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    Lope

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    Lope

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    ぶぜまつの日ということで、現在書いているぶぜまつエロの導入部分を先行してこっちでupします。ほんのりとホラーテイストだけど、ここからエロになります。信じてください。

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    #ぶぜまつ
    japaneseClethra

    万屋街の片隅で、僕たちは 万屋街には、松井江の姿をした幽霊が現れる。そのような噂が方方の本丸でまことしやかに囁かれ、ついには政府も調査に乗り出す事態となってしまった。
     政府の調査機関には、多くの本丸から目撃情報が寄せられた。それらを精査していく過程で、その幽霊と遭遇しやすくなる条件や幽霊の詳細な挙動が明らかになっていった。
     その松井江の姿をした幽霊は、豊前江の姿があるときに高確率で目撃される。しかしその近くに同じ本丸の松井江や、霊や怪異にまつわる逸話を持っていたり寺社に祀られていたことのある刀剣男士がいると、いつの間にかその姿を消してしまうという。
     また、その幽霊は万屋街の外れにある空き家付近に頻繁に現れる。更に、その幽霊は一振でいる豊前江に近づいてきて、その空き家に誘い込もうとしていたという事例も複数報告されている。そのいずれの事例でも、同じ本丸の松井江が豊前江を呼び止めた瞬間に幽霊が姿をくらませていたため、刀剣男士や審神者等に対しての被害は無かった。
     これらの情報を受けて、政府は調査を終えるまで一時的に豊前江が万屋街に立ち寄ることを禁止する通達を全ての本丸に出した。またやむを得ず豊前江を万屋街に行かせる場合は松井江、もしくは一定以上の強さの霊力を持つ刀剣男士の同伴が必須となった。
     その措置が施行されてから少し後、とある本丸が開設された。日も浅く、刀剣男士も少ないその本丸にて、

    「あー、あれを用意し忘れてしまった……」

     江の者二振の部屋が、色々なもので溢れかえっていた。ジャージ姿の篭手切江が、その部屋の真ん中で頭を抱えている。

    「どうした、篭手切」
    「あっ、りいだあ……」
    「なんだ、探しもんか?」

     篭手切に「りいだあ」と呼ばれた男士が、物の散らばった部屋を見回す。この「りいだあ」こと豊前江は、つい最近この本丸に顕現した刀剣男士であった。豊前は篭手切と顔を合わせた瞬間に「すていじのれっすんをしましょう」と提案されて、それ快諾していた。そして二振は、そのれっすん初日を翌日に控えている。

    「実は、その……明日からのれっすんに使う『めとろのおむ』という絡繰を用意し忘れてしまって」
    「絡繰? 誰かから借りられたりしねーのか?」
    「いえ、たぶん誰も持ってないですね……」
    「そっかー……」

     豊前の黒いシャツの袖口からは、筋張った腕が伸びる。豊前はその腕を胸板の前で組んで、篭手切と同じく表情を曇らせた。

    「でも、たぶん万屋街のどこかには売ってると思うので、今から行ってきますね!」

     努めて明るく振る舞おうとする篭手切の声。小判の入った財布を手に、篭手切は部屋を駆け出そうとする。しかし、豊前はぐっと篭手切の手首を掴んでそれを制した。篭手切が驚いて豊前の方を見ると、豊前がにっと笑いかけてきた。

    「それなら、俺がひとっ走り行ってきてやんよ」
    「えっ? でも万屋街には、りいだあは……」
    「霊力強めの誰かと一緒ならいーんだろ? 平気だって」

     豊前江は万屋街に立ち寄ってはならない、という通達はこの本丸にも届いていた。豊前は顕現初日に主からその旨の説明を受けていたが、行ってはならないと強く聞かされるうちに、豊前の中では逆に万屋街への興味が膨らんでしまっていた。
     豊前のキラキラした瞳を前に、篭手切が小さな溜息をつく。篭手切は近くに落ちていた鉛筆を手に取って、紙の切れ端にメトロノームの絵をざっくりと描いてみせた。

