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    hananokosituki

    @hananokosituki

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    hananokosituki

    TRAININGあったかいもの

    練習ルツ🎈🌟ちゃん13

    ただ司くんが類くんを甘やかしているだけ。
    「るい、類。こっちを向いてくれ」
    「どうしたのかな?」

    司くんに呼ばれてそちらを向くととびっきりの笑顔で見つめてくる。不思議に思いながらも見つめ合っていると、おもむろに僕の頬に手を添えてするすると撫ぜてくる。

    「ふふふ、くすぐったいよ」

    僕がむずがって顔を動かすと咎めるようにキスが降ってきた。1回では止まらず何回も繰り返される。今日は甘えたいのかな?と思いながら司くんの気が済むまでキスをしてもらう。もう何回かもわからなくなってきた頃、司くんからのキスの雨は途切れ、僕から体を離し満足気に見つめてきた。司くんの頬を撫でながら司くんの額に一つ、キスをする。

    「今日はどうしたんだい?とても積極的じゃないか」
    「フフン、たまにはこういう日も悪くないだろう?」
    「そりゃあね、僕はいつでも大歓迎だよ」

    僕の答えを聞いた司くんはにんまりと笑って顔を近づけてきた。どうやらまだ僕のことを可愛がってくれるらしい。滅多にない司くんの甘やかしタイムを満喫するために司くんを向き合う形で抱えこんでベッドによりかかり、体を預けた。





    「ふふ、かわいいなぁ。かわいいぞ、類。いい子だな」

    あれ 1034

    hananokosituki

    TRAINING幸せの味

    練習ルツ🎈🌟ちゃん12
    バックアップ用
    食べたスコーンとクロテッドクリームが美味しかったからお誕生日と合わせてルツちゃんにおすそわけ
    「司くん!」
    「うん?おお、類!どうしたんだ?」
    「あのさ君、明日誕生日だろう?明日はきっと君は忙しいだろうから今日プレゼントを渡したいのだけど……いいかな?」

    類からのプレゼント……!嬉しい、嬉しいがここは学校だ。何なら昼休みのど真ん中、しかも廊下だ。今は平常心………平常心を保てオレ……!

    「オレは構わないぞ!」
    「よかった!ちょっと学校には持ってこれなかったから今日帰ったあとにセカイで渡すよ」
    「ああ!楽しみにしてるぞ!」

    家に帰ったら連絡すると約束をして各々の教室に戻り次の授業の準備をする。それにしても何をくれるのだろうか。学校に持ってこれないとは何をする気だ……?色々な意味でそわそわとしながらもすべての授業を受けきりオレは帰路についた。



    「よし、今するべきことはこれで全てだな!少し遅くなってしまったが類に連絡しなくては」

    思ったよりも遅くなってしまったがいつも使っているチャットアプリを開き類の個人チャットを呼び出す。

    『類!遅くなってすまない。今からオレはフリーだからいつでも平気だぞ!』

    そう打ち込むと数秒と経たずに既読マークが付く。その後立て続けに返事が返っ 2252

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    TRAINING潮合

    練習ルツ🎈🌟ちゃん11
    バックアップ用
    「…………類」
    「どうしたの司くん……あぁ、そっか今日は雨だったね僕ならいつでも歓迎するよ」
    「いつも済まないな」
    「僕がしたくてしてるんだよ気にしないで」

    司くんは偶に雨の日限定で大人しくなる……大人しくなると言うよりも疲れ果ててしまって元気がなくなってしまうらしい。
    今までは一人で何とか誤魔化していたみたいだけれど、あるときにこの状態の司くんを見かけてから恋人なのだから頼って欲しい、君の力になりたいんだって粘り強く説得したら司くんは受け入れてくれたんだ。


    「ほら、司くんもう少しこちらへおいで」
    「ん…………」
    「いい子だね」

    家に着くと司くんに先に中に入ってもらい、自分のガレージを改造した部屋へと行ってもらう。自分は洗面所に行き、濡れたカーディガンを脱いで洗濯機の中に放り込んだ後タオルを司くん用に何枚か持っていく。
    部屋へ入り司くんにカーディガンと入れ替えでタオルを渡たして部屋の鍵を締めた。

