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    Lope

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    全年齢の小説はこれからこっちに投げるかも
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    Lope

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    長義くんから「松井の様子が変だけど何か知らないか」と相談されたりいだあ、しかしりいだあも近頃松井くんに避けられていて……というところから始まるぶぜまつです。


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    #ぶぜまつ
    japaneseClethra

    欲求強めの松井くん「最近、松井の様子が変なのだけど」

     昼食時の賑わう食堂にて、山姥切長義が豊前江に問いかける。この日は珍しく長義の方から豊前に声をかけて、昼餉を共にしていた。

    「え、どんな感じで?」
    「何というか……時折ぼんやりして、作業に身が入っていないように見えるな」

     山姥切長義と松井江は、共にこの本丸での実務を執り行っている。他にも実務に当たっている刀剣男士はいるものの、この二振は顕現時期も近く、かなり親しい関係になっていた。

    「豊前の目から見てどうだろう、眠れてないとか具合が悪そうとか、そんな感じはあるか?」
    「……んー、」
    「もし松井の体調に問題があるとしたら、すぐにでも休暇を申請できるけれど」

     豊前が軽くこめかみを掻く。

    「それが最近さ、なーんかこう……まつに避けられてる気がすんだよなー」
    「……喧嘩でもしたのか?」

     眉をひそめる長義。長義は、豊前と松井が好い仲であることを知っている。

    「そんなことはねーはずなんだけど……」

     少しの間、二人は黙り込んでしまう。しかし豊前が意を決したように顔を上げると、長義の目をまっすぐに見た。

    「とりあえずまた話してみて、駄目そうだったら桑とか篭手切にもなんか知らねーか聞いてみる」
    「わかった。助かるよ」

     それじゃあよろしく、と長義が食堂を後にする。豊前も食器を戻してから、そのまま松井の私室へと向かった。
     豊前が松井から避けられているように感じたのは、割と最近のことであった。初めのうちは引っ込み思案な性質であるだけだと豊前は思っていたのだが、豊前と二人になりそうな雰囲気を感じ取ると、松井は篭手切や桑名の元へそそくさと逃げていくのを繰り返していた。更に、豊前と松井の二人が馬当番に充てられていたところを、松井の方から畑当番にしてほしいと申し出たとの情報を桑名から聞いた。そのときにも豊前は、松井と喧嘩でもしたの、と尋ねられていた。
     心当たりがないことで避けられはじめてから、文字通りに寝覚めが悪く、寝起きから既に疲れているように感じることも明らかに増えた。なので自分のためにも、松井とは顔を合わせて話しておきたい。豊前はそう思って、まっすぐに足を進めていく。
     そうして松井の私室の前に到着して、豊前は部屋の戸に手をかける。鍵はかかっていないようだった。

    「お邪魔しますっと」

     整頓された部屋には、歌仙兼定が見繕った調度品がいくつか置かれている。いくら見渡しても部屋の中に人影は見当たらず、豊前はそのまま退出して戸を閉める。

    「……豊前?」

     後ろから怪訝そうな声がする。振り向いてみると、松井がそこに立っていた。

    「まつ! 探したよ」
    「僕を?」
    「ん、ちょっと話してーことあってさ」

     その言葉を聞いた松井の顔がすっと青ざめていく。松井は何も言わずに二、三歩ほど後ずさりをすると、そのまま身を翻してこの場から走って逃げ出した。
     予想だにしなかった反応を前にして、豊前は少しの間目をぱちくりさせてしまう。しかしすぐに逃げ去る松井の後ろ姿を見据えて、紅の瞳を鋭く光らせる。

    「逃がすかっての!!」

     駆け出して3秒で最高速度に至る豊前。松井の背中がじわじわと近くなっていく。このまま猛追していこうと思ったところで、

    「ああっ、」

     長い脚を縺れさせて、松井が勢いよく転倒してしまった。

    「うぅ…………」

     ゆっくりと体を起こす松井。その顔の前に、手が差し伸べられる。

    「立てっか?」

     松井は豊前の顔と骨張った手を交互に見てから、その手を取らずに立ち上がる。

    「まつ。話、聞かせてもらっていいよな?」

     何も言わずに頷く松井。その土気色の顔を、豊前は心配そうに覗き込んだ。

    「とりあえず、まつの部屋に戻っていいか? 他の奴にも聞かれたくねーし」

     再び頷く松井を見て、豊前は松井の手をそっと握る。その手の先は、驚くほどひんやりしていた。
     松井の私室に入る二人。豊前は途中で誰かが入ってこないように鍵を閉めてから、既に腰を下ろしていた松井の目の前に座る。松井はその間、ずっと虚ろな表情をしていた。

    「……まつ、顔色やべーけど……具合悪いのか?」

     松井は力なく首を横に降る。

    「山姥切も心配してたぜ?」
    「……山姥切が……」
    「もし体調が良くなかったら、代わりに休み申請してくれるっつってたよ。いい奴だよな、あいつ」

     豊前が歯を見せて笑う。

    「だからさ、『言いたくないことは無理に言わなくてもいい』って前に言ったけど……今回は、何があったのか教えてほしいんだ」
    「……豊前」
    「ほら、山姥切も巻き込んじまってるわけだしさ」