    「このようなもの、なのですが……」
    「えーっと……三角で、棒がついてて、下の方にゼンマイがあんだな」
    「ひと目見たら、すぐにこれだってわかると思います」

     絵を描いた紙を渡してから、改めて篭手切が豊前の顔をまっすぐ見つめた。

    「りいだあ、くれぐれも寄り道などはしないで、買ったらもう直帰してくださいね。それに同伴する方もきちんと見つけてから向かってください。絶対一人だけでは行かないように……」
    「わかってる」

     豊前は篭手切の頭をぽん、と掌で優しく叩いた。そして篭手切に笑顔を見せてから、同行者を探しに赴いた。

    「できたら、疾いやつがいいよなー」

     豊前がそう呟きながら廊下を歩いていると、向かいからにっかり青江が歩いてくるのを視認した。内番衣装で居るということは、遠征や出陣などの予定は入っていないのだろう。豊前はそう判断して、早速青江に声をかけた。

    「よ、にっかりさん」
    「おや、君は……」
    「あんさ、不躾で悪いんだけどさ。ちっと万屋街まで着いてきてくんねーか」

     突然の申し出に、目を丸くして豊前の顔を見たにっかり青江。

    「ッフフ、君にそう言われるとナンパされているようだねぇ」

     小さく笑った後で、青江は眉尻を下げながら小さな声で言葉を返す。

    「お誘いいただいたのは有り難いのだけれど、これから炊事当番として雅な初期刀殿にこき使われる予定だからねぇ」
    「あー……」
    「良かったら、石切丸さんに声をかけようか」

     豊前は少し考え込んでしまう。穏やかで優しい大太刀であることは知っているが、のんびり気味の石切丸は、果たして波長が合うだろうか。そうして思考を巡らせた結果、

    「あー……気持ちだけ受け取っとくよ。あんがとな!」

     豊前は、青江の申し出を断ってしまった。
     その後も豊前は万屋街へ同行してくれる男士を探したが、声をかけた男士はいずれも内番や任務、また遠征の準備等で手が塞がっているようだった。本丸を歩き回りながら、豊前の胸に焦燥の念がこみ上げる。

    (……まずったなぁ)

     これだったら、最初からにっかり青江に頼んで、石切丸に声をかけてもらえばよかったかもしれない。そんな後悔が、豊前の頭の中を巡る。やはり篭手切に行ってもらったほうがいいのかもしれないとまで思ったところで、豊前の脳内にある考えが鎌首をもたげる。

    ──疾く行って帰ってくれば、何の問題もないんじゃん?

     審神者や篭手切からは散々釘を刺されたが、そもそも万屋街にて必ず『幽霊』とやらに出くわすわけではないだろう、と豊前は楽観的に考えはじめた。豊前は更に、幽霊をも寄せ付けない疾さで目的を遂げればいいだけの話だ、と先程までの悩みを吹き飛ばす。そうと決めた豊前はいち早く玄関へと向かい、靴を履く。そして万屋街へと駆け出す後ろ姿は、玄関からはあっという間に見えなくなった。

       §

     万屋街に着いた豊前は、並んでいる店に片っ端から入っていった。そして篭手切の描いたメトロノームの絵を店主や売り子に見せているうちに、それが置いてある店の情報を聞き出すことができた。豊前はすぐさま教えられたように道を進んでみたが、

    (……これたぶん、迷子になってるよなぁ、俺)

     周囲には店もなく、人の通りがほとんど無くなっている。道を逸れてしまったのだろうが、どこで逸れてしまったのかがわからない。豊前はとりあえず、一旦来た道を引き返そうとした。

