砂肝串
DONE6/12 ミス晶♀WEBオンリー「星満つる月夜に手を繋いで」合わせの展示ですイベントが12日だったというコトに気づいたのが5日でした。その時点でまだ下書きやってました。夏なので怖い話をしましたね。そうだね… 20
カンテラ
PROGRESS南の診療所で、ミチルをどこで産むか話すフィガロとチレッタ。「生むな」でガチギレ事件から一旦和解している前提で描いています。
北師弟ファミリー、独特の友愛があってほしさ
※未読のカドスト多数あります。
とてもラフ 5
砂肝串
PROGRESSミス晶♀オンリーでますわ~今恐ろしいことにイベント日を間違えていたことに気づきましたわ…おケツをひっぱたくために初心にかえってお進捗あげますわ…おペンが入ってないあたりでお察ししてほしいですわ…(お作業用で何を流していたかおバレになる口調ですわね)
chiocioya18
DONE月花妖異譚時空 本編より少し前の話すべては妄想の産物です
竜族のみなさん編 ミスラさんは後で出てきます
月花前日譚 四桜雲街の中央。大桜の本体が鎮座する白亜の壁に囲まれた城の中。その一室には今、竜の一族が集まっていた。
スノウ、ホワイト、フィガロ、そしてオズ。いずれも長命かつ力の強い竜だ。そんな面々が集って何をするかといえば。
「「第〇回 竜族井戸端会議~~~」」
スノウとホワイトの号令が室内に木霊する。フィガロは苦笑したのみ、オズは無反応のままだった。桜の花弁が竜たちの真ん中をくるんと渦を巻いて横切った。
「こら!そこは愛想でも拍手くらい寄越さんか」
「要はただの世間話でしょう。拍手なんていります? 」
「フィガロちゃん冷たい!」
「……井戸端?」
「オズちゃんそこは気にしなくてよいとこじゃぞ」
ひと通り騒いだ後で、双子竜は真面目な顔を作って一同を見回す。
1948スノウ、ホワイト、フィガロ、そしてオズ。いずれも長命かつ力の強い竜だ。そんな面々が集って何をするかといえば。
「「第〇回 竜族井戸端会議~~~」」
スノウとホワイトの号令が室内に木霊する。フィガロは苦笑したのみ、オズは無反応のままだった。桜の花弁が竜たちの真ん中をくるんと渦を巻いて横切った。
「こら!そこは愛想でも拍手くらい寄越さんか」
「要はただの世間話でしょう。拍手なんていります? 」
「フィガロちゃん冷たい!」
「……井戸端?」
「オズちゃんそこは気にしなくてよいとこじゃぞ」
ひと通り騒いだ後で、双子竜は真面目な顔を作って一同を見回す。
かも@ねふぁ
DONE*いていな展示*「隣にいてもいなくても」、開催おめでとうございます。
あまりに素敵なイベント名に触発されて、ネロとファウストが「隣にいない」話を書きました。ネロが死ぬ描写があります。また、原作よりかなり疎遠なので注意です(ゲーム内の彼らが私の想定を上回る速度で仲良くなってしまった)。
なにか、忘れている。
「ネロ、ネロ!」
ああ、そんなに呼ばなくても聞こえているよ。リケの声だ。出会った頃より、一段低まった声で、俺を呼んでいる。泣いているのか?誰がおまえを泣かせたんだ。おまえを泣かせる奴には、たとえおっかねえ北の魔法使いだろうと誰だろうと、一言言ってやらなければ気が済まない。
頬に水が落ちてきて、閉じていた目を薄く開いた。やっぱりリケが泣いている。隣にはミチルの姿があった。リケを見守るようにしながら、こちらを気遣わしげに伺っている。
「ああ、ネロっ……」
よかった、よかったとリケが繰り返す。リケの両手に包まれた左手があたたかい。そんなリケに、ミチルはやさしく、しかしはっきりと告げる。
6709「ネロ、ネロ!」
ああ、そんなに呼ばなくても聞こえているよ。リケの声だ。出会った頃より、一段低まった声で、俺を呼んでいる。泣いているのか?誰がおまえを泣かせたんだ。おまえを泣かせる奴には、たとえおっかねえ北の魔法使いだろうと誰だろうと、一言言ってやらなければ気が済まない。
頬に水が落ちてきて、閉じていた目を薄く開いた。やっぱりリケが泣いている。隣にはミチルの姿があった。リケを見守るようにしながら、こちらを気遣わしげに伺っている。
「ああ、ネロっ……」
よかった、よかったとリケが繰り返す。リケの両手に包まれた左手があたたかい。そんなリケに、ミチルはやさしく、しかしはっきりと告げる。
nayutanl
