まる大根っ
DONEアルジュナが冬コミに参加する話。ジュナぐだ♀要素あり。
一戦目の夏コミ参加の話はpixivにありますのでぜひ読んでみてください
いざ、参る 二戦目(ジュナぐだ♀)2024年12月中旬。
「……よしっ。これで完成だ」
アルジュナは出来上がった用紙を広げた。
広げたA4サイズの用紙には数字や文字がぎっちりと書き込まれている。
「我ながら良い出来だ。あとはリツカに見てもらおう」
達成感を得たアルジュナは笑みを浮かべながらスマホを取り出した。
リツカはアルジュナが密かに想いを寄せている女性で、先程の用紙は彼女から頼まれたものだ。
「ん? メッセージアプリにリツカからの通知が来てる……」
(嫌な予感がする)
アルジュナは恐る恐る彼女のからのメッセージを開いた。
『お疲れ、アルジュナ。
ごめんね、風邪ひいちゃって冬コミ行けないです』
*
ピンポーン
リツカ宅のインターホンを押すとすぐ扉が開いた。
3824「……よしっ。これで完成だ」
アルジュナは出来上がった用紙を広げた。
広げたA4サイズの用紙には数字や文字がぎっちりと書き込まれている。
「我ながら良い出来だ。あとはリツカに見てもらおう」
達成感を得たアルジュナは笑みを浮かべながらスマホを取り出した。
リツカはアルジュナが密かに想いを寄せている女性で、先程の用紙は彼女から頼まれたものだ。
「ん? メッセージアプリにリツカからの通知が来てる……」
(嫌な予感がする)
アルジュナは恐る恐る彼女のからのメッセージを開いた。
『お疲れ、アルジュナ。
ごめんね、風邪ひいちゃって冬コミ行けないです』
*
ピンポーン
リツカ宅のインターホンを押すとすぐ扉が開いた。
ArjunaSimpus
DOODLEBase by Solari0m on twitter https://x.com/Solari0m/status/1874643617668837570?t=5f0xZhP0SDUOh0rUqCdzKw&s=19Everyone loves Arjuna 🥺🫶💖
まる大根っ
DOODLE12月31日午前8時過ぎ。
ピコーン
「ん? 何だろ?」
テーブルに置きっぱなしのスマホから通知音が鳴った。
仕事着のボタンを外したままリツカはスマホを手に取り、画面を確認した。
(……メッセージアプリの通知だ。朝から誰だろう……)
「えっ? カルナからだ!」
カルナは高校生の時からの友人で、社会人になっても時々連絡を取り合ってご飯を食べに行ったりしている。
(今回も夕飯を食べに行こうかな?)
リツカは改めてカルナとのメッセージ画面を開いた。
『星を見に行こう』
スタンプもなく、一文だけ送られてきた。
「お、おう」
リツカは苦笑いを浮かべながら呟いた。
(いつもと同じで理由が書いてないけど……まぁ、年末年始は見逃し配信のドラマ見る予定だけだったから見に行こっ。帰りにラーメン食べるのもありかな)
2142ピコーン
「ん? 何だろ?」
テーブルに置きっぱなしのスマホから通知音が鳴った。
仕事着のボタンを外したままリツカはスマホを手に取り、画面を確認した。
(……メッセージアプリの通知だ。朝から誰だろう……)
「えっ? カルナからだ!」
カルナは高校生の時からの友人で、社会人になっても時々連絡を取り合ってご飯を食べに行ったりしている。
(今回も夕飯を食べに行こうかな?)
