kumo72783924
PROGRESSつづき。楓吾の過去がチラリ。流心〜ドイツ編〜楓吾2
「久しぶりですね、フーゴ」
嫌味なほど美しい顔をほんの少し傾けて、その男は僕の名前を呼んだ。そのまま近づけられた唇を躱すと、小さなため息と共に煙草とライターが取り出される。店の脇の狭い路地に白い煙が広がっていく様子を見て初めて、ドイツに来てから魁が全く煙草を吸っていないことに気がついた。
「こっちに戻ってるなら言ってくれればよかったのに」
「君に知らせる義理は無いだろう」
「冷たいなあ。それが昔のボーイフレンドに対する態度ですか?」
──ボーイフレンド、という言葉を魁以外の人間に使われたことへの違和感が全身に広がる。僕が何も言えないのをいいことに、男は勝手に話を進めた。
「さっきのアジア人が今の恋人?彼、日本人でしょう」
2471「久しぶりですね、フーゴ」
嫌味なほど美しい顔をほんの少し傾けて、その男は僕の名前を呼んだ。そのまま近づけられた唇を躱すと、小さなため息と共に煙草とライターが取り出される。店の脇の狭い路地に白い煙が広がっていく様子を見て初めて、ドイツに来てから魁が全く煙草を吸っていないことに気がついた。
「こっちに戻ってるなら言ってくれればよかったのに」
「君に知らせる義理は無いだろう」
「冷たいなあ。それが昔のボーイフレンドに対する態度ですか?」
──ボーイフレンド、という言葉を魁以外の人間に使われたことへの違和感が全身に広がる。僕が何も言えないのをいいことに、男は勝手に話を進めた。
「さっきのアジア人が今の恋人?彼、日本人でしょう」
甘咲(かんざき)@審神者司書監督
DONEショタ司書×カフーさんです。ショタ攻め美味しい。美味。関係的には、カフーさんはショタ司書を可愛がっていてショタ司書はガッツリカフーさんの貞操を狙ってる感じです。ショタ司書は30代です。二次元なら何でもありなんです。セッセするまでが早い
ヤナギ(柳瀬とも言う)
MAIKINGあすゆす(なじゆす前提)微すけべ(具は出てない)まだストーリー文字起こししてる段階で
全然ネームじゃない、krgkに近いです
さんぴっぴrkgk追加(2021/07/06) 2
ゆぴ@えち絵
DONE #宇善・天てる夜の乗馬が見たい乗馬、つまり騎乗位ですね!!
・ちょっと善がびっちぽくなってしまった
・宇善だけど善しか見えませんww
・何も出てないし全然えちくない
・閲覧は18歳以上のフォロワさんのみだよ🔞
kumo72783924
PROGRESS魁のパート。ビール飲んでる。流心〜ドイツ編〜魁1
十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。
3238十一月のドイツは想像以上に寒く、訝しがりながら持ってきたダウンが大活躍だった。見るもの全てが痛いほど新鮮に映る中、隣で穏やかに微笑む恋人が旅の緊張を解してくれる。距離も時差も超えて、こうして二人並んで歩くだけでも、思い切ってここまで来て良かったと思うには十分だった。
ターミナル駅からほど近いその店は、入口の様子からは想像出来ないほどに中は広く、何人もの客が酒とおしゃべりに興じていた。柱や梁は艶のあるダークブラウンで、木製のテーブルや椅子が落ち着いた雰囲気を醸し出している。ぐるりと店内を見渡したときに目を引くのは、なんと言っても大きなビール樽だろう。その樽から直接ビールが注がれたグラスをびっしりと乗せて、店員がお盆を手に店内を動き回っている。その様子に目を奪われていると、店員の一人から“ハロー”と声をかけられた。こちらもひとまず“ハロー”と返すと、何か質問を投げかけられたようだったが、生憎俺は返す言葉を持ち合わせていない。助けを求める間もなく楓吾が最初の注文を済ませ、席に着くなりビールが二つ運ばれてくると、ドイツに来て初めての食事が始まろうとしていた。ふと向かいに目をやれば、赤銅色に染まるグラスの向こうで楓吾が再び店員と何やら話している。ガヤガヤと騒がしい店内で異国の言葉を話す恋人は、まるで別人のようだ。ひょっとして、話す言語によって人格も多少は変わるのだろうか。俺の知らない楓吾の一面があるのだろうか……そんなことを考えながら二人のやり取りをぼんやり眺めていると、楓吾がこちらに向き直って言った。