     切れ長の目を縁取る睫毛が震える。松井はちらりと豊前の顔を見た。

    「豊前、あの……」
    「ん」
    「……最近、寝て起きたらもう疲れてると思ったことはないか?」

     紅い瞳を丸くして、豊前は松井の表情を窺い見る。

    「ある、けど……?」
    「それは…………僕の、せいなんだ」
    「……んん???」

     言葉の意味がよくわからず、豊前は小首を傾げた。

    「いやそれ多分まつのことが心配だからだけど、それは俺が勝手に心配してるからで、」
    「違うんだ、そういうことじゃなくて……」

     上手く言葉を紡げず、もじもじしてしまう松井。

    「……豊前、僕に部屋の合鍵くれたことがあるだろう」
    「おー、あるな」
    「それを、その…………」

     松井の頬に、朱が差していく。松井が言葉を続ける前に、豊前が口を開いた。

    「あっ、俺が寝てる間にこっそり腕枕でも借りに来てるとか?」
    「……そんな可愛いことではないよ。僕がしてたのは、もっと……」
    「もっと、って何だ!?」

     思わず驚きの声をあげてしまい、悪い、と松井に謝る豊前。次は声を潜めて、松井に尋ねる。

    「ま、まさか……接吻、とか……?」
    「……それも、したけど……」
    「それ『も』って、もっと何かあんのか!?」

     松井は耳も首の後ろも赤くして、まるで茹だっているかのようであった。消え入りそうな声で、松井の言葉が続く。

    「…………ま、まぐわったり、とか…………」

     松井の口からは、まったく予想できなかった言葉が出た。
     それを聞いて、豊前は衝撃のあまり少しの間固まってしまう。豊前は一度寝てしまったら朝までぐっすり眠るタイプなので、本当に全く気づいていなかったのだ。

    「えっ……それ、マジ?」
    「うん……マジ……」
    「マジかぁ……」

     豊前の頬にも朱が差していく。

    「その……豊前に跨って、それで……一滴残らず…………」
    「わーったわーった、無理に言わなくていいって!」

     詳しく語ろうとした松井を制止する豊前。
     豊前と松井は好い仲ではあったが、まだ性接触にまでは至っていなかった。なので松井と知らないうちに既成事実が成立していたという事態を豊前は上手く飲み込めない。豊前が何も言わないでいると、松井の方から口を開いた。

    「本当にごめん、豊前。許してもらえるとは、思っていないけれど……」

     松井が項垂れる。白いうなじも赤く染まっている。その様子を見ていた豊前は、松井に優しく声をかけた。

    「まつ。俺にこうやって話すまで、苦しかったか?」
    「えっ、うん……」
    「……それじゃあ、今回はそれでいいや。苦しかったってことは、『悪かった』と思ってたってことだろ?」

     にっ、と歯を見せて笑う豊前。

    「でも、豊前……」
    「ま、初回通告ってことでさ」

     松井の切れ長の目が潤む。縹色の瞳には、豊前の笑顔が映る。

    「……豊前は、優しいな。僕は……疎まれても仕方ないと、思っていたのに」
    「惚れた弱みってやつだよ」
    「え、」

     松井の体が優しく抱き寄せられる。着衣越しで伝わってくる豊前の体温。松井の胸の奥が、じわりと熱くなっていく。

    「今度、そういうのがしたくなったときは……いつでも言ってくれて構わないからさ、」
    「豊前、」
    「それに……お、俺だって……まつとそういうこと、したいし……まつと一緒に、気持ちよくなりたいし」

     耳まで赤くなっている豊前。豊前は松井の体を抱き締める腕に力を込めた。
     豊前の腕の中にて、太く早い心臓の拍動が聞こえてくる。この心音に釣られて、松井の胸も早打つ。鼻血が出そうになるのをぐっと堪えて、松井は小さな声で問いかけた。

    「本当に……いいのか?」
    「おう」
    「……それじゃあ、」

     更に消え入りそうな声で、松井が呟く。

    「い……今……」
    「ん?」
    「今、したい……」

     松井の頭を撫でようとした手が止まった。

    「今、かぁ〜…………」

     そのまま少しだけ、豊前は考え込む。二人の間に横たわる沈黙。
     ふと、豊前が松井から体を離した。松井は目を丸くして、豊前の顔を見る。その凛とした表情は何かを決心したように見えて、松井はゴクリと生唾を飲んだ。

    「そうだなー……さすがに、今からは無理だな」
    「……うん」
    「だから…………今日の夜! するぞ!」

     豊前の勢いを受けて、ぽかんと口を開けてしまう松井。しかし豊前の言葉を反芻するうちに、白い首まで真っ赤になっていく。小さな鼻からは、堪えきれなかった鼻血が溢れる。手で鼻を押さえながら、松井は首を縦に振った。
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    Lope