リツカは改めてカルナとのメッセージ画面を開いた。
『星を見に行こう』
スタンプもなく、一文だけ送られてきた。
「お、おう」
リツカは苦笑いを浮かべながら呟いた。
(いつもと同じで理由が書いてないけど……まぁ、年末年始は見逃し配信のドラマ見る予定だけだったから見に行こっ。帰りにラーメン食べるのもありかな)
まる大根っ
MEMOジュナぐだ♀の練習っ遠慮なくいけ「どうしましたか?」
アルジュナが目の前でフリーズしているリツカに尋ねた。
「えーっと……も、もう一回言ってもらっていいかな?」
「えぇ。私の膝枕へどうぞ」
アルジュナが自身の膝をぽんぽんと叩く。
「……アルジュナ、疲れてる? 話聞こうか?」
リツカは耳を傾ける仕草をしながら尋ねた。
「? 私は心身共に問題ありません。話は膝枕をしながら聞きますよ」
「どうしたの? 悪いものでも食べた?」
「いいえ。兄ちゃんの10辛カレーは食べましたけど……何故こちらに来ないのですか?」
「えっ? い、いや、だって……アルジュナらしかぬことしてるから……」
「むっ。私だから膝枕は受け入れられない……ということですか。何故です? カルナの膝枕は受け入れたのに……!?」
697アルジュナが目の前でフリーズしているリツカに尋ねた。
「えーっと……も、もう一回言ってもらっていいかな?」
「えぇ。私の膝枕へどうぞ」
アルジュナが自身の膝をぽんぽんと叩く。
「……アルジュナ、疲れてる? 話聞こうか?」
リツカは耳を傾ける仕草をしながら尋ねた。
「? 私は心身共に問題ありません。話は膝枕をしながら聞きますよ」
「どうしたの? 悪いものでも食べた?」
「いいえ。兄ちゃんの10辛カレーは食べましたけど……何故こちらに来ないのですか?」
「えっ? い、いや、だって……アルジュナらしかぬことしてるから……」
「むっ。私だから膝枕は受け入れられない……ということですか。何故です? カルナの膝枕は受け入れたのに……!?」
mst215mrm125
DOODLE夏の礼装ネタ。今後のバイトのおねえさんの正体によっては私の情緒がもたない可能性があるので早めにざっくりとしたデアのマスターちゃんとシャルル君でプールで休暇を満喫してくれ落描き…セレブリティなプールの遊びってなんだろう…? 4ルルゆう
DOODLEとじこめカドぐだ♀。結果的にやり返したカド。よく考えたらそれをシェアは意味分からんね笑
飴はぐだちが舐めたやつを先輩にあげようとしたらプッツンして噛みつきちゅー。結果的にちゅーしたら出られたのでそのまま続行。
さあ推しカプはしまっちゃおうねぇ~ 2
うきみ
MOURNINGぐだ子とカルデアのアナスタシアの短い話。ぐだ♀アナのような、アナぐだ♀ のような。
前半はポカニキとアナの会話、後半はアナとぐだ子の会話。
⚠アナスタシアの幕間の物語のネタバレを含みます。
⚠第二部の特に第一異聞帯と、第七異聞帯前半のネタバレも含みます。 3511
haruna_fpg
PAST2023/11/23のCOMIC CITY SPARKの無配だった太ぐだ♀️小説です。お付き合いが始まるお話し。軍師サマには敵わない【軍師サマには敵わない】
太公望はとても綺麗だ。サラサラの髪に端正な顔立ち、骨ばって男性的ではあるけど細くて長い指。細く見えてその身体には筋肉がしっかりついているのが服の上からも見て取れる。
かつて彼が妲己に見惚れたかの様に、美しいものに憧れていただけだと思っていた。しかしながら最近になって立香は太公望に対して自分が抱いている感情がそれだけでは無いという事に気がついてしまった。
「はぁぁぁ――」
あまりにも深い、肺の中の空気を全て吐き出さんばかりの溜息に周りに人が居たら何事かと心配されただろう。追求されたく無いので一応近くに人の気配が無いことを確認しては居るが気配遮断スキルで近くにいた場合はどうにか必死に言い訳をするつもりではある。まぁ、そんな事をする人間(いや、この場合はサーヴァントか)は限られているが。