DONE愛弟子の世話を焼きたい衝動にかられた双子と、巻き込まれた愛弟子の話平たく言うと、手料理振る舞いたい双子と付き合わされる愛弟子 かも
あたりまえのように昔四人で暮らしてた設定が採用されています。
時が流れていろんなことがあって、もうあの頃と同じではないけど、あの味は(作り方は)忘れてないっていう。今回も文末に妄言が書いてあります。
愛の原型 料理なら、ちょっとくらいはできる。不自由せず、作りたいと思ったものを概ね想像したとおりに作れる程度の腕はあると自負している。
その気になれば魔法でなんとでもできることのひとつではあるのだが、時間を持て余したり気が向いたりしたときには暇潰しにふたりしてあれこれ作っていた。多少手間はかかるが、それはそれでいいのだ。調理や皿洗いをしていると、集中力が高まる。魔法は消費だが、自分の手でやることによって癒しになりうる。
スノウもホワイトも、自分達の手でなにか作る時間とそれを食べる時間を日常としてそれなりに大切にしていた。ふたりきりの食卓に、ひとり、もうひとりと増えても。増えたことでより大切に、そして楽しんでいた節もある。
4883その気になれば魔法でなんとでもできることのひとつではあるのだが、時間を持て余したり気が向いたりしたときには暇潰しにふたりしてあれこれ作っていた。多少手間はかかるが、それはそれでいいのだ。調理や皿洗いをしていると、集中力が高まる。魔法は消費だが、自分の手でやることによって癒しになりうる。
スノウもホワイトも、自分達の手でなにか作る時間とそれを食べる時間を日常としてそれなりに大切にしていた。ふたりきりの食卓に、ひとり、もうひとりと増えても。増えたことでより大切に、そして楽しんでいた節もある。
nayutanl
DONE【十五夜の魔法使い】企画に提出したものです担当は北、スノウとホワイトでした。ふたりがフローレス兄弟を出会い頭に誘ってお茶会をする話です。
とっておきのお茶、自慢の手作りお菓子、特別な時間。おおよそそんな感じ。
ムーンナイトティーパーティー 談話室から戻る道すがら、ルチルとミチルは廊下でスノウとホワイトに出くわした。
夕食後から少し経ち、そろそろ自室に戻って自分の時間を過ごして寝支度をという時間だったが、スノウとホワイトは絵の中ではなく昼間と変わらない姿でいる。抜け出る気になれば出てこられるとは言っていたので、それ自体は不思議なことではないのだが、意外な時間に意外な場所で出会ったものだから、兄弟はふたりして少なからず驚いたのだった。
「スノウ様、ホワイト様。こんばんは」
「こんばんは! こんな時間に、どうしたんですか? お腹空いちゃったんですか?」
ルチルとミチルが挨拶をしてから尋ねると、双子はにっこり笑ってそれぞれふたりの腕を抱くようにして捕まえた。その様子は、一見すると幼い子どもが年上の相手に甘えているように見えるが、スノウとホワイトがただ甘えるような仕草をしているだけではないことにルチルは何となく気づいていた。ふたりは、なにか明確に用事があってこうしているのだと。
3140夕食後から少し経ち、そろそろ自室に戻って自分の時間を過ごして寝支度をという時間だったが、スノウとホワイトは絵の中ではなく昼間と変わらない姿でいる。抜け出る気になれば出てこられるとは言っていたので、それ自体は不思議なことではないのだが、意外な時間に意外な場所で出会ったものだから、兄弟はふたりして少なからず驚いたのだった。
「スノウ様、ホワイト様。こんばんは」
「こんばんは! こんな時間に、どうしたんですか? お腹空いちゃったんですか?」
ルチルとミチルが挨拶をしてから尋ねると、双子はにっこり笑ってそれぞれふたりの腕を抱くようにして捕まえた。その様子は、一見すると幼い子どもが年上の相手に甘えているように見えるが、スノウとホワイトがただ甘えるような仕草をしているだけではないことにルチルは何となく気づいていた。ふたりは、なにか明確に用事があってこうしているのだと。
nayutanl
DONE物理的にめちゃ近距離感のオズとホワイトの話精神的にはオズが一方的に少し遠さを感じているような。
これ(https://poipiku.com/3138344/6044179.html)の続きというか分岐という感じです。先に読んでおかないとちょっとわからないところがあるかも。
