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    ゆりお

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    ゆりお

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    WEBオンリーで展示したものです。イベリアという故郷について。

    ##アクナイ

    ソーンズ/アークナイツ 黒い手袋をつけた手。ピンと伸びた人差し指がソーンズの頭部を差し示す。
    「寝癖を直して」
     ウィーディはいつものように丁寧に指摘した。言われた通り、彼は自分の固い髪を撫でつけた。ぴょこんと飛び出したひと房を見つけ、髪留めのゴムの中に無理矢理しまい込む。
     彼女は頷いて納得を示した。指先は迷いを知らないように直線を描いて下を向く。
    「あと、裾が捲れてる」
     ソーンズは言われるままに、くるぶしが剥き出しになっていたズボンを直した。ついでとばかりに糸くずを摘まんでポケットにしまう。感心したようにウィーディは頷いた。
    「今日は素直だね」
    「……目的のためだ」
     ソーンズは端的に答えた。ため息交じりのそれを聞きつけた彼女の眉間に皺が寄ったことには気づかないふりをする。
    「それで、どうしたの」
     ソーンズは上着のポケットを探り、一通の封筒を取り出した。
    「……何?」
    「招待状だ」
     彼女に差し出し、答える。眉間の皺がさらに深まった。再度問われる前に、続ける。
    「炎国の祭日を祝うパーティーをするそうだ。セイリュウから預かった。多くの人に参加してほしいと」
     彼女は素直にそれを受け取ったが――もちろん、手袋をしている右手で――表情が晴れることはなかった。
    「そう。とても素敵な申し出だけど、遠慮するね。彼女にはありがとうって伝えておいて。それとごめんなさい、って」
    「わかった」
     ソーンズは頷いた。それで二人の会話は終了し、ウィーディは研究室のドアを閉めた。


    「——だそうだ」
    「君ねえ!」
     エリジウムは呆れた声を出した。
     彼の声は比較的大きく、ときたま隣室から苦情が出るほどであったが。それでもロドスの昼時の喧騒には勝てなかった。食堂には所狭しとオペレーターたちが詰め込まれ、皆自由に食事と会話を楽しんでいる。出身も種族も問わないそれは、ロドスらしい光景だった。
     リーベリの青年はフォークでサラダの中のミニトマトをつつき回しながら、目の前にいる同郷のエーギル人を睨んだ。
    「どうせ君のことだから、招待状を渡しただけでしょ」
    「それが俺の仕事だろう」
    「そうだけどさあ。少しは気の利いたことを言うとか——」
    「仕方がないよ、エリジウム。分かり切ってたことじゃない」
     横から口を挟んだのは、彼の隣に座っていたアンドレアナだった。訓練終わりに一人でここにやってきた彼女に声をかけたのはもちろんエリジウムだった。彼女は落ち着いた色の瞳でソーンズを見ると、肩を竦めて食事を続けた。
    「でも僕は、少しでも君が彼女と仲直りしてほしかったんだよ」
    「仲直り?」
     ソーンズは片眉を上げ、繰り返した。エリジウムが頷く。
    「そうだよ。君、このあいだ水道管を爆発させて彼女を激怒させただろう?」
    「あれなら謝罪も賠償も済んだはずだ」
    「……君がそういう態度だから、彼女と上手くいかないんだ」
     エリジウムは額に手を当て、大げさに天井を仰いで見せた。
    「でも彼女、僕にもなんだか冷たいんだよね。どうしてだろう。身だしなみには結構気を遣ってるんだけどな」
    「態度が軽薄だからじゃない? あと単純に、うるさいから」
    「酷い!」
     アンドレアナの冷静な指摘通り、エリジウムは大きな悲鳴を上げた。
    「せっかくだから仲良くしたいんだよ。僕たちは数少ない同郷なんだからさ」
    「生まれた場所で決めることでもない。それに俺たちがいた環境は全く違う」
    「まあまあ」
     アンドレアナは宥めるように微笑を浮かべた。それからすぐに顔をしかめ、心配げな声を出した。
    「それしか食べないの? ソーンズ」 
    「…………」
     ソーンズは答える代わりに眉間に皺を寄せた。
    「君、シエスタから帰ってきてから少し様子がおかしいよ」
     エリジウムも彼の手が止まっていることには気づいていたのだろう。そう続ける。
    「そんなにライブが楽しかった? いいなぁ、胸がいっぱいなんだね。サインも本当にありがとう。部屋に飾ってあるんだ。なんで水に濡れていたのかはよくわからないけど——」
     エリジウムがペラペラと喋り続けるのを、もはや二人は聞いていなかった。
    「そういえば」
     不意に、アンドレアナが口を開いた。
    「噂で聞いたんだけど、スカジたちがイベリアに行っているって——」
     一瞬、静寂が訪れた。もちろんそれはただの錯覚だった。あまりの驚きに、耳が周りの音を拒絶したのだ。
    「まさか」
     エリジウムが笑った。あり得ないものを見たり聞いたりしたときの、乾いた笑い方だった。たとえあの土地で顔を合わせることがなくても。置かれた環境がまるきり違ったとしても。その認識だけは共通している。封鎖された我らの故郷。
    「そうだよね」
     アンドレアナも、自分に言い聞かせるように頷いた。
    「でも彼女たちならあり得るのかも——そう思っちゃったんだ」
     ソーンズは思い返した。ろくに口を聞いたこともない、あの白い髪と赤い眼をした女。
     懐かしい匂いを纏った、冷淡な態度のあの女。
     故郷のことを尋ねても、彼女は話さないだろう。
     どうしてだろう。奇妙な確信があった。