    こういう日の司くんは人肌が恋しいようでよくくっつきたがるから負担にならないように先に声をかけてあげる。引き寄せて、つむじにキスを落として頭を撫でると少しだけ表情が緩んだように見えた。 4365

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    TRAINING水底と星空

    これは多分ダショのオール
    物語調
    バックアップ用
    暗く深い水底に少年が一人いました

    上を見上げると遠くで水面がきらきらと星のように輝いています

    ここは暗くて周りも見えないけれどとてもあたたかく、誰もいない真っ暗闇の中で一人演じ続ける少年は

    ある時、目を覚まし見上げた水面がいつもよりも輝いて見えました

    強く輝くその光は少年の周りを少しだけ、ほんの少しだけ広く照らしました

    少しだけ広がった視界に映ったのは白と黄色の不思議な形の2枚の布

    なぜだかそれがバラバラに離れていることが変なことに思えて2つを固く結んで1つにしました。

    結ばれたリボンは蝶となり、少年の周りをふわふわひらひらと元気に飛びます

    飛び回る2色の蝶と共に演じる日々が続きます

    ある時休憩中に2色の蝶が誘導するようにひらひらとどこかへ飛んでいこうとします

    慌てて少年が付いていくと、蝶はある場所で底に向かって降りていきました

    視線で追った先には一輪の白百合の花があります

    でもその花は萎れて元気がなくとても悲しそうでした

    少年は美しく立派な花なのにこんな姿はもったいないと蝶と共に世話をししました

    一生懸命お世話をしたことによって添え木を支えに綺麗に咲き誇り 2417

    hananokosituki

    TRAINING橙色の

    練習ルツ🎈🌟ちゃん9
    バックアップ用
     君から香る君じゃない匂い。甘くて少し渋くて、でも瑞々しい香り。君のアプリコットの髪と合わせるととっても美味しそう。

    「ん?この香りか?我が妹の咲希が香水?のようなものを買ったみたいでな。いい香りだからとオレにもつけてくれたんだ。香りはピーチティーらしいぞ!」

     なるほど、妹さんだったのか。確かにいい香りだけれど僕は司くんのひだまりのような安心する匂いが好きなんだ。だから、

    「こ、こらこら!あまり嗅ぐんじゃない!」

     司くんが抵抗するけどお構いなしに抱きしめて髪の毛に顔を埋める。うん、ピーチティーの香りの奥にちゃんと君の匂いがする。ちょっと変態くさいかなとも思うけどそれならそれでいいや。僕にはこっちの方が大事。

    「う〜っ類!いいから一回離れろ!話を聞け!!」

     司くんが僕の胸を叩きながら叫ぶから渋々体を離す。きっと今の僕の顔は物凄く不満げなんだろうなって自分でもわかる。だって不満だもん。

    「はぁ、やっと離れたな。人の頭に顔突っ込んだと思ったら一体何をしているんだお前は!」

     だって君の匂いが感じられなかったから。

    「…………なら、普通に抱きしめればいいだろう。別に拒ん 889

    hananokosituki

    TRAINING心配と

    練習ルツ🎈🌟ちゃん8
    バックアップ用
    「朝日が眩しいと思ったら今日は快晴なんだね」

    流石に2徹後の自分には朝日がしみるなぁ……なんて思いながら通学路を歩いていると、学校にほど近い辺りで司くんに出会った。彼の金糸は太陽の光を受けて今日もきらきらと輝いてる。

    「おはよう、類!」

    「おはよう、司くん。君は今日も元気だね。」

    「…………なあ類、お前昨日は何時に寝たんだ。」

    司くんのそこまで大きくもない落ち着いた声にどきりとする。司くんには夜ふかしせずにせめて12時には寝ろと言われている。まあそんな時間に寝ることなんてそうそうないのだけれど。

    「まさかまた徹夜したのか?」

    司くんの静かな声が恐ろしい。いつもはうるさいくらいに大きな声で怒ってくれる彼が静かになる時は大抵すごく怒ってるんだ。おっきな声で怒ってる時はまだ笑って許してくれる範囲なんだって身を持てしってる。

