泥中の呻吟夜狩へ発った江澄が帰って来ない。自分達ではもう探す心当たりがないと江氏の門弟達が藍氏に助けを求めてきたのは江澄が蓮花塢を出発してから一週間経った頃だった。代表で来た二師兄を雅室へ招き事情を聞いた、藍曦臣は自分達でも捜索してみると約束し、彼らを蓮花塢に帰した。
その後改めて、弟夫夫の元へ行き捜索についての相談をする。暫く考えていた魏無羨は藍忘機と顔を見合せ話し出す。
「少し前から雲夢で行方不明者が続出しているって噂を聞いたことがあります。江澄に聞いた時は状況を調べに行くって言ってたからもしかしたら巻き込まれたのかもしれません。」
その噂は藍曦臣も以前耳にしたことがある。
その件で江澄が、蔵書閣に用があると雲深不知処に来ていたが顔色は悪く、対応に追われていることが明白だった。
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