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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    ここになら
    ゾーニング無しの設定
    ぶちこんでも良いんじゃな?
    容赦なく闇を放り込んでやるから
    覚悟しておくれ
    ロッチェの負担が減って
    良しじゃ

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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE祠の話を膨らませただけ
    お姉様、伴侶、私(わたくし)深夜二時。大抵の人々が眠っている時間に電話が掛かってきました。私は事務作業をこなしており、電話対応をしたのはお姉様でした。
    「はいはい、此方レディンメ。うん、はい、把握。うちに任せておいて。うん、キチンと書類書いてもらわないとだから余裕出来たら事務所来てね。あ、家に向かおうか?兎に角、落ち着いてからだね。じゃ」
    お姉様が電話を切る。私(わたくし)はお姉様に微笑みかけて、口が開かれるのを待った。どんなお仕事なのでしょう。
    「羽耶(うや)、こういうのはあんたが適任だ。雑談も交えて業務内容を説明するよ」
    私(わたくし)が適任なお仕事。楽しみですね。
    「最近さ、不届き者が山程いるじゃない。何かの流行りで発生してるらしい不届き者。法律は詳しくないけど礼拝所不敬罪で連れていかれる輩。信仰?元からそんなもんない連中だらけの地域だろってのは無しだ。で、連れてかれた連中は罰金と修繕費払って解放されるんだがその後がおかしくてね。どいつもこいつも『双子を見た!』って言うらしい。現代に相応しくない不気味な双子なんだってさ。『壊した、穢した、侮辱した。死んじゃうね。哀しいね。可哀想だね。』とか言ってひとしきり嘲って消える。馬鹿馬鹿しいと記憶の彼方に追いやるけど深夜に手鞠唄が聞こえてきて朝には静まる。それが一週間位続いてごらんよ。気が狂うだろ?そう、ここんところでニュースになってる自殺の一部はこれ。あとは凄まじい衝撃で圧死した不審死も相次いでるんだって。ろくでもない流行りの元凶は何だったかな。あたし、眼精疲労から解放される為にネット断ちしてるから分かんないや。レイイミナ、何か知ってる?」
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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE流行りの祠壊した云々の話
    ミステリアスなおじ様はお好きですか?昔々のお話。この地には天候を操る神様がおったそうな。名前は…何だったかねー。まぁいいや。その神様は村人によくこう話し掛けていたそうな。
    「のう、遊びに付き合ってくれんか。なぁに、手間は取らせんよ。事は単純。儂の立てた枝を夕刻までに折ったら勝ち。な?簡単じゃろ?」
    老若男女問わずそう持ち掛けていたそうな。土地神。しかも、天候を操る神。怒らせて作物が育たず飢饉、年貢を納められずに死罪などという災厄が起きては困ると人々はその妙な遊びに付き合ったそうな。子供は容赦なく枝を折り、村を散歩している神を探し出し、連れてきて勝利宣言をしてやったそうだが大人や頭の回る者はそうはいかない。勝ってしまって機嫌を損ねたらどうしようかと頭を抱えたそうな。当然だね。だが、どんな結果であろうと神は上機嫌。勝ち誇る子供には大袈裟に悔しがって喜ばせてやったり、怯えて枝を折らなかった者にはその反応が愛いくてたまらないと笑ってやったそうな。愉快な神様だね。時が経ち、村は市となった。そして、他所からの人も増えていき、発展していくと人々は神の存在を忘れていった。今でも神社や祠は残っているが所詮は壊したら恐ろしい事が起きるというアニミズム的な観点からの保護対象でしかないのだった。何それ?あー、簡単に言うと神は自然に宿る。八百万の神って考え方。で、それらと交信出来る場所が神社とかって訳だよ。分かった?なら良し。参拝者はいるんじゃないのかな?程度の無人の寂れた神社でさ、本当に地域の人々が最低限綺麗にしてる程度の扱いなんだよね。…ん?実話?そうだけど?神様が人間に馴れ馴れしく話し掛ける訳ないだろ!って怒られてもねー。そういう話だもの。
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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    MOURNING工藤涼乃if
    高潔は渇望に穢れる鼻腔を刺激するガソリンの匂い。湿ったアスファルトの生ぬるい熱。頭から止めどなく流れるぬるりとした生暖かな生命。指一本さえ動かせない身体。くぐもって聞こえるどよめき。耳をつんざく鳴り止まないクラクション。割れて砕けた眼鏡。原型を留めていない愛しい人達だったもの。お父さん…お母さん…。目の前の惨状から逃げるように意識がホワイトアウトしていく。