koohara_shiomi
DONE「アトリエに眠る」p1~p22大昔に描いた「屋上の銀河」という作品に出てくる華井くんにリンクした作品です。
リンクはしてますが、ふつーに読めます。えっちはありますがちょっとです。
#オリジナル #漫画 #BL #BL創作 #BL漫画 22
たまこ
TRAININGとりあえず描いてみたいのでさらしてみたり。素っ裸な棘君ですが、お尻気にしてる辺りで腐向けになります。
ただ私が特定のカプ無いからお相手は誰でも、だけど受け。
気が向いたら色塗りたいと思います。
単に裸の絵を描きたかっただけ。
自己満とホントに供養のための投下。
kumo72783924
PROGRESS前回の続き。少し手直し。流心ドイツ編のプロローグ的な位置づけ。ちなみに楓吾はじいちゃんがドイツ人、ばあちゃんが日本人のクォーターという設定です。流心〜ドイツ編〜楓吾1
川岸に立つ電波塔のライトは、午後六時を示している。塔の側面に灯る明かりが十進法時計になっていて、辺りが暗くなると、小さな光の明滅でさりげなく時刻を教えてくれるのだ。雄大な川の流れを眺めていると時間が経つのを忘れてしまいそうになるけど、ここは基本的に東京よりも気温が低いので、十一月ともなれば上着が無いとかなり寒い。隣に座る魁は、僕のアドバイス通りに持ち込んだダウンジャケットを羽織っている。長旅で疲れていないかと尋ねたら、ずっと座りっぱなしだったからむしろ少し歩きたいと言うので二人で散歩に出ることにした。久しぶりに会う恋人は、少し痩せたようにも見える。だけどそれはやつれたというわけではなく、引き締まったと言った方が良いだろう。僕がドイツに来て以来、いくらメッセージやビデオ通話でコミュニケーションを取ってきたとしても、こうやって直接会って触れられる喜びは何にも替えられない。空港で挨拶代わりのハグをしただけではどうしても我慢出来なくて、駐車場で車に乗り込んですぐ、一度だけキスをした。
1959川岸に立つ電波塔のライトは、午後六時を示している。塔の側面に灯る明かりが十進法時計になっていて、辺りが暗くなると、小さな光の明滅でさりげなく時刻を教えてくれるのだ。雄大な川の流れを眺めていると時間が経つのを忘れてしまいそうになるけど、ここは基本的に東京よりも気温が低いので、十一月ともなれば上着が無いとかなり寒い。隣に座る魁は、僕のアドバイス通りに持ち込んだダウンジャケットを羽織っている。長旅で疲れていないかと尋ねたら、ずっと座りっぱなしだったからむしろ少し歩きたいと言うので二人で散歩に出ることにした。久しぶりに会う恋人は、少し痩せたようにも見える。だけどそれはやつれたというわけではなく、引き締まったと言った方が良いだろう。僕がドイツに来て以来、いくらメッセージやビデオ通話でコミュニケーションを取ってきたとしても、こうやって直接会って触れられる喜びは何にも替えられない。空港で挨拶代わりのハグをしただけではどうしても我慢出来なくて、駐車場で車に乗り込んですぐ、一度だけキスをした。
koohara_shiomi
DONE「センチメンタルブルース」「サークルゲーム」という作品のスピンオフ、脇役だった千葉くんの最終回後のお話です。スピンオフなんて言ってますが、ふつーに読めます。えっち描写はありません。えっちはしたのかな?
#オリジナル #漫画 #BL #BL創作 #BL漫画 32
ありす(元うさ実、マネキネコ)
MOURNING髪を拭いてあげるところ…。受けがまたもや女の子っぽくなってしまいました( ˙-˙ ; )描きやすいペンを発見したので描いてたらつい…今度は男×男にします💦koohara_shiomi
MAIKING「Melting Heat」p19〜p20「銀色の虚空」本編の翌朝の二人です。
本編とのリンクがちょっとあります。
#オリジナル #漫画 #BL #BL創作 #BL漫画 2