Recent Search

    horizon1222

    @horizon1222

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 34

    horizon1222

    DONEモブ女は見た!!新婚さんなあのヒーロー達!!
    という感じの(どんな感じ?)薄~いカプ未満の話です。一応キスディノ
    ディノにお迎えにきてほしくなって書いたよろよろとモノレールに乗り込み、座席に座ったところで私はようやく一息をついた。
    月末。金曜日。トドメに怒涛の繁忙期。しかしなんとか積み上がった仕事にケリをつけられた。明日の休みはもう何がなんでも絶対に昼まで寝るぞ、そんな意識で最後の力を振り絞りなんとか帰路についている。
    (あ~色々溜まってる……)
    スマホのディスプレイに表示されているメッセージアプリの通知を機械的に開いてチェックし、しかし私の指はメッセージの返信ボタンではなくSNSのアイコンをタップしていた。エリオス∞チャンネル、HELIOSに所属のヒーロー達が発信している投稿を追う。
    (しばらく見てなかったうちに、投稿増えてるな~)
    推しという程明確に誰かを応援しているわけでないし、それほど熱心に追っているわけではない。それでも強いて言うなら、ウエストセクター担当の研修チーム箱推し。イエローウエストは学生の頃しょっちゅう遊びに行っていた街だからという、浅い身内贔屓だ。ウエストセクターのメンター二人は私と同い年で、ヒーローとしてデビューした頃から見知っていたからなんとなく親近感があった。
    4426

    horizon1222

    DONEキスディノワンライ
    お題「猫/我慢」
    猫を手懐けようと頑張るディノと時々猫みたいに甘えてくるキースの話
     会計を済ませてお店を出た時、視界の隅をサッと横切ったそれを見たディノの身体には、思わず少し力が入った。けれどそれをおくびにも出さずに、そのままキースと一緒に歩き出す。
     「あれ……ん?忘れモンしたみてぇだから、取ってくるわ。悪ぃ」
     そう言ってさっきまで食事していたダイニングへと踵を返すキースにわかった、と返事して壁にもたれかかる。まだあの子は近くにいる。願ってもないチャンスだ。意識しないように、不自然な動きにならないように……
     ナァン。
     用もないのにポケットから取り出したスマホを弄っていると、微かな鳴き声が聞こえた。まだだ。視線を直接向けないように、視界の端で捉える。近づいてきてる。
     大きな音を立てないように、動きは最小限で居住まいを正す。しばらくそうしていると、足元に温かい感触。
     (うわぁ~~~……!)
     叫び出したいのを必死に堪えて、頭だけそっと自分の足元へ向ける。ふわふわの灰色がかった色の塊が俺の脛の辺りへ体を擦り付けていた。
     今すぐしゃがんで、わしゃわしゃと毛並みを撫でまわしたい。抱っこして、その温かさを直に感じたい。その衝動を必死に抑えて、様子を伺う。まだダメだ 3380

    horizon1222

    CAN’T MAKE一日うんうん悩んでたけど上手いこと繋げられそうにないので半端だけどあげます

    キスディノ/キースのキースが元気な話
     ディノが復帰してからというものの、キースを取り巻く環境は向上していた。ウェストのメンターが二人になったことで、最初は少し戸惑いもあったジュニアやフェイスもやや落ち着いたような気がする。元々四人で行うことを想定されているからパトロールやLOMの準備もやりやすくなった。
     キース自身も精神的にかなり落ち着いた。タバコの本数も少しだが減ったし、前のように飲み歩いてその辺の路地で潰れることや、浴びるように飲んで次の日に二日酔いで動けなくなっていることも殆どなくなった。飲酒量が減ったことに伴って、体の調子もいつもどこかしら具合が悪かったのがだいぶよくなった。総合的に、キースの体は心身共に健やかになったといえるだろう。



     「キース、キース! そろそろ起きろよー」
     ぼんやりと睡眠から覚めつつあった意識が、同室の相方の声で急速に浮上する。時間だ、というのは分かってはいるがどうにもベッドから出る気にはならない。
     「ん~……ん、あと、一時間……」
     「コラ、いいわけないだろ」
     もう!という声と共に、痺れを切らしたらしいディノがシーツをめくった。
    「さむ……おいディノぉ……ちゃんとシーツめくっ 2630

    horizon1222

    DONE付き合ってないキスディノ/ディノに不器用な甘え方をするキース

    『よいやみとぬくもり』
     その日会ったキースは、とにかく様子がおかしかった。

     昼頃唐突に、『今晩メシいかねぇ?』
    なんてメッセージがきたものだから、驚いた。
     ルーキーを卒業して担当が別々になって、一緒にいる時間が減ってからもキースは俺が声をかければ最初こそ渋るものの、なんだかんだで結構な割合で食事や遊びの誘いには乗ってきてくれる。その代わりというか、自分から誘ってくることはあまりない。「面倒くさ」が半分口癖になっているようなものなので、まあ、そういう性分なんだろうと思う。
     随分急だな、と思ったものの、たまたまぽっかり予定が空いたんだろうと思ってOKしたまではよかった。
     待ち合わせ場所に現れたキースになんか変だな、と違和感をもったのは、本当に根拠も何もないただの勘だった。食事をするうちに、どんどんその違和感は強くなって、お店を出る頃には直感は確信に変わった。
     初めは体調が悪いのかと思ったけど、そういうわけじゃなさそうだった。キースは元々俺みたいににぎやかなタイプじゃないけど、今日はどこか上の空というか、時々考え込むように、黙りこくっている。
     何か俺に怒っているのかとも考えたけど、でもそれなら俺に何 3368