yayosan_P
DOODLE描くたびに顔が違うシャーウッド。普段の衣装も好きだし呪コンがはじめての出会いだったので黒が似合うのは分かっているし思い入れもあるんだけれども、正装と青の衣装が好きなのと白亜がダントツでド性癖だったので多分白いシャーウッドが好きなんだと思う。下に行くほど古い絵。 4nayutanl
DONE最初はオズ+フィだけど、結果的には双子もでてきますタイトル通りの話です。オズとフィガロの好きなものと嫌いなものが同じってなんかかわいいなって思って書きました。
オムレツが嫌いな理由については勝手に考えました。
※【愛情の記号化】と微妙に繋がっています
焼き鮭◎、オムレツ× ちょうど空腹のタイミングと食べたいものが被ったオズとフィガロは、揃って食堂のテーブルについていた。
ふたりして魚の気分だったのだ。オズは珍しく肉ではなく魚の気分で、フィガロもまた珍しく火の通った魚が食べたい気分だった。
つまり、ふたりとも焼き鮭が食べたかったのである。魚の切り身を焼いただけの洒落っ気も何もない至極シンプルなあれがとにかく無性に食べたかった。
賢者は何故だか、魚を焼くのがやたらと上手い。他の料理は魔法の調理器具に頼りきりだが、焼き魚となるとネロがいつも使っているオーブンを使いこなし、見事な焼き加減の魚を提供してくれる。
しっかりと中まで火が通っていながら、身の水分は失われていない。素晴らしかった。サーモンというとカルパッチョやムニエルだと思っていたが、口にした瞬間それが覆った。
2944ふたりして魚の気分だったのだ。オズは珍しく肉ではなく魚の気分で、フィガロもまた珍しく火の通った魚が食べたい気分だった。
つまり、ふたりとも焼き鮭が食べたかったのである。魚の切り身を焼いただけの洒落っ気も何もない至極シンプルなあれがとにかく無性に食べたかった。
賢者は何故だか、魚を焼くのがやたらと上手い。他の料理は魔法の調理器具に頼りきりだが、焼き魚となるとネロがいつも使っているオーブンを使いこなし、見事な焼き加減の魚を提供してくれる。
しっかりと中まで火が通っていながら、身の水分は失われていない。素晴らしかった。サーモンというとカルパッチョやムニエルだと思っていたが、口にした瞬間それが覆った。
nayutanl
DONE昔、北師弟で四人暮らししていたころ(という設定)のなかでのホワイトとオズの話。これも昔の話と今の話ですが、結構強い幻覚なので気を付けてください。なお、例の🥄発売以前に書いた話を前提としているので、フィガロの話し方が結果的に捏造かも。
蛇足がついてるので、「いる」って何だ? と感じたら下まで読んでみてください。
愛の才能「「ただいま我が家!」」
少しばかりの留守の後、現在の我が家に帰ってきたスノウとホワイトに弟子たちが駆け寄ってくる―などといったことはありはしなかったが、自分達の姿を確認し彼らがわずかばかり表情を変えたことには少なからず教育の手応えを感じた。教育とはいえ真似事にすぎないのだが、これでも試行錯誤を繰り返してきたし、総合的に見れば上手くいっているとは言い難い有り様なので、少しでも変化があると報われたような気持ちになってしまう。何年生きてきても単純なところは単純らしい。
「おかえりなさい。ご無事で何よりです」
フィガロが見本のような言葉で迎えるその傍らで、オズは唇を結んだまま佇んでいるだけだが、姿を見せるということは自分達の動向に少なくとも興味を持っているということなので、スノウとホワイトは外出の疲れも癒されるような思いで破顔した。
7639少しばかりの留守の後、現在の我が家に帰ってきたスノウとホワイトに弟子たちが駆け寄ってくる―などといったことはありはしなかったが、自分達の姿を確認し彼らがわずかばかり表情を変えたことには少なからず教育の手応えを感じた。教育とはいえ真似事にすぎないのだが、これでも試行錯誤を繰り返してきたし、総合的に見れば上手くいっているとは言い難い有り様なので、少しでも変化があると報われたような気持ちになってしまう。何年生きてきても単純なところは単純らしい。
「おかえりなさい。ご無事で何よりです」
フィガロが見本のような言葉で迎えるその傍らで、オズは唇を結んだまま佇んでいるだけだが、姿を見せるということは自分達の動向に少なくとも興味を持っているということなので、スノウとホワイトは外出の疲れも癒されるような思いで破顔した。
nayutanl
DONE疑似家族的スノ+フィ 昔の話と今の話早く起きてしまった朝と、少し遅れた朝の出来事
pixivにあるのと同じのです。特に変わりはありません。
対のつもりのホワ+オズの話もあります。
愛情の記号化 夢見の悪い朝だった。まだ早く、外は暗い。起きるには早い時間だと分かったが、二度寝ができるような気分でもなかったので、フィガロはしかたなしに起き上がった。
双子達の魔法のお陰で、この家の中は一定の温度が保たれているが、それでも窓や壁の近くは少し冷える。フィガロはさっと着替えて暖炉のある居間へ向かった。すると、先客がいるようで部屋の前がうっすら明るかった。
中を覗くと、廊下よりも少し暖かい部屋の中でスノウが揺り椅子に座っているのが見えた。彼の体格にはあまり合っていない大人用の揺り椅子だが、彼もホワイトもこれを気に入っているようだった。
しかし、部屋の中にホワイトの姿は見当たらない。起きてくるときも、寝ていないときや故あって早起きした日でも、二人揃っているのが常なので珍しいことだった。
