「んでもって人間でもなかったりする」
「……ポップ」
「ん?」
「ちょっとそこ座れ。正座」
「……わかった」
マトリフの真剣な声に、ポップは一瞬怯んだがギュッと胸元を握りしめる手に力を込めて、勇気を出して一歩を踏み出した。
「オメーは部屋から出ていけガンガディア」
「……」
不満をありありと表す顔をしてガンガディアはそれでも言われた通りに身体を起こしてマトリフから離れた。寝室の出入り口に向かう途中でポップとすれ違う。その時、
5640弟子の台詞を聞いたマトリフの脳内にいくつかの顔が浮かんだが、続いた台詞でその全てが除外されることとなった。
「あ、因みに相手は男なんで」
マジかよ。マトリフは思った。
「マジかよ」
そのまま声にも出てしまった。唖然とするマトリフにさらなる追撃が襲いかかる。
「んでもって人間でもなかったりする」
「……ポップ」
「ん?」
「ちょっとそこ座れ。正座」
「……わかった」
マトリフの真剣な声に、ポップは一瞬怯んだがギュッと胸元を握りしめる手に力を込めて、勇気を出して一歩を踏み出した。
「オメーは部屋から出ていけガンガディア」
「……」
不満をありありと表す顔をしてガンガディアはそれでも言われた通りに身体を起こしてマトリフから離れた。寝室の出入り口に向かう途中でポップとすれ違う。その時、
kisaragi_hotaru
MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のお話です。マトポプは師弟愛です。ダイ大原作と獄炎のネタバレを含んでおりますので、閲覧の際には十分にご注意くださいませ。
捏造と妄想がかなり激しいです。いわゆる、何でも許せる人向け、となっております。更新は少しずつになってしまいます。あしからず。
大魔道士のカミングアウト 3 元魔王軍。そう聞いた場合に多くの者が真っ先に思い浮かぶのは大魔王バーンを頂点とした10年前に勇者ダイが討滅した魔王軍だろう。しかし、マトリフが先程言った“元魔王軍”はそうではないことをポップは理解していた。
「元魔王軍……それって……つまり……」
その先に続く言葉を、その名を、声に出して発するには、この時のポップには些か勇気が必要だった。
ポップの意を汲んだわけではないがマトリフがひとつ頷き、
「ああ。ハドラーが魔王として君臨していた時の魔王軍のことだ」
そう続けた。
息を呑むポップ。緊張で震えそうになった手を思い切り握り締めた。ちゃぶ台の下で行われているそのような葛藤の様相など知る由もないマトリフとガンガディアは懐かしむように互いに顔を見合わせる。
5400「元魔王軍……それって……つまり……」
その先に続く言葉を、その名を、声に出して発するには、この時のポップには些か勇気が必要だった。
ポップの意を汲んだわけではないがマトリフがひとつ頷き、
「ああ。ハドラーが魔王として君臨していた時の魔王軍のことだ」
そう続けた。
息を呑むポップ。緊張で震えそうになった手を思い切り握り締めた。ちゃぶ台の下で行われているそのような葛藤の様相など知る由もないマトリフとガンガディアは懐かしむように互いに顔を見合わせる。
kisaragi_hotaru
MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のマトポプ(師弟愛)のお話の続きです。ガンマトの事後要素が少しだけあります。直接的な描写はありません。
今回もハドポプ要素はありません。ハドが出てこないせいでガンマト+巻き込まれポプみたいなお話になっています。
ダイ大原作と獄炎のネタバレを含んでおります。捏造と妄想が激しい産物です。何でも許せる人向け、となっております。
大魔道士のカミングアウト 2 「お初にお目にかかる。私はデストロールのガンガディア。大魔道士マトリフの弟子、ポップよ。君のことはマトリフから聞いているよ。是非会ってみたいと思っていた。まあマトリフがなかなか会わせてはくれなかったがね。会えて嬉しいよ」
「はあ……どうも」
礼儀正しく自己紹介をされてポップは拍子抜けしつつも片手を後頭部に置いてペコリと会釈を返した。
マトリフから聞いていたという台詞で、ポップは横目でちらりとマトリフへと視線を向ける。見るからに嫌そうな顔をしているマトリフ。それが仮にも恋人に対する表情なのかと思うと再び混乱してきそうだったが、しかしそれよりも気になるべきことがポップにはあった。
「……コイツが、師匠の……恋人……」
4113「はあ……どうも」
礼儀正しく自己紹介をされてポップは拍子抜けしつつも片手を後頭部に置いてペコリと会釈を返した。
マトリフから聞いていたという台詞で、ポップは横目でちらりとマトリフへと視線を向ける。見るからに嫌そうな顔をしているマトリフ。それが仮にも恋人に対する表情なのかと思うと再び混乱してきそうだったが、しかしそれよりも気になるべきことがポップにはあった。
「……コイツが、師匠の……恋人……」
kisaragi_hotaru
MAIKINGガンマトとハドポプが混在している世界線のマトポプ(師弟愛)のお話です。ガンマトの事後要素が少しだけあります。直接的な描写はありません。
今回はハドポプ要素はありません。
ダイ大原作最終回と獄炎のネタバレを含んでおりますので、閲覧の際には十分にご注意くださいませ。
捏造と妄想の産物です。いわゆる、何でも許せる人向け、となっております。あしからず。
大魔道士のカミングアウト 1 「……は?」
そう広くはない洞窟内にその声は大きく響いた。あまりにも間の抜けたそれは僅かな余韻を残したが、空気に完全に溶け込んで消えるまで時間はそうかからなかった。弟子の視線から逃れるようにマトリフは顔を背けた。なんというタイミングの悪さだと嘆いたところで、もう遅い。この弟子は察しが良い。なんせ人間にしては長い生涯において唯一の、最初で最後の、自慢の弟子だ。
「え、師匠……うそだろ……?」
そんな今や世間では二代目大魔道士と呼ばれている弟子――ポップの驚愕の色がありありと浮かぶ台詞に、うそだ、とすぐさま答えられたならどんなによかったかと、マトリフは目元を片手で覆って深い溜息を吐き出した。
ポップが息を呑む。マトリフの反応が、事実なのだと告げていたからだ。
5773そう広くはない洞窟内にその声は大きく響いた。あまりにも間の抜けたそれは僅かな余韻を残したが、空気に完全に溶け込んで消えるまで時間はそうかからなかった。弟子の視線から逃れるようにマトリフは顔を背けた。なんというタイミングの悪さだと嘆いたところで、もう遅い。この弟子は察しが良い。なんせ人間にしては長い生涯において唯一の、最初で最後の、自慢の弟子だ。
「え、師匠……うそだろ……?」
そんな今や世間では二代目大魔道士と呼ばれている弟子――ポップの驚愕の色がありありと浮かぶ台詞に、うそだ、とすぐさま答えられたならどんなによかったかと、マトリフは目元を片手で覆って深い溜息を吐き出した。
ポップが息を呑む。マトリフの反応が、事実なのだと告げていたからだ。