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    gjmj5285

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    gjmj5285

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    ポセこじ(男性妊娠・オリジナルお子様あり)ある日フラッと消えた小次郎が赤子を連れて帰還した。道中に大泣きしたようで目元が赤く腫れているようだった。
    帰還して来た事を門番から聞き、急いで駆けつけたブリュンヒルデとフリストが「どうしたのか」と聞くと「神様に捨てられてしまったよ。でもこの子を貰えたから」と話しながら腕の中で大人しく眠る赤子を撫でる。
    2人がその子を見ると淡い金色の髪をしており、閉じられた瞳はわからないが感じる神力は神が恐れる神と同一のモノだった
    「小次郎……」
    「たは、こんな爺が綺麗な神様に少しでも愛されてると思ってた罰かねぇ。海の神様に仕えてる女神様から海の神様が吾に飽きたと言っていた。いないうちに出ていけと言われてな……」
    「あんのクソ神が……」
    その言葉を聞いたフリストが『轟く者』に変化し、怒りを爆発させブリュンヒルデは茫然と立ち竦んでいた。
    「あーー嬢ちゃん達よぉ、そんなに怒らんでいいぞ。吾はこの子が居ればいいんだ。なぁ……青藍(せいらん)」
    「……」
    静かに眠る海神の娘である青藍を撫でて微笑む小次郎の姿に2人の戦乙女は口を閉ざしたのだった

    ────────

    「余の妻と娘は何処に行った。答えろ」
    海の王、大海の暴君ポセイドンは近衛兵に拘束される女神へ冷酷に命ずるが原初に連なる神の怒りにただひたすら身体を震わせる事しか出来ず答えられない女神の姿を濁った青黒い瞳で見下ろしていた
    「近衛兵、牢へ連れて行け。沙汰は追って出す」
    「はっ!!」
    「プロテウス、余は小次郎と青藍を探す。お前で処理出来る物は処理しておけ。」
    「了承致しました」
    白いコートを翻し、玉座から去ろうとしたポセイドンに近衛兵が連行しようとしていた女神が叫ぶ
    「貴方様に人間の血を引く娘なんて必要ありません!!下等な人間に何故寵愛を授けたのですか!!あんな汚らわし…っ、ぐっ…うッ……」
    「……何と言った?汚らわしいだと?愛妻と愛娘を悪しき様に言われ、余が黙っていると思ったか」
    女神の肩に突き刺したトライデントを勢いよく抜き、ダンッと床に叩きつける。ビリビリとした圧にその場にいる神全てが頭を下げ、女神は血を流しながら床に倒れる
    「……2人を探しに行く。後の事は頼んだ」
    「いってらっしゃいませ。御家族揃っての御帰還をお待ちしております」
    トライデントを消したポセイドンは倒れた女神の事は既に忘却し、頭を下げたままの従者にそう告げると姿を消し、従者は消えた主とその后と姫の帰還を願い続けていた

    ───────

    戦乙女が急いで用意したベビーベッドに寝せられた愛娘の隣に持ってきて貰った椅子に座りながら小次郎は夫のポセイドンに贈られたラズライトで彩られたチョーカーを見ていた
    「……共に生きるというのは嘘だったのかね」
    手に持ったチョーカーをぼぉっと見ていると隣から「ふぎゃあふぎゃあ」と泣き声が耳に入り、急いで机にチョーカーを置いて泣きぐずる娘を抱き上げてあやす。泣き止んだ娘がきゃらきゃら笑うのを見て小次郎は安心してそのまま椅子に座り込む
    「ん?どうした?これか?これはお前さんの父様がくれたモンだ」
    「あう?」
    ラズライトの輝きに興味を示した娘に机の上から持ち上げ、娘が見えるようにすると触れようとした為、小次郎が「危険だぞ」と取れないようにする。「ぶーー!!」と不服そうな声をだす娘に苦笑しながら城の庭でも歩いてくるかと椅子から立ち上がって外へ出ようとしたと同時に部屋の扉が物凄い勢いで開け放たれた
    「こ、こ、小次郎!!」
    「どうした?嬢ちゃん」
    「奴が、奴が来たんだよっ!!!!」
    慌てている様子のフリストに引き摺られるように小次郎と抱っこされたままの娘は客をもてなす為の客間に連れて行かれるとそこには自分達を捨てたはずの夫神がブリュンヒルデと対峙していた
    「は?え……?ポセイドン?なにゆえ、ここに……?」
    「お前達を迎えに来たのだが?」
    「てめぇが2人を捨てたんだろうが!!今さら来てんじゃないよ!!」
    「……何故、余が2人を捨てなくてはいけない?小次郎、お前は余の妻で、そして青藍は余の娘だ。あぁ、余の侍女などと名乗っておった愚者の話を真面目に聞いたのか」
    ブリュンヒルデの脇を通り、小次郎と自身の娘を守るよう立ちはだかるフリストを見下ろしながら








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    蒼(あお)

    MAIKINGキスの日ということで、書き途中のものから、キスメインでもないのになぜかガッツリ書いていたキスシーンを引っ張ってきました!
    前後切ってるので話としてはなんじゃこりゃかも。短い上に唐突に終わります。
    好きです、付き合ってください。というベタな言葉から始まったお付き合い。時間さえあれば一緒に居たくて忙しい合間を縫って共に過ごした。傍にいたらくっつきたくなって手を繋いだ。二人きりになれば体温を感じたくて抱き締め合った。距離感を探り合い、確かめるようにゆっくりと、ひとつずつ。そうして進んできたふたりが、もっと互いの近くにいきたくて唇を合わせるようになったのは、少し前のことだった。
    表面を触れ合わせるだけのうぶなキスにも慣れてきて、この日は久しぶりに五条の部屋でゆっくり過ごせる日で、風呂上がりでほかほかな体温が心地よくて。どちらからともなく始まったキスのやめ時が分からなくなった。
    くっついては離れて、息をついたらまたくっついて。何回目かの息継ぎの時、意図せず鳴ったリップ音で火が着いた。これまでよりも強く押し付けては、チュッと音を立てて離れるのを繰り返す。しっとり合わさってはぷるんと離れる感触が気持ちよくて、もう一度。その内もっと感触を味わいたくなって、ほんの少しだけ唇を食んだ。虎杖の少しカサついた下唇の奥、つるりとした粘膜が上唇の裏と僅かに触れ合う。たった数ミリ合わさっただけの皮膚が受け取るぬるりとした感触に物凄く興奮した。もっと、もっと今のが欲しい。縋るように首に回された腕にも煽られて、気付けば五条は殆ど押し倒すような体勢で、夢中になって虎杖の唇に吸い付いていた。
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    リキュール

    DONE日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!(遅刻)
    おめでたいと祝われるK暁です。本編後KK生存if、『黒猫』より少し前。
    愛したくて仕方がないが我慢していたKK×子供扱いされたくない暁人のお話。
    吉事あれば腹の内を晒せ「(おや、ちょうどいいところに)」

    ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。

    あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
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