2894太公望はとても綺麗だ。サラサラの髪に端正な顔立ち、骨ばって男性的ではあるけど細くて長い指。細く見えてその身体には筋肉がしっかりついているのが服の上からも見て取れる。
かつて彼が妲己に見惚れたかの様に、美しいものに憧れていただけだと思っていた。しかしながら最近になって立香は太公望に対して自分が抱いている感情がそれだけでは無いという事に気がついてしまった。
「はぁぁぁ――」
あまりにも深い、肺の中の空気を全て吐き出さんばかりの溜息に周りに人が居たら何事かと心配されただろう。追求されたく無いので一応近くに人の気配が無いことを確認しては居るが気配遮断スキルで近くにいた場合はどうにか必死に言い訳をするつもりではある。まぁ、そんな事をする人間(いや、この場合はサーヴァントか)は限られているが。
chigurajack
MAIKING昔から過去の自分の絵を見返せない病気がつらいです。過去って言ってもつい最近描いたものでも発症します。そして自分の絵に迷いまくりなんか違うで修正の修正の修正が終わらず死にたくなる病です。がんばれじぶん。umeno0420
DONE!!!ビリザキが冒頭からセフレに振られるタイプの現パロビリぐだです!!!夏の魔法ってことにして「ね、ビリー。こうやって会うの、今日でおしまいにしよっか」
僕はコーヒーを淹れたところだった。夏掛けに変えたばかりだという布団を羽織って、彼女は裸のまま微笑んでいる。頑是ない子供に、言って聞かせるように。
振られた。文意の咀嚼より先に理解がきた。
おしまいって、いやそんな決定事項みたいに、
なんで今。昨日、ぎりぎり今日? だってそんな素振りなかっただろ。数多の疑問の言葉は線毛に絡まり、舌でもつれて、唇に却下された。押し黙った僕は、よほど情けない顔をしていたのだろう。彼女はそんな顔をさせるつもりはなかったと言わんばかりに、ほんの少し慌てた表情で視線を迷わせた。
「あのね、ビリー。私、あなたを嫌ったわけでも、あなたに傷つけられたわけでもない。ただ、ふたりでは会わない友人に戻りたいっていう提案なの。可能であれば、すぐに。急でごめん。あなたが悪いんじゃ、ないんだけどね」
3913僕はコーヒーを淹れたところだった。夏掛けに変えたばかりだという布団を羽織って、彼女は裸のまま微笑んでいる。頑是ない子供に、言って聞かせるように。
振られた。文意の咀嚼より先に理解がきた。
おしまいって、いやそんな決定事項みたいに、
なんで今。昨日、ぎりぎり今日? だってそんな素振りなかっただろ。数多の疑問の言葉は線毛に絡まり、舌でもつれて、唇に却下された。押し黙った僕は、よほど情けない顔をしていたのだろう。彼女はそんな顔をさせるつもりはなかったと言わんばかりに、ほんの少し慌てた表情で視線を迷わせた。
「あのね、ビリー。私、あなたを嫌ったわけでも、あなたに傷つけられたわけでもない。ただ、ふたりでは会わない友人に戻りたいっていう提案なの。可能であれば、すぐに。急でごめん。あなたが悪いんじゃ、ないんだけどね」
chigurajack
MAIKING2pくらいなのに2、3週間抱え込んでる終わらない漫画です(´;ω;`)巌窟王のぐだに対する恐怖すら感じる並々ならぬ思いが好きなんです(なお似たような鯖他にもいっぱいいる)追記:普通に天草くんの一人称間違えてました・・・ 2haruna_fpg
PAST昨年のSPARKで配布した無配小説になります。付き合ってないポカぐだ♀️。全年齢になります。
静寂を歩く 【静寂を歩く】
どうしても眠れない夜というものがある。目を閉じても、すぐに寝れると言われた呼吸法を試しても中々眠気が訪れない。寝る前に刺激の強い物を食べたり、興奮するような映画を観た訳でも無い。ただ理由も無く普段はやって来るであろう眠気がどうして中々訪れてくれないのだ。
