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    陽炎@ポイピク

    ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。
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    陽炎@ポイピク

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    #プロペシ没後二十年
    『ふたりの地獄巡り』
    カップリングというよりコンビ感強め

    ねぇ、兄貴。
    オレが暗殺チームにやって来たのも4月1日だったっけ。
    オレ、すげぇオドオドしてたよな。
    これからギャングとしてやって行けるか不安で、教育係になった兄貴の前でも怯えてたっけ。
    「お前が覚えるべきなのは殺し方じゃねぇ。ギャングとしての立ち振る舞いだ」
    そう言い放つ兄貴の歩幅は大きくてオレは小走りで着いて行くだけでもやっとだった。
    兄貴は叱るべき時は滅茶苦茶怒るし殴る蹴るもしてきたけれど、オレを絶対に見限ったり見捨てたりせず必ずフォローもしてくれた。
    任務ではスタンド能力だけに頼りきらずに戦う兄貴の姿は、本当に格好良くてオレの憧れで尊敬だった。いつか兄貴のようになりてぇって気持ちで一緒に仕事していた。
    でもやっぱりオレは肝心な所でビビっちまって兄貴に迷惑を掛けてばっかりで。
    「オレ、やっぱりギャングなんて向いてねぇよ。兄貴の足を引っ張ってばっかりだしチームの皆だってきっとオレの事をお荷物だって思ってる」
    悩んでる事があるなら全部話せと兄貴に迫られた時、オレは泣きながらそんな弱気な事を口走っちまったよな。
    兄貴は長い溜息と共にオレの頭をデコピンしたっけ。
    「本当にお前が使えねぇ奴ならとうにくたばってる」
    「でも、オレ、」
    「こういう世界で長く生きてるとな、嫌でも実感するんだよ。新人っつぅのは大抵……死に急ぐ奴ばっかりだ。おめぇは慎重な性格だからここまでやって来れた。違うか?え?」
    あの時兄貴はぶっきらぼうに親指の腹でオレの涙を拭ってくれた。些細な事だろうけど、オレは嬉しかった。
    「けどオレ、兄貴と違って勘が悪いし――」
    「いいか、ペッシ。おまえは、オレみてぇになれなくたっていい。オレの傍でオレの相棒として立てるようになれ。お前なら出来るよな?オレ達の仲間なら」
    オレは兄貴の手を縋るように握り締めた。
    そうしないとすぐ離れちまいそうだったから。
    「兄貴、オレ!今はまだ兄貴に頼りっぱなしのマンモーニだけど!兄貴が背中を預けられるような男になるから!」
    兄貴がくつくつと喉で笑う。
    「おう。これでもおめぇには期待してんだ」
    あれから20年。今やオレと兄貴は地獄の番人とやり合うまでになったよな。
    「兄貴!あの時どうして『背中を預けられるような男になったなら使ってもいい!』って言わなかったんですかい?」
    「何だよ今更。こいつらを片付けたら教えてやるぜ」
    プロシュート兄貴がスタンド能力のザ・グレイトフル・デッドを発現させる。
    「へへっ!まだまだ育てられてばっかりだなオレは!やっぱりプロシュートの兄貴はすげぇや!」
    オレもまた背中合わせでビーチ・ボーイを構えた。
    「「掛かって来い!相手してやる!」」
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    陽炎@ポイピク

    PROGRESS #プロペシ没後二十年
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    ねぇ、兄貴。
    オレが暗殺チームにやって来たのも4月1日だったっけ。
    オレ、すげぇオドオドしてたよな。
    これからギャングとしてやって行けるか不安で、教育係になった兄貴の前でも怯えてたっけ。
    「お前が覚えるべきなのは殺し方じゃねぇ。ギャングとしての立ち振る舞いだ」
    そう言い放つ兄貴の歩幅は大きくてオレは小走りで着いて行くだけでもやっとだった。
    兄貴は叱るべき時は滅茶苦茶怒るし殴る蹴るもしてきたけれど、オレを絶対に見限ったり見捨てたりせず必ずフォローもしてくれた。
    任務ではスタンド能力だけに頼りきらずに戦う兄貴の姿は、本当に格好良くてオレの憧れで尊敬だった。いつか兄貴のようになりてぇって気持ちで一緒に仕事していた。
    でもやっぱりオレは肝心な所でビビっちまって兄貴に迷惑を掛けてばっかりで。
    「オレ、やっぱりギャングなんて向いてねぇよ。兄貴の足を引っ張ってばっかりだしチームの皆だってきっとオレの事をお荷物だって思ってる」
    悩んでる事があるなら全部話せと兄貴に迫られた時、オレは泣きながらそんな弱気な事を口走っちまったよな。
    兄貴は長い溜息と共にオレの頭をデコピンしたっけ。
    「本当にお前が使えねぇ奴 1114

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