    「……ん?」

     踵を返したところで、ふと豊前が後ろを振り向いた。視界の端には、見覚えのある緑色が映る。その緑色を纏った影は曲がり角へ消えていく。
     豊前は引き返すのをやめて、その影を追っていった。もしかしたら、道を教えてもらえるかもしれない。豊前がその角を曲がると、寂れた空き家があった。そして、その空き家の前には、緑色の上着を肩にかけた細身の刀剣男士が佇んでいる。その緑色は自分の戦装束の上着と同じ色で、豊前は彼が見覚えこそないものの江の者であることを確信した。

    「なあ、ちょっといいか?」

     臆せずにその刀剣男士に声をかける豊前。声をかけた男士は、静かに豊前の方を向く。
     その刀剣男士は非常に整った目鼻立ちをしていて、声をかけた豊前の方が思わず心臓を高鳴らせてしまう。非対称ながらも綺麗に切り揃えられた黒髪と、対比するように新雪の如く白い肌が豊前の目には美しく映った。その豊前の視線を受けて、海を思わせる青色の瞳が、一瞬丸くなった。

    「あんさ、もしかしなくても江の者だろ? お前」
    「……ぁ、うん……」
    「良かったぁ、俺ちょっと道に迷っちまってさ」

     細身の刀剣男士は、少し驚いたような顔で豊前の顔をじっと見つめていた。

    「君、同行者は……いないのか?」
    「んー、まあ……ちょっと、な?」

     やましいところを突かれて、言葉を濁す豊前。

    「店探してたらここまで来ちゃってさ。絡繰が置いてある店とか知ってたら、教えてほしいんだけど……」

     バツが悪そうな豊前の顔を、その刀剣男士がじっと覗き込んできた。

    「道を、教える前に……僕のお願いを、聞いてもらっても……いいか?」

     吸い込まれそうな青色の瞳が綺麗で、思わず豊前は息を呑んだ。目を縁取る長い睫毛が、整った目鼻立ちの端麗さをより引き立てている。その刀剣男士の美しさに心を奪われたせいか、豊前は首を縦に振ってしまっていた。

    「フ、ありがとう。優しいんだね」
    「どうってことねーよ。困ったときはお互い様ってやつだ」
    「……うん」

     微笑の弧を描く桜色の唇。目の前の青い瞳が潤む。その宝石のような輝きに見惚れていると、その刀剣男士が豊前の手首を軽く掴んできた。

    「それじゃあ……僕に、着いてきて」

     そう言って、その男士は豊前を空き家の中へと誘おうとする。骨張った手首に絡む白魚のような指はとてもひんやりしていて、豊前の背中には軽い寒気が走った。それでもその白く美しい手を振り払うことはできず、豊前は誘われるままにその空き家へと吸い込まれていった。
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    Lope

    PROGRESS松井くんが空き家に連れ込むぶぜまつの進捗晒しです。
    ほんのりとホラー風味で、この次の場面からエロに入っていきます。

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    万屋街の片隅で、僕たちは(続き) 薄暗い空き家の廊下を、豊前は手を引かれながら奥へと進んでいく。土足のまま屋内に上がるのに慣れていないせいか、豊前は少し居心地の悪さを覚えていた。
     屋内は特に荒らされた様子もなく、居住者の気配だけが忽然と消えたようであった。天井の端には蜘蛛の巣が張っていて、小さな蛾が主のいないその巣に絡められているのが見える。
     豊前が静かな屋内を見回していると、いつの間にか、手を引いていたはずの刀剣男士が姿を消していた。薄暗い空間は静寂で満たされていて、一振きりだと心細さを否応なしに自覚してしまう。声を出して名前を呼ぼうにも、彼の名前がわからない。かくして豊前は、途方に暮れてしまう。

    「こっちだよ」

     静かに囁くような声が聞こえて、豊前は思わず顔を上げる。それと同時に、廊下の先に見える襖が音もなく開いた。豊前の息を呑む音が、静寂の中で微かに響いた。
    1905

