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    Lope

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    全年齢の小説はこれからこっちに投げるかも
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    Lope

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    ぶぜまつスプリングパーティー展示作品の再掲です。
    新刊「乱したくて、乱されたくて」の書き下ろし部分と同じ内容となっておりますので、ご了承ください。

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    #ぶぜまつ
    japaneseClethra

    ふたりの秘密と世界の損失「皆さん、『たおる』と飲み物です!」

     れっすん合間の小休憩にて、篭手切がてきぱきと江の者たちの汗を拭ったり水分補給を促していく。松井は豊前の隣に座って、篭手切のその動きに感心しながらその光景を眺めていた。
     そのうちに二振の元にも篭手切が来て、タオルと飲み物を渡していく。

    「こちら、りいだあと松井さんの分です」

     豊前と松井は篭手切に礼を言いつつ、タオルと麦茶の入った紙コップを受け取った。ふと、篭手切の目が松井の白い首筋に止まる。

    「松井さん……その首の、どうなさったんですか?」

     心配そうに松井の顔を覗き込んでくる篭手切。篭手切が指差した箇所には、絆創膏が貼られていた。松井は豊前と軽く目配せをして、それから篭手切の顔を見た。

    「これはその、大したことはないから……」
    「ま、まさかとは思いますが……そこから瀉血なさった、とか……!?」

     一瞬目を丸くして、それから穏やかな微笑みを見せる松井。

    「頸動脈からいくのは、瞬間最大流血量を考えると確かに魅力的だろうけど、やるつもりはないよ。安心してくれ」

     流石に命に関わるからね、と優しく言いながら篭手切を宥める松井。そうしているうちに、松井は昨夜から今朝の記憶を振り返りはじめた。脳裏に浮かぶのは、豊前から与えられた甘美な快楽と多幸感。肌を這う手も触れてくる唇も、見つめてくる朱の瞳も、全てが甘やかで優しかった。壮大な法悦に二振で溺れているうちに、松井の中で豊前への愛しさの輪郭がますます浮き彫りになっていった。
     そして今朝の洗顔中、鏡に映る己の首筋に、松井は紅い痕が残っているのを見つけた。その紅色が新雪のような白い肌に映えて、松井は鏡から目が離せなくなってしまう。そのうちに豊前も洗面所にやってきて、鏡越しに松井と目が合った。
     鏡を眺めている松井を目にした瞬間、豊前は眉尻を下げて、申し訳無さそうな表情をした。豊前曰く、松井の首筋の痕は、心が昂ぶって衝動的につけてしまった痕だという。それを告解してきたときのしゅんとした表情が愛らしくて、松井は鼻血が出そうになるのを必死に堪えた。
     内出血の痕を絆創膏で隠すのは、豊前の発案であった。松井に刻んだ所有印をひけらかすよりも、その痕は二人だけが知る秘密めいた関係の証にしておきたいというのが豊前の意向である。松井もそれに同意して、痕の上から絆創膏を貼った。そしてれっすんが始まるまで時折その絆創膏を撫でながら、松井は豊前からたくさん受け取った愛情を噛みしめていた。
     そして、

    「あっ、もしかしたら虫刺されとかでしょうか?」

     篭手切の声が、松井の意識が甘やかな追憶から引き戻した。ここは話を合わせておこうと考えて、松井は相槌を打つ。

    「うん、多分そうだろうね。最悪手入れをすれば治るだろうから、あまり心配しなくてもいいよ」
    「いえ……虫刺されだとしたら、原因から絶たないといけません。早速ですけどれっすんの後、部屋にくん煙剤を焚きます」

     篭手切の目には、固い決意が宿っている。

    「それで明日にでも、皆さんの寝具で洗えるものは全部洗って、お布団も干させてもらいますね。ああ、そうなると誰かに手助けを頼まないといけないな……歌仙あたりならやってくれるだろうか……?」

     独り言をこぼす篭手切。自分の嘘に付き合わせるのが申し訳なくなってきて、松井はおずおずと声をかけた。

    「篭手切……それは、その……大袈裟、なんじゃないか」
    「いえ、これは必要なことです。松井さんの白磁のようなお肌に傷がつくのは世界の損失ですから」
    「……やっぱり、大袈裟じゃないか?」

     強弁する篭手切と、その勢いに圧倒される松井。松井の隣では、昨夜まさにその白磁のような肌に痕をつけた豊前が、気まずそうに二人から顔を逸らしていた。

    「りいだあもそう思いますよね!?」

     その豊前に対して、篭手切が突然話を振ってくる。急に矛先を向けられて、豊前は飛び上がりそうなほど驚いた。

    「ど、どうした?」
    「松井さんの白くて美しいお肌に、絶対傷なんてつけたら駄目ですよね!」

     豊前の顔を伝う汗。昨夜所有印を刻んだときの記憶が脳裏に去来して、豊前は一瞬目が泳いだ。そのまま篭手切の勢いに圧されて、豊前は思わず首を縦に振ってしまう。

    「そ、そうだな。篭手切の、言う通りだよ」

     豊前からの同意を得て、篭手切は若草色の瞳を輝かせた。

    「ほら松井さん、りいだあもこう仰ってるんだから、全然大袈裟なんかじゃないですよ!」

     今度は松井が羞恥で耳まで赤くなって、篭手切から顔を逸らしている。
     桑名江は、その向かいで繰り広げられる三振の会話を様子をぼんやり眺めていた。やがてそこへ村雲江がやってきて、桑名にぼそっと話しかける。

