I found you, finally.グランやカシウスに外の探索を任せ、ゼタとバザラガ、そして僕らの六人で遺跡の中に潜入した。
遺跡はひやりと冷たく、そして薄暗い。
空の世界では見慣れないコンクリート造りの壁には配管が何本も張り巡らされていて、割れた壁の隙間から木の根や幹顔を覗かせている。
亀裂を伝って地下水が漏れ出ているようで、けれど足首の高さでは誘導灯が点滅していた。
電力が生きている証拠だ。ありがたいような、そうでないような。
どちらにせよギアを持ってくればよかった。デアンがいるからって油断した。
プラズマクラックを提げた右手を摩る。すると、大きな手が僕の肩を抱き寄せた。
「ん。どうしたんだい、デアン」
「俺の傍を離れるな」
「ああ……分かってるよ。ギアがない僕はひ弱なエンジニアだからね。いつもありがとうだ」
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