    Lope

    DONEぶぜまつの日ということで、現在書いているぶぜまつエロの導入部分を先行してこっちでupします。ほんのりとホラーテイストだけど、ここからエロになります。信じてください。

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     政府の調査機関には、多くの本丸から目撃情報が寄せられた。それらを精査していく過程で、その幽霊と遭遇しやすくなる条件や幽霊の詳細な挙動が明らかになっていった。
     その松井江の姿をした幽霊は、豊前江の姿があるときに高確率で目撃される。しかしその近くに同じ本丸の松井江や、霊や怪異にまつわる逸話を持っていたり寺社に祀られていたことのある刀剣男士がいると、いつの間にかその姿を消してしまうという。
     また、その幽霊は万屋街の外れにある空き家付近に頻繁に現れる。更に、その幽霊は一振でいる豊前江に近づいてきて、その空き家に誘い込もうとしていたという事例も複数報告されている。そのいずれの事例でも、同じ本丸の松井江が豊前江を呼び止めた瞬間に幽霊が姿をくらませていたため、刀剣男士や審神者等に対しての被害は無かった。
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    Lope

    DONE昨日ホットケーキまんを食べたときに降りてきたぶぜまつSSです。コンビニのイートインスペースも自CPにかかると爆エモデート空間になるんだなあ ろぺを

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    コンビニのイートインスペースとぶぜまつ 突き刺すような寒空の夜。コンビニエンスストアの入口横、背もたれの短い無機質な椅子の背もたれに、松井江が腰掛けている。店内は暖房が効いているとはいえ、ドアが開くと冷たい風が容赦なく入ってくる。そのため松井は防寒具のショートコートとマフラーを身に着けたままであった。
     松井はどこかそわそわした様子で、長い脚を何度も組み直している。窓ガラスには、外があまりに暗すぎるせいか、松井の整った顔が反射して映っていた。寒さのせいか、鼻のあたりがほんのりと紅くなっている。松井がその紅色をまじまじ見つめていると、後ろから声をかけられた。

    「悪い、待ったよな」

     振り向く松井の瞳には、ダウンジャケット姿の豊前江が映っていた。豊前は手に持ったものを机に置いて、それから松井の隣の椅子を引く。そこへ腰を下ろすと、豊前は松井に太陽のような笑みを見せた。
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    hydroxidestar

    DONE戦闘の余韻抜けなくてキスしちゃう

    松井の腰が抜ける

    ぶ「キスだけでいかせてやんよ」

    事に及ぶ

    「指舐めて」と松井の口へ近づける。

    これで書けばよくない?と思い、書きました!!
    身も恋も溶かすのはきみヒトリ「やあ、松井江。出陣お疲れ様」
    「蜂須賀虎徹、ただいま。今日は君が昼当番なんだね」
    「ああ。すぐに食べるかい?」
    「そうしたいのだけど豊前が帰還途中から眠そうでね……。寝かせてきたらすぐ食べるよ」
    「了解した。きみたちの分は取り分けておくね」
    「ありがとう」

    上手く誤魔化せただろうか。
    豊前が眠いというのは、嘘だ。僕も豊前も戦闘の興奮がまだ体に燻っていて、興奮している。周りに悟られないよう平静を装っているが、それにも限界がある。なんとか部屋に辿り着くなり、豊前は噛み付くようなキスをしてきた。熱い、溶けそうだ。
    唇が合わさっただけなのに、全身が沸騰したように熱くなっている。お互いのジャケットは畳の上に放り投げた。後で畳まないと皺になるなあ、なんてことを考える余裕はこの時まで。豊前はキスを続けながら、僕の胸を弄る。つねったり摘まんだり。裾から入り込んだ長い手が伸びてきて、胸や腹をまさぐる。うそれだけで思考は停まりそうなのに、豊前はキスを止めない。何度も何度も舌を絡め取られて、豊前の唾液が僕のと混ざる。
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