5512双子達の魔法のお陰で、この家の中は一定の温度が保たれているが、それでも窓や壁の近くは少し冷える。フィガロはさっと着替えて暖炉のある居間へ向かった。すると、先客がいるようで部屋の前がうっすら明るかった。
中を覗くと、廊下よりも少し暖かい部屋の中でスノウが揺り椅子に座っているのが見えた。彼の体格にはあまり合っていない大人用の揺り椅子だが、彼もホワイトもこれを気に入っているようだった。
しかし、部屋の中にホワイトの姿は見当たらない。起きてくるときも、寝ていないときや故あって早起きした日でも、二人揃っているのが常なので珍しいことだった。
nayutanl
DONE疑似家族的ホワ+オズ 昔の話です。眠れない夜の出来事pixivに置いてあるのと同じです。
対になるスノウとフィガロの話と、続きだか派生だかそんな話(https://poipiku.com/3138344/6044179.html)もあります。
余談ですが、この話はこれ(https://poipiku.com/3138344/4783593.html)に続いています。
ミルク色の夜 ある日の夜、オズが眠れず屋敷を徘徊していたときのことだった。半開きのドアから明かりの漏れている部屋にホワイトが一人でいたのを見つけて覗くと、待っていたように振り向いて彼は言った。
「眠れないのかのう?」
「……」
まるで、待っていたようだと思い少し気味が悪くなったが、訊くつもりもない。しかし答えず踵を返すのも何かが違う気もする。こういったときどうすればいいか知らなかったオズはその場にしばし立ち尽くしていたが、ホワイトに手招きされたのでそれに従うことにした。
部屋の中はまだ暖炉に火が燃えていて、廊下よりも暖かい。屋敷全体がスノウとホワイトの魔法で快適に保たれているとはいえ、あるのとないのでは違う。
「昼間の稽古が堪えたか?」
2815「眠れないのかのう?」
「……」
まるで、待っていたようだと思い少し気味が悪くなったが、訊くつもりもない。しかし答えず踵を返すのも何かが違う気もする。こういったときどうすればいいか知らなかったオズはその場にしばし立ち尽くしていたが、ホワイトに手招きされたのでそれに従うことにした。
部屋の中はまだ暖炉に火が燃えていて、廊下よりも暖かい。屋敷全体がスノウとホワイトの魔法で快適に保たれているとはいえ、あるのとないのでは違う。
「昼間の稽古が堪えたか?」
nayutanl
DONE『SEE THE WORLD』向け展示だったものです直してもらった後のホワイトと、仮眠明けのフィガロのお喋り
フィガロが自分の科学者としてのルーツ(※捏造)を振り返りながら今やこれからのことを少し考えたり、ホワイトが甘やかしながらも言うことは言ったりしてる
傷から始まった変化と、求めていたものの話。
空想科学少年 なぜ科学者を志したのかと、以前はよく訊かれたものだった。インタビューにおける鉄板であるし、配信番組においては話のフックとして丁度いい。それゆえ尋ねられることは明らかだったので、フィガロはそう訊かれたときには決まって家で飼っていたペットロイドの話を出していた。
しかしそれは大衆向けの答えである。嘘というわけではないが、決め手となった出来事は然るべき年頃に然るべき経験をして、学んでおくべき場面で失敗したことだろうか。そのときの傷がきっかけのひとつだった。もしかすると家庭環境も影響していたかもしれない。でもいまとなってはよく分からないし、そんな些末なことはもうどちらでもよかった。
大事にしていたペットロイドはもうとっくに壊れてお別れしてしまったし、好きだったあの子に至っては名前も顔も思い出せない。
4593しかしそれは大衆向けの答えである。嘘というわけではないが、決め手となった出来事は然るべき年頃に然るべき経験をして、学んでおくべき場面で失敗したことだろうか。そのときの傷がきっかけのひとつだった。もしかすると家庭環境も影響していたかもしれない。でもいまとなってはよく分からないし、そんな些末なことはもうどちらでもよかった。
大事にしていたペットロイドはもうとっくに壊れてお別れしてしまったし、好きだったあの子に至っては名前も顔も思い出せない。
nayutanl
DONE『SEE THE WORLD』向け展示だったものです愛情の出力が少し強めのスノウと、お疲れ気味のフィガロ
甘やかして甘えて、でもまだ自分の感情に答えを出せない。そんな話
ゆえにあいゆえ 今日も気乗りしないインタビューの収録をどうにか乗りきって、やっとラボに帰ってくることができた。道中の記憶があまりないが、それはつまり何事もなかったということでもある。そういうことにして、フィガロは自分の研究室のドアを開けた。やっと気を緩めることができる。早く人間相手の笑顔の武装を解除して、甘やかされたい。そう思っていたのだが、目の前に広がった光景に息を詰まらせた。
室内の、主にデスク周りのスペースに自分の写真が貼られまくっているのだ。壁と機器の間に雑に留めたケーブルにもテープでぶら下げられていて、コマ送りのように並んでいる。古い映画にでも出てきそうな様子が逆に怖い。
「おかえりフィガロちゃん!」
3291室内の、主にデスク周りのスペースに自分の写真が貼られまくっているのだ。壁と機器の間に雑に留めたケーブルにもテープでぶら下げられていて、コマ送りのように並んでいる。古い映画にでも出てきそうな様子が逆に怖い。
「おかえりフィガロちゃん!」