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    botangoton

    @botangoton
    五乙を書きます。

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    botangoton

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    #五乙
    fiveB

    My Breeze「憂太いつでも皆殺しできる力持っちゃったね」
     あの日を思い出す程のうだるような暑さと、ジージーとうるさく孤独に鳴き叫ぶ蝉の声が頭に響く。ああ、最悪な言葉を言ってしまった。この夏に頭がやられてしまったのか。冗談で済まされないことは自分がよく分かっているのに。
     何を言ってるんだと目を見開いてこちらを見る憂太に、引かれたかなと反省をする。こんな顔されるようなことをお前は聞いてきたんだぞバカ傑め。
     心の中で親友に悪態をついていると、憂太はまあそりゃ強くなった自覚はありますけどと、顎から滴り落ちた汗を拭ってから自分の手を見つめた。
    「でもしないですよ。したくないですもん」
    「先生だってそうでしょう」
     自分の体を穏やかな風が通り過ぎたのように感じた。じわじわとした熱い空気を和らげるかのように、その声は柔らかく、優しくて深い音をしていた。
    「そうだね」
     僕だってしないよ。あの時、俺が出来るかよりも、俺がするかしないかを本当は言って欲しかったんだ。今更気づいた自分もアイツと同じでバカ野郎だなと苦笑した。
    「馬鹿なこと言っちゃった」
    「そうですよ」
     そうしない為に僕は強くなったんですからねと言う割に、僕の隣でどろどろと暑さに溶けている憂太の姿を見て「頼もしいことだね」と笑ってやった。
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    related works

    ne_kotuki

    DONE生まれた時から親戚付き合いがあってはちゃめちゃ可愛いがられていた設定の現パロ。人気俳優×普通のDK。

    以下注意。
    ・捏造しかありません。
    ・乙パパ視点。
    ・ママと妹ちゃんとパパの同僚という名のもぶがめちゃ出歯ります、しゃべります。
    ・五乙と言いながら五さんも乙くんも直接的には出てきません。サトノレおにーさんとちびゆたくんのエピのが多いかも。
    ・意図的に過去作と二重写しにしているところがあります。
    とんとん拍子も困りものもう少し、猶予期間を下さい。


    ◆◆


    「横暴すぎるだろくそ姉貴ぃ……」

    待ちに待った昼休み。
    わくわくと胸を踊らせながら、弁当箱の蓋を開いた。玉子焼きにウインナー、ハンバーグにぴりっとアクセントのあるきんぴらごぼう。そして、彩りにプチトマトとレタス。これぞお弁当!なおかずが、ところ狭しとぎゅうぎゅうに詰められていた。
    配置のバランスの悪さと、焦げてしまっているおかずの多さにくすりと口元を綻ばせる。タコもどきにすらなっていないタコさんウインナーが、堪らなく愛おしい。
    妻の指導の元、おたおたと覚束ない手つきで奮闘していた後ろ姿を思い出し、食べてもいないのに頬が落ちてしまう。

    「ゆーちゃんの『初』手作りお弁当。いただきま……」
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    yuino8na

    MOURNING前作の続き。半獣人(獣族)なごじょさとると人間の乙の五乙。
    とりあえず書きたかった所まで書ききりました。以降続くかは未定です。

    今更ですが、注意
    ・呪術とか呪霊とか一切出てきません
    ・乙は成人してます
    ・里香と同棲していました(里香自身は出てきません)
    ・乙が五のことを「悟」と呼びます
    ・キャラいろいろ崩壊しています
    ・自分の書きたい設定を自由に詰め込んでいます。やりたい放題です
    空に誓い2「ご、ごめん。散らかってるから、適当に座ってて」

     共に玄関から入った五条悟より早く、乙骨憂太は家の中に急いだ。その途中、脱ぎ散らかしたままの服などを抱えて、洗面所に放り投げる。
     仲介所で悟とパートナー契約を結んだ後、まさかそのまま一緒に住むことになるとは思っていなかった。仲介所のオーナーであった夏油の話では、悟はここ数年あの仲介所に住んでいたらしい。迷惑じゃないなら連れて帰ってと言われたのだが、それ以前に悟が憂太を抱きしめたまま、一瞬たりとも離れようとしなかった。そんな状態で、「じゃあ、また後日」なんて言えるはずもない。
     仲介所を出るときは流石に腕の中から解放してくれたが、その代わり肩を抱いてずっと密着して歩いていた。外を歩くとき、再び悟はその瞳を黒い布で隠してしまった。彼曰く、「憂太以外に見せる理由は無い」らしい。それでも、長身に白い立派な耳と尻尾を持つ悟には、まるで獣の王の様な風格さえ感じさせ、外を歩くと注目の的だった。そんな彼に肩を抱かれて歩くのは、まるで悟に『自分の物』と主張されているようで恥ずかしく、なるべく周囲と視線が合わないよう、俯きがちに急いで帰宅した。
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