    「……………………。」

    「類」

    僕が答えられずにいると静かに名前を呼ばれた。僕は司くんのことが見れなくって目を逸らす。もうそれだけで答えは明白だとは思うけれど。

    「類、こっちを見ろ。」

    司くんの手が頬に触れる。ほんのりと暖かくて安心する手。その手に 1537

    hananokosituki

    TRAINING

    練習ルツ🎈🌟ちゃん7
    バックアップ用
    「ふわ…………今日は暖かいな。」
     類を待つ放課後の屋上。今日はこの季節にしては少し高い23℃。日差しが少しやわくなってきたこのくらいの時間帯はうたた寝をするには丁度いい。
    「類が来るまでの間なら……………いいだろうか。」
     昨日は脚本の案が次々に出てきてしまい少し夜ふかしをしてしまったし、寝不足なんだ。仕方ないだろう……。と独りごちて目を瞑る。
    (踊るような風…………。まるで風の演舞だな………類ならばこの風も演出に加えてみせるのだろうか……。)
    そんなことを考えながら意識から手を離した。



    「司くんおまたせっ!……………司くん?」
     いつもならすぐ終わるホームルームが長引いてしまったから急いできたのだけど、この気候だから司くんはうたた寝をしているらしい。
    「どうしようかな……。もともと遅れてきたのは僕だし、気持ちよさそうだし…………うん、このまま寝かせておこうかな。司くんならそのうち起きるだろうし、もし時間が危なくなったら起こそう。」
     そう決めて司くんの横に寄り添うように座る。ふわふわと風に遊ぶ日色の髪がくすぐったくって。
    「少し失礼するね。」
     そう言ってあたたかそうな髪へ手 847

    hananokosituki

    TRAININGさがしもの

    練習ルツ🎈🌟ちゃん6
    バックアップ用
    「オレを見て」

     そう言えたらどれだけいいだろうか。咲希のためならいくらでも何だってできた。そして、咲希は元気になってこれからは一歌達と一緒に困難を乗り越えながらも進んでいくのだろう。
     ──素直に嬉しいと、心から喜ばしいと思った。


    ずっと咲希を笑顔にしたいとその想いでショーを続けてきた。それはもうオレには無くてはならないものとなっている。それに、ワンダーランズ×ショウタイムのメンバー達だって居るのだ、何をそんなに寂しがっているのだろうか。大切なものが、もう二度と壊したくないものが増えてしまっただけなのに。
     ──今度こそ大切に、たいせつにしなくては。


     咲希の為に、咲希が元気になってからはショーを観に来てくれた人達が笑顔になってくれるように。一心不乱に走り続けた。
     ──走り続けるしかない。


     オレにはこれしかない。寧々のような美しい歌声も、えむのように居るだけで周りが自然と笑顔になってしまうような魅力も、類のように何でも創り上げてしまう魔法のような手も。
     ──オレには何一つ。


     オレができる事と言えばただ、ただ置いて行かれないように必死に走って走って走り続けるこ 872

    hananokosituki

    TRAINING練習ルツ🎈🌟ちゃん2
    バックアップ用
    『今時間はあるか?類に見せたいものがある。セカイに来て欲しい。』

    『珍しいね、わかったよ。なるべくすぐ行くから。』

    司くんがこんな時間に連絡をしてくるなんて珍しいなと思いつつも準備をしてセカイへ行くと、もう既に司くんは待っていた。僕を見つけると待ち切れないとでも言うように駆け寄って来る。

    「類!」

    「おまたせ、司くん。もしかして連絡する前からここに居たのかい?」

    「ん?ああ!呼んでおいて類を待たせるわけにはいかないからな!それにもし、類が来れなくても一人で行く気だったから平気だ!」

    僕が来なかったら一人で行ってたのか……呼んでくれてよかった。なんて思っていると司くんに強く腕を引かれた。

    「ほら、行くぞ類!見つけてからずっとお前と見に行きたかったんだ!」

    「ふふ、そんなに引っ張らなくても僕はいなくならないよ。」

    引っ張っていた司くんの手を取りゆっくりとアトラクションの間を歩く。手を繋ぐと途端に司くんが静かになってしまったけれど耳が赤くなっていたから恥ずかしがってるだけなんだってすぐにわかった。

    「それで司くん、君は僕に何を見せてくれるのかな。」

    「あ、ああ、それはな 2827