    「……ねえ、桑くん」
    「んー?」
    「豊前が滝のような冷や汗かいてるように見えるのは、俺の気のせい?」
    「気のせいじゃないと思うよぉ」

     だよねぇ、と呆れ気味に言う村雲の声。桑名は篭手切から貰った飲み物の残りを一気に飲み干した。 
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    Lope

    PROGRESS松井くんが空き家に連れ込むぶぜまつの進捗晒しです。
    ほんのりとホラー風味で、この次の場面からエロに入っていきます。

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    万屋街の片隅で、僕たちは(続き) 薄暗い空き家の廊下を、豊前は手を引かれながら奥へと進んでいく。土足のまま屋内に上がるのに慣れていないせいか、豊前は少し居心地の悪さを覚えていた。
     屋内は特に荒らされた様子もなく、居住者の気配だけが忽然と消えたようであった。天井の端には蜘蛛の巣が張っていて、小さな蛾が主のいないその巣に絡められているのが見える。
     豊前が静かな屋内を見回していると、いつの間にか、手を引いていたはずの刀剣男士が姿を消していた。薄暗い空間は静寂で満たされていて、一振きりだと心細さを否応なしに自覚してしまう。声を出して名前を呼ぼうにも、彼の名前がわからない。かくして豊前は、途方に暮れてしまう。

    「こっちだよ」

     静かに囁くような声が聞こえて、豊前は思わず顔を上げる。それと同時に、廊下の先に見える襖が音もなく開いた。豊前の息を呑む音が、静寂の中で微かに響いた。
    1905

    Lope

    DONEぶぜまつの日ということで、現在書いているぶぜまつエロの導入部分を先行してこっちでupします。ほんのりとホラーテイストだけど、ここからエロになります。信じてください。

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    万屋街の片隅で、僕たちは 万屋街には、松井江の姿をした幽霊が現れる。そのような噂が方方の本丸でまことしやかに囁かれ、ついには政府も調査に乗り出す事態となってしまった。
     政府の調査機関には、多くの本丸から目撃情報が寄せられた。それらを精査していく過程で、その幽霊と遭遇しやすくなる条件や幽霊の詳細な挙動が明らかになっていった。
     その松井江の姿をした幽霊は、豊前江の姿があるときに高確率で目撃される。しかしその近くに同じ本丸の松井江や、霊や怪異にまつわる逸話を持っていたり寺社に祀られていたことのある刀剣男士がいると、いつの間にかその姿を消してしまうという。
     また、その幽霊は万屋街の外れにある空き家付近に頻繁に現れる。更に、その幽霊は一振でいる豊前江に近づいてきて、その空き家に誘い込もうとしていたという事例も複数報告されている。そのいずれの事例でも、同じ本丸の松井江が豊前江を呼び止めた瞬間に幽霊が姿をくらませていたため、刀剣男士や審神者等に対しての被害は無かった。
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    Lope

    DONE昨日ホットケーキまんを食べたときに降りてきたぶぜまつSSです。コンビニのイートインスペースも自CPにかかると爆エモデート空間になるんだなあ ろぺを

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    コンビニのイートインスペースとぶぜまつ 突き刺すような寒空の夜。コンビニエンスストアの入口横、背もたれの短い無機質な椅子の背もたれに、松井江が腰掛けている。店内は暖房が効いているとはいえ、ドアが開くと冷たい風が容赦なく入ってくる。そのため松井は防寒具のショートコートとマフラーを身に着けたままであった。
     松井はどこかそわそわした様子で、長い脚を何度も組み直している。窓ガラスには、外があまりに暗すぎるせいか、松井の整った顔が反射して映っていた。寒さのせいか、鼻のあたりがほんのりと紅くなっている。松井がその紅色をまじまじ見つめていると、後ろから声をかけられた。

    「悪い、待ったよな」

     振り向く松井の瞳には、ダウンジャケット姿の豊前江が映っていた。豊前は手に持ったものを机に置いて、それから松井の隣の椅子を引く。そこへ腰を下ろすと、豊前は松井に太陽のような笑みを見せた。
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    related works

    hydroxidestar

    DONE戦闘の余韻抜けなくてキスしちゃう

    松井の腰が抜ける

    ぶ「キスだけでいかせてやんよ」

    事に及ぶ

    「指舐めて」と松井の口へ近づける。

    これで書けばよくない?と思い、書きました!!
    身も恋も溶かすのはきみヒトリ「やあ、松井江。出陣お疲れ様」
    「蜂須賀虎徹、ただいま。今日は君が昼当番なんだね」
    「ああ。すぐに食べるかい?」
    「そうしたいのだけど豊前が帰還途中から眠そうでね……。寝かせてきたらすぐ食べるよ」
    「了解した。きみたちの分は取り分けておくね」
    「ありがとう」

    上手く誤魔化せただろうか。
    豊前が眠いというのは、嘘だ。僕も豊前も戦闘の興奮がまだ体に燻っていて、興奮している。周りに悟られないよう平静を装っているが、それにも限界がある。なんとか部屋に辿り着くなり、豊前は噛み付くようなキスをしてきた。熱い、溶けそうだ。
    唇が合わさっただけなのに、全身が沸騰したように熱くなっている。お互いのジャケットは畳の上に放り投げた。後で畳まないと皺になるなあ、なんてことを考える余裕はこの時まで。豊前はキスを続けながら、僕の胸を弄る。つねったり摘まんだり。裾から入り込んだ長い手が伸びてきて、胸や腹をまさぐる。うそれだけで思考は停まりそうなのに、豊前はキスを止めない。何度も何度も舌を絡め取られて、豊前の唾液が僕のと混ざる。
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