カルデアの大多数のスタッフが眠っているであろう深夜の静寂の中、まるで自分だけが独り取り残された様な……そんな気分だった。もう何度寝返りをうったのかも分からない。いっその事誰かベッドの下なり天井裏なりに潜んでいてくれないかと思ったが、なぜかこういう日に限って誰も居ないのである。話でもすれば少しは気が紛れて眠たくなるかもしれないのに。
2825どうしても眠れない夜というものがある。目を閉じても、すぐに寝れると言われた呼吸法を試しても中々眠気が訪れない。寝る前に刺激の強い物を食べたり、興奮するような映画を観た訳でも無い。ただ理由も無く普段はやって来るであろう眠気がどうして中々訪れてくれないのだ。
カルデアの大多数のスタッフが眠っているであろう深夜の静寂の中、まるで自分だけが独り取り残された様な……そんな気分だった。もう何度寝返りをうったのかも分からない。いっその事誰かベッドの下なり天井裏なりに潜んでいてくれないかと思ったが、なぜかこういう日に限って誰も居ないのである。話でもすれば少しは気が紛れて眠たくなるかもしれないのに。
haruna_fpg
INFO6月30日JUNE BRIDE Fes2024で発行する新刊のサンプルになります。テスカトリポカ×ぐだ♀️の社長(人間)×人魚の現パロ本です。以下注意書。
●ポカニキが複数の女性と身体だけの関係を持っている
●人魚の肉が不老不死では無いという独自設定
●モブ女性が出てくる→モブにポカニキが刺される→さらにモブの自タヒした描写がある
サンプルは最初の方とポカニキが刺た辺りとR18が少しです
そして人魚は⬛︎⬛︎になったそれは朝から雨が降っていた日であった。無性にコーヒーが飲みたくなったが家にはインスタントコーヒーの予備すらなく、仕方なくテスカトリポカは近所の喫茶店へと向かうことにした。
雨は嫌いだ。湿度で自慢の金糸はうねるし傘を差すなんて手間がかかる。何よりも少し出かけるだけでも服やら靴やらが濡れるのが鬱陶しくて仕方がない。それに遠くで雷の音までしだした。
悪天候のせいで道にはほとんど人はおらず、マンションを出てすぐの国道を挟んだ先にある海はまるでこの世の果ての様に黒くうねっている。
なんて間の悪い。誰かに買ってきてくれと頼もうかと思ったが、運が悪いことに尽く誰も捕まらなかった。最寄りのコンビニより、スーパーより喫茶店の方が近い。とりあえずコーヒーが飲めればそれでいいし、他の誘惑に流されて余計なものを買うので出来れば近づきたくないというのが正解であろうか。
2549雨は嫌いだ。湿度で自慢の金糸はうねるし傘を差すなんて手間がかかる。何よりも少し出かけるだけでも服やら靴やらが濡れるのが鬱陶しくて仕方がない。それに遠くで雷の音までしだした。
悪天候のせいで道にはほとんど人はおらず、マンションを出てすぐの国道を挟んだ先にある海はまるでこの世の果ての様に黒くうねっている。
なんて間の悪い。誰かに買ってきてくれと頼もうかと思ったが、運が悪いことに尽く誰も捕まらなかった。最寄りのコンビニより、スーパーより喫茶店の方が近い。とりあえずコーヒーが飲めればそれでいいし、他の誘惑に流されて余計なものを買うので出来れば近づきたくないというのが正解であろうか。
umeno0420
DONE巌窟王の召喚時からエデが見えているカルデアのぐだが、廃棄孔への螺旋階段でエデと「あんな良い人好きになっちゃうよね〜」と笑い合って失恋する話です。恋の話を聞かせてあげる[確認事項]
・英霊異聞ドラマCD発表時に書かれたパートと、奏章2以降に書かれたパートから成ります。
・あらゆる事実の誤認、捏造が含まれます。
・あなたの責任に基づきお読みください。
⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ 💫
彼女の話をしよう。
いつかパリで、善人に仇なすあらゆる悪を打ち滅ぼした復讐者。
その人を愛でもって救った寵姫の話を。
私の話もしよう。