    PROGRESS松井くんが空き家に連れ込むぶぜまつの進捗晒しです。
    ほんのりとホラー風味で、この次の場面からエロに入っていきます。

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    万屋街の片隅で、僕たちは(続き) 薄暗い空き家の廊下を、豊前は手を引かれながら奥へと進んでいく。土足のまま屋内に上がるのに慣れていないせいか、豊前は少し居心地の悪さを覚えていた。
     屋内は特に荒らされた様子もなく、居住者の気配だけが忽然と消えたようであった。天井の端には蜘蛛の巣が張っていて、小さな蛾が主のいないその巣に絡められているのが見える。
     豊前が静かな屋内を見回していると、いつの間にか、手を引いていたはずの刀剣男士が姿を消していた。薄暗い空間は静寂で満たされていて、一振きりだと心細さを否応なしに自覚してしまう。声を出して名前を呼ぼうにも、彼の名前がわからない。かくして豊前は、途方に暮れてしまう。

    「こっちだよ」

     静かに囁くような声が聞こえて、豊前は思わず顔を上げる。それと同時に、廊下の先に見える襖が音もなく開いた。豊前の息を呑む音が、静寂の中で微かに響いた。
    1905

    Lope

    DONEぶぜまつの日ということで、現在書いているぶぜまつエロの導入部分を先行してこっちでupします。ほんのりとホラーテイストだけど、ここからエロになります。信じてください。

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    万屋街の片隅で、僕たちは 万屋街には、松井江の姿をした幽霊が現れる。そのような噂が方方の本丸でまことしやかに囁かれ、ついには政府も調査に乗り出す事態となってしまった。
     政府の調査機関には、多くの本丸から目撃情報が寄せられた。それらを精査していく過程で、その幽霊と遭遇しやすくなる条件や幽霊の詳細な挙動が明らかになっていった。
     その松井江の姿をした幽霊は、豊前江の姿があるときに高確率で目撃される。しかしその近くに同じ本丸の松井江や、霊や怪異にまつわる逸話を持っていたり寺社に祀られていたことのある刀剣男士がいると、いつの間にかその姿を消してしまうという。
     また、その幽霊は万屋街の外れにある空き家付近に頻繁に現れる。更に、その幽霊は一振でいる豊前江に近づいてきて、その空き家に誘い込もうとしていたという事例も複数報告されている。そのいずれの事例でも、同じ本丸の松井江が豊前江を呼び止めた瞬間に幽霊が姿をくらませていたため、刀剣男士や審神者等に対しての被害は無かった。
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    Lope

    DONE昨日ホットケーキまんを食べたときに降りてきたぶぜまつSSです。コンビニのイートインスペースも自CPにかかると爆エモデート空間になるんだなあ ろぺを

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    コンビニのイートインスペースとぶぜまつ 突き刺すような寒空の夜。コンビニエンスストアの入口横、背もたれの短い無機質な椅子の背もたれに、松井江が腰掛けている。店内は暖房が効いているとはいえ、ドアが開くと冷たい風が容赦なく入ってくる。そのため松井は防寒具のショートコートとマフラーを身に着けたままであった。
     松井はどこかそわそわした様子で、長い脚を何度も組み直している。窓ガラスには、外があまりに暗すぎるせいか、松井の整った顔が反射して映っていた。寒さのせいか、鼻のあたりがほんのりと紅くなっている。松井がその紅色をまじまじ見つめていると、後ろから声をかけられた。

    「悪い、待ったよな」

     振り向く松井の瞳には、ダウンジャケット姿の豊前江が映っていた。豊前は手に持ったものを机に置いて、それから松井の隣の椅子を引く。そこへ腰を下ろすと、豊前は松井に太陽のような笑みを見せた。
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    hydroxidestar

    DONE戦闘の余韻抜けなくてキスしちゃう

    松井の腰が抜ける

    ぶ「キスだけでいかせてやんよ」

    事に及ぶ

    「指舐めて」と松井の口へ近づける。

    これで書けばよくない?と思い、書きました!!
    身も恋も溶かすのはきみヒトリ「やあ、松井江。出陣お疲れ様」
    「蜂須賀虎徹、ただいま。今日は君が昼当番なんだね」
    「ああ。すぐに食べるかい?」
    「そうしたいのだけど豊前が帰還途中から眠そうでね……。寝かせてきたらすぐ食べるよ」
    「了解した。きみたちの分は取り分けておくね」
    「ありがとう」

    上手く誤魔化せただろうか。
    豊前が眠いというのは、嘘だ。僕も豊前も戦闘の興奮がまだ体に燻っていて、興奮している。周りに悟られないよう平静を装っているが、それにも限界がある。なんとか部屋に辿り着くなり、豊前は噛み付くようなキスをしてきた。熱い、溶けそうだ。
    唇が合わさっただけなのに、全身が沸騰したように熱くなっている。お互いのジャケットは畳の上に放り投げた。後で畳まないと皺になるなあ、なんてことを考える余裕はこの時まで。豊前はキスを続けながら、僕の胸を弄る。つねったり摘まんだり。裾から入り込んだ長い手が伸びてきて、胸や腹をまさぐる。うそれだけで思考は停まりそうなのに、豊前はキスを止めない。何度も何度も舌を絡め取られて、豊前の唾液が僕のと混ざる。
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