    目覚めると真っ白な天井と微かに鈍い音を立てている業務用エアコン。少し視線を右に移すと腕に繋がれた点滴がある。薬品と消毒用アルコールの香りがここがどこかをぼやけた視界でも嫌でも理解させる。病院。視界とは相反するようにハッキリとした意識は私だけが生きているという事実を突き付け絶望させるのに十分だった。一瞬で愛する両親を失った。突っ込んできたトラック。間抜け面で寝惚けていた運転手の顔をありありと思い出していくと心の奥が沸き上がる黒々とした負の感情で支配されていった。返して、私の大切なお父さんとお母さんを。こんな醜い世界に一人ぼっちにしないで。死が救済だというのなら今すぐ私を殺せ。ろくに動かない左腕を伸ばして点滴を引き抜く。死んでやる。死んでやる。死んでやる。すぐに看護師が駆けつけて私のむなしい抵抗は止められた。
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    闇の精霊と闇の創作主ロッチェ

    DONE
    とある宮廷道化師の話ご機嫌麗しゅうございます。紳士淑女の皆様方。私(わたくし)はこの統率が取れた美しきエルフの国を統治する女帝ニヴァリア様にお仕えする宮廷道化師。名前?そんな高尚なものなどありません。道化ですので。エルフが人間の方々より常に尊き存在だという認識は実にお古い考えですよ。さてさて、皆様方はニヴァリア様のご活躍の数々を傾聴しにいらっしゃったのでしょう?えぇ、いくらでも語りましょう。役目ですので。では、ニヴァリア様が女帝になられた際の話を致しましょう。

    あれは三百年程前の話です。国民の自主性を重んじた政策を展開していた王が居ました。前王のルードゥス。非常に愛されていた温厚でお優しい王でしたが裏を返せば放任主義の甘過ぎた無責任な王とも言えます。何故そう言い切れるのか。自由と身勝手を理解していない民草があまりにも多く、諸外国の同族や人間の方に多大な迷惑をお掛けしたのですよ。あぁ、嘆かわしい。我が国のエルフが略奪行為や人斬りなどという無法行為を嬉々として行っていたのですよ。お陰でその頃のエルフは品位のない下衆な種族だと嫌悪され、同族からは面汚しと罵られました。妥当な評価ですね。そのおぞましい事態を解決する為に立ち上がったのがニヴァリア様です。何と!短刀一本で王を討ち取ったのです!麗しく高貴であらゆる者が自然と平伏する笑みを湛えたお姿からは想像出来ない偉業!ん?話し合い?ご冗談を。国を腐敗させた王が才女たるニヴァリア様の雄弁に耳を傾ける訳がありません。知能指数が二十違えば会話が成立しないのですよ。通説ですが。見事、女帝として君臨なされたニヴァリア様はまず最初に腐った部分を徹底的に排除しました。何もかもを一新したのですよ。革命と言ってもいい。具体的にですか。王に助言をしない。そう、無関心という大罪を犯した元老院を所属していた者ごと排斥。厳格な法を制定し、身勝手な者を裁き、無辜なる民には本当の自由というものを教示したのです。勿論、順風満帆には行きません。反発する者が多く、頼れる優秀な者も存在しておらず孤独であったニヴァリア様ですが聡明で堅固なお方。ありとあらゆる憎しみを一身に受けようとも、前王の悪評のせいでまともに国交をなそうとしたがらない諸外国のトップ達に心無き言葉をぶつけられようとも挫ける事などなくこの国の為に邁進されました。おや、その怪訝な目はなんですか?嘘は吐いておりませんよ。
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