キスをするけど親愛のそれです。でも、見るひとの感覚によってはわからないです。
雪解けのキス 秘密はいつでも夜にあって、守られていた。朝になればそっとしまいこんで、スノウとフィガロの前では知らん顔をしてみせる。それでも同じ場所で暮らしていて気づかないわけがないから、見え透いた茶番のようだっただろう。
しかし、それも昔のことだ。あのころよりもずっと大きく広い『家』のようなこの魔法舎で、多くの魔法使いと暮らし始めてからはあのころのようなことはなかった。互いに厄災の傷を負っている身であったし、それ以前に必要がなかったのだ。一人寝のできない子どもではないし、眠れなければその場でやり過ごせるだけの娯楽的要素が自室にはある。それゆえに、必要だけでなく機会も失われていた。
けれども、何事も不意に起こり突然動き出す。オズは、膝のうえに乗ってきたホワイトを見やり、思った。遠すぎる過去を振り返ってみたが、やはりあのころのホワイトはこんなことはしなかった。彼もスノウも年長者の顔をして保護者気分で接してきていながらも、確かに君臨していた。たまに何ともいえない若作りしたようなことを口走ることはあっても、こんな幼子のような真似などしなかった。少なくとも、自分の記憶のなかには同じ光景はない。そんな気がした。忘れているだけであるという可能性も残っているので、断定するにはもう一手欠けるといったところなのである。
3436しかし、それも昔のことだ。あのころよりもずっと大きく広い『家』のようなこの魔法舎で、多くの魔法使いと暮らし始めてからはあのころのようなことはなかった。互いに厄災の傷を負っている身であったし、それ以前に必要がなかったのだ。一人寝のできない子どもではないし、眠れなければその場でやり過ごせるだけの娯楽的要素が自室にはある。それゆえに、必要だけでなく機会も失われていた。
けれども、何事も不意に起こり突然動き出す。オズは、膝のうえに乗ってきたホワイトを見やり、思った。遠すぎる過去を振り返ってみたが、やはりあのころのホワイトはこんなことはしなかった。彼もスノウも年長者の顔をして保護者気分で接してきていながらも、確かに君臨していた。たまに何ともいえない若作りしたようなことを口走ることはあっても、こんな幼子のような真似などしなかった。少なくとも、自分の記憶のなかには同じ光景はない。そんな気がした。忘れているだけであるという可能性も残っているので、断定するにはもう一手欠けるといったところなのである。
nayutanl
DONEクロエの二年目お誕生日記念に書いたものです。176cm組です。プレゼントを用意するヒースとルチル、いろんなことをぎゅっと噛み締めるクロエ
一年目のはこちら→https://poipiku.com/3138344/4783621.html
ルーチェ #2 季節は晩秋を過ぎた、初冬のある夜。ヒースクリフとルチルは、日付が変わって今日迎えるクロエの誕生日のための作業に追い込みをかけていた。
夜も更けて、起きていることなど滅多にないような時間になってきたが、朝が来ればもう作業を進める時間はない。本来ならいまごろは確認まで終えていなければならないのだが、ままならないのが人生(とムルには言われた)。余裕をもって考え始めたつもりでも、考えていることと実際にできることは違っていて、再考を繰り返しているうちに作業ができる時間を削ってしまったのだった。
ふたりがクロエに贈ろうと決めたのは、道具箱である。クロエの自室には度々入らせてもらうことがある二人だが、入る度に布や服飾資材が増えているのを見て、なにか彼の助けになるものがいいだろうと話し合って決めた。
1669夜も更けて、起きていることなど滅多にないような時間になってきたが、朝が来ればもう作業を進める時間はない。本来ならいまごろは確認まで終えていなければならないのだが、ままならないのが人生(とムルには言われた)。余裕をもって考え始めたつもりでも、考えていることと実際にできることは違っていて、再考を繰り返しているうちに作業ができる時間を削ってしまったのだった。
ふたりがクロエに贈ろうと決めたのは、道具箱である。クロエの自室には度々入らせてもらうことがある二人だが、入る度に布や服飾資材が増えているのを見て、なにか彼の助けになるものがいいだろうと話し合って決めた。