いつか輪廻を瓦解されたマンションで、哄笑と共に立ちはだかったアヴェンジャー。
その人と世界を救った共犯者の話も。
恋の話を聞かせてあげる。
愛の話は、教えてあげない。
#
彼女の話をしよう。
彼女。可憐にして玲瓏な令嬢。その髪は朝焼けと夕焼けの空を抱く。頰は白磁の器みたいで、唇は日差しを照り返す果物に似ている。まとうターバンは新雪、あるいは花びら。満月のようでいながら太陽のような金の装飾品が体のあちこちに降り注ぐ。それは彼女が動くたびに、しゃらんしゃらんと音を立てた。地上のあらゆる美しさを摘みあげて、とびきり上手に仕立てあげた女の子。
5213・英霊異聞ドラマCD発表時に書かれたパートと、奏章2以降に書かれたパートから成ります。
・あらゆる事実の誤認、捏造が含まれます。
・あなたの責任に基づきお読みください。
⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ ⭐️ 💫
彼女の話をしよう。
いつかパリで、善人に仇なすあらゆる悪を打ち滅ぼした復讐者。
その人を愛でもって救った寵姫の話を。
私の話もしよう。
いつか輪廻を瓦解されたマンションで、哄笑と共に立ちはだかったアヴェンジャー。
その人と世界を救った共犯者の話も。
恋の話を聞かせてあげる。
愛の話は、教えてあげない。
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彼女の話をしよう。
彼女。可憐にして玲瓏な令嬢。その髪は朝焼けと夕焼けの空を抱く。頰は白磁の器みたいで、唇は日差しを照り返す果物に似ている。まとうターバンは新雪、あるいは花びら。満月のようでいながら太陽のような金の装飾品が体のあちこちに降り注ぐ。それは彼女が動くたびに、しゃらんしゃらんと音を立てた。地上のあらゆる美しさを摘みあげて、とびきり上手に仕立てあげた女の子。
rossankudasai
DONEイド進める時間無くてTLの反応で察してるものの、まだイド進めてないなら内容知る前にギャルみあふれるきゃわわな制服ぐだちゃんを今のうちに描くべきと判断して描いた✌️✌️クリアしたら改めて描きたい
pagupagu14
DONE儂の誇り/永+ぐだ♀(Fate)永倉おじいちゃんの耳欠けてる~~~~~????!!!!!!と大変興奮したとこから妄想ねりねりした結果の小話。触りたいような、怖いような…一臨おじいちゃんに戦士の残り香を感じたいです…
儂の誇り「おじいちゃんの耳…切れてるんだ」
「あん?」
言われて、何を言われたのか思い至り口角を上げた。
「かっこいいだろ?」
「かっこいいっていうか…痛そう」
「はは、まあお前さんからしたらそうだろうよ。…これはな、儂の勲章よ」
儂の言葉にマスターは数回瞬きを繰り返す。
「儂の戦った記憶、誇り、勲章よ。これは」
「それは…かっこいいね」
「だろォ?」
声を上げて笑うとつられたようにマスターもまた笑った。
「…触るかい?」
「ええっ…」
「悩むのかい、そこで」
孫と、儂の本当の孫とこんなことも話したなと思い出しながら目の前でころころと表情を変える少女の頭をがしがしと乱暴に撫で、頬を膨らませるマスター相手にまた笑った。
-了-
312「あん?」
言われて、何を言われたのか思い至り口角を上げた。
「かっこいいだろ?」
「かっこいいっていうか…痛そう」
「はは、まあお前さんからしたらそうだろうよ。…これはな、儂の勲章よ」
儂の言葉にマスターは数回瞬きを繰り返す。
「儂の戦った記憶、誇り、勲章よ。これは」
「それは…かっこいいね」
「だろォ?」
声を上げて笑うとつられたようにマスターもまた笑った。
「…触るかい?」
「ええっ…」
「悩むのかい、そこで」
孫と、儂の本当の孫とこんなことも話したなと思い出しながら目の前でころころと表情を変える少女の頭をがしがしと乱暴に撫で、頬を膨らませるマスター相手にまた笑った。
-了-