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MOURNING妖怪×人間セスアキのおまけ猫の姿の🐈️を📼がお風呂に入れるだけ。🐈️視点。
どうしてこんなことになったのか。事件の捜査のため郊外まで来たと思ったら、犯人の一味に後ろから薬を打たれた。どうやら妖力を封じるもののらしく、オレの身体は化け猫同然に戻ってしまった。その上奴らは、弱ったオレを嘲笑うが如く、小さくなった身体を何度も蹴りつけた。命からがら逃げ出したものの、猫の姿で治安局に戻るわけにも行かずさ迷ううちに気を失い、気付けば誰かに抱きかかえられていた。人間のような姿のそいつは、怪我したオレを救おうと必死に走ってくれた。そうして、彼の家まで連れてこられたオレは今風呂場にいる。
靴で踏みつけられた身体は砂や泥にまみれているし、血を流した痕だって身体に纏わりついている。それでも、他人に風呂に入れられるのはどうにも抵抗がある。
1343靴で踏みつけられた身体は砂や泥にまみれているし、血を流した痕だって身体に纏わりついている。それでも、他人に風呂に入れられるのはどうにも抵抗がある。
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MOURNING妖怪×人間パロ セスアキ書きたいところだけを書いて、あまりきちんと設定を詰めていないので、捏造だらけです。雰囲気で読んでいただけましたら幸いです。
人間の過ちが引き起こした未曾有の大災厄から十数年。かつて共存していた人と妖怪の関係は次第に遠ざかり、都市の街区に棲むのはその殆どが妖怪だ。僕らが生活する六分街も、住民たちは皆妖怪である。僕たち兄妹を除いては。
あの厄災によって住む場所を失い、手負いの僕たちを拾ってくれたのが、六分街の住民たちだった。彼らは僕ら兄妹があやかしではないと知りながら、傷の手当てをし、住む場所と食べ物を与えてくれた。以前、隣人のチョップ大将に『どうして人間の僕たちにここまでしてくれるのか?』と尋ねたことがある。彼は豪快な笑顔で答えた。『困ってる奴がいたら手を差しのべるなんてのは、同然のことだろ?』と。そんな彼らに報いるため、僕ら兄妹は所謂何でも屋の形で六分街での困り事の解決や手伝いをしながら生計を立てている。
7326あの厄災によって住む場所を失い、手負いの僕たちを拾ってくれたのが、六分街の住民たちだった。彼らは僕ら兄妹があやかしではないと知りながら、傷の手当てをし、住む場所と食べ物を与えてくれた。以前、隣人のチョップ大将に『どうして人間の僕たちにここまでしてくれるのか?』と尋ねたことがある。彼は豪快な笑顔で答えた。『困ってる奴がいたら手を差しのべるなんてのは、同然のことだろ?』と。そんな彼らに報いるため、僕ら兄妹は所謂何でも屋の形で六分街での困り事の解決や手伝いをしながら生計を立てている。
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DOODLEセスアキ(🐈️←📼)フラワーアレンジメントネタ(イベントネタバレなし)
余談ですが、タイトルは📼の部屋に飾られているポスターの題名オマージュです。
僕たちのあるべき姿 フラワーショップでのアルバイトを終え帰路につく最中、馴染みの声に呼び止められた。
「店長!」
大きく手を振りながら駆け寄ってきたセスは制服に身を包んではいるが、装備が軽い所を見るに彼も仕事終わりなのだろう。駅へ向けて並んで歩きながら、僕の腕に抱えられた大きな花束に目を向けた。
「すごく立派な花束だな。朝露で臨時店長をしてるってのは噂に聞いてたけど……それも仕事で使うのか?」
「お客さんからの注文で作ったのだけど、要らなくなってしまってね。ランさんに持ち帰ってもいいと言ってもらえたから、有り難く部屋に飾ることにしたんだ」
真っ白な薔薇をメインに、定番のすずらんやブルースターを添えた自信作だ。と言っても候補はランさんが選んでくれて、僕はその中の一部をそれらしく組み合わせたに過ぎない。ランさんの仕入れたものだけあって、その香りは瑞々しく、抱えて歩いているだけですれ違う人何人かがその香りに足を止め振り返るほどだった。
2211「店長!」
大きく手を振りながら駆け寄ってきたセスは制服に身を包んではいるが、装備が軽い所を見るに彼も仕事終わりなのだろう。駅へ向けて並んで歩きながら、僕の腕に抱えられた大きな花束に目を向けた。
「すごく立派な花束だな。朝露で臨時店長をしてるってのは噂に聞いてたけど……それも仕事で使うのか?」
「お客さんからの注文で作ったのだけど、要らなくなってしまってね。ランさんに持ち帰ってもいいと言ってもらえたから、有り難く部屋に飾ることにしたんだ」
真っ白な薔薇をメインに、定番のすずらんやブルースターを添えた自信作だ。と言っても候補はランさんが選んでくれて、僕はその中の一部をそれらしく組み合わせたに過ぎない。ランさんの仕入れたものだけあって、その香りは瑞々しく、抱えて歩いているだけですれ違う人何人かがその香りに足を止め振り返るほどだった。