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    kidd_mmm

    @kidd_mmm

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    モブ三人衆とノースディンの、畏怖そうで畏怖くないちょっと畏怖い話を書こうと思ったが続きが思いつかなくなったので供養した 出オチの勢いだけでやったらダメだったハハハ

    #ノースディン
    northDinh
    #便利モブ三人衆
    #クラージィ
    clergy
    #三木
    miki
    #吉田さん
    mr.Yoshida.

    畏怖そうで畏怖くないちょっと畏怖い話「畏怖……イワゴウサン? 畏怖ダト思イマシタ。最近」
    「イワゴウ……?」
     誰だそいつは。ノースディンは眉間にしわを寄せる。吸血鬼の『畏怖欲』について話しているときに、クラージィが挙げた名前である。
     コタツに招かれているノースディンの左隣では、目付きの鋭い男が飲んだ日本茶に咳き込んでいる。
    「イワゴウさんに?」
     一方、正面に座る眼鏡の男は膝の上の猫を撫でつつ同意した。
    「あーわかります。ネコ好きのカリスマですよね、あの人」
     どうやらイワゴウとやらは高いカリスマを持つ人物らしい。目付きの鋭い男――名前を思い出した。ミキだ――が説明を加えた。
    「外国のかたは知らないかもですね-。日本で人気の写真家です」
    「写真家」
     畏怖の方向性がわからない。ノースディンは右隣のクラージィを見る。眼鏡の男がノースディンに言った。
    「イワゴウさんのテレビ番組、録画見ます? 『世界ネコ歩き』っていうんですけど」
    「ヨシダサン、マジデ?」
     眼鏡のヨシダが提案すると、クラージィはあり得ないテンションの高さで身を乗り出した。
    「俺、見たこと無いんですよね。やっぱ良いです? ネコいっぱい出ます?」
    「出ます出ます」
     ミキも控えめながら高揚しているようだ。ネコの映像を見るだけでこんなに? しかも、ここに本物のネコが三匹もいるのに? ノースディンには理解しがたい展開である。それよりクラージィ、お前そんなにネコが好きなのか。
    「まあ本編は長いですからミニのほうで。イワゴウさんの凄さがわかる回、あったはずなんですよねえ」
     ノースディンの返答を待たずにヨシダはリモコンを操作する。のどかなテーマ曲とどこかの田舎の映像に続いて、『世界ねこ歩きミニ』のロゴが表示される。
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    kidd_mmm

    TRAININGノスクラともクラノスとのつかないやつ16
    アカジャというか再会したやつ見る前の構想そのままで終わりまで書く予定なので嫌だったらゴメンね
    C-8C-8

     いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
     クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
     意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
    (いや、円滑……ではなかったな)
     ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
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