            *

     あまり腹が減らない。けれども、ひどく喉が渇いていた。
     ソーンズは真夜中の廊下を歩いていた。夜でもロドスの灯りは絶えることはない。この製薬会社は二十四時間、休むことなく稼働している。
     最小限の明かりだけが灯された食堂。キッチンの中に入ると、暗がりの中で人影が動いた。
    「あら」
     寝苦しい、粘ついた夜にふさわしくない涼やかな声だった。小柄な体格が振り返る。
    「こんな夜更けに、どうしたんですの? ああ、私は恥ずかしながら夜行性で、用意していただいていた夜食を取りに来ましたの——」
     特徴的なピンクの髪の色を見ながら、ソーンズは彼女の名前を思い出そうとしていた。
    「ソーンズさん……でしたっけ」
     不思議と名前を呼ばれ、連想するように思い出した。アズリウス――狙撃オペレーターであり、毒理学の研究者でもある。自分と分野が近いが、不思議とあまり話したことがなかった。彼女の方が避けていたのかもしれない――ふと、そんなことを考えた。
    「それで、どうしましたの? 夜勤でした?」
    「いや……」
     こちらは分かりやすく寝間着だった。彼女がなぜそんなことを聞いたのかは分からなかった。興味もない。
    「……水を」
     喉が渇いていた。ソーンズは掠れた声で答えた。
     彼女はグラスを取り、水道から水を注いだ。不思議と、ぼうっとその姿を眺めていた。
     それを差し出されても、ソーンズは、彼女が自分のために水を汲んでくれたとはすぐに考えられなかった。
    「毒なんて入っていませんわ」
     彼女が苦笑した。そこで彼は、初めて自分の失敗に気づいた。
    「……ありがとう」
     例の言葉と共に受け取る。水は、気温に伴ってぬるかった。
    「水だけならわざわざ食堂にまで来なくてもよかったのでは?」
     アズリウスはごく当然の疑問を口にした。ソーンズは、テーブルにまとめられていた小瓶のひとつを手に取った。中身はただの塩だ。食事時には自由に使えるよう、カウンターの隅に置かれるものだった。
    「塩なんて入れますの?」
     アズリウスは心底驚いたように目を見開いて見せた。ソーンズはやはり答えず、塩を混ぜた水を一気に飲み干した。
    「レモンを入れたら美味しそう」
     彼女はすぐに笑って軽口を叩いた。ソーンズは、流しに置かれた。洗剤を溶かした水で満たされた盥の中にコップを沈めた。
    「良い夢を」
     アズリウスはそう言ってソーンズを見送った。

     ——良い夢だって?
     それはとても気の利いた皮肉だった。
     自室までの道のりがひどく長く感じられた。廊下を歩きながら、ソーンズは大きく喘いだ。息が苦しい。
     緩慢なまばたきの合間に、嘘みたいに鮮やかな赤が視界の端を泳ぐ。無意識に俯いていたソーンズは、はっと顔を上げた。
     おとぎ話に出てくるような、馬鹿げた吟遊詩人のドレスを着たスカジがそこにいた。近代的なロドスの内観にはあまりにそぐわず、本当にこれが夢なのかと錯覚した。
     ――スカジたちはイベリアに行ってるんだって。
     アンドレアナの声が蘇った。血と潮のにおいが鼻をついた。
     目が合ったのはほんの数瞬だった。一秒よりは長かったかもしれない。話しかけようと思えばできたはずだった。けれども無言のまま彼女の視線は通り過ぎ、向けられた背は一瞬で見えなくなった。
     ――あの女はきっと話さないだろう。

            *

    「あまり長く海に潜るな」
     それがソーンズを育てた師の口癖だった。寝物語として、海の話を聞いてソーンズは育った。海底に眠る祖先の夢を見て、目覚めては忘れ、彼は成長した。
     産湯に浸かるように——または、羊水に包まれるように。ソーンズは海の水を飲んだが、安らぎを得ることはなかった。成長と共に得体の知れない渇望は和らいだが、それが満たされることはなかった。
     自分たちが剣術を、そして毒物の作製を学ぶ理由を知らなかった。けれども原始的な恐怖が、彼を貪欲にさせたのは間違いなかった。
     師は優秀だったソーンズに、ひときわ強力な毒の精製を教えた。そして目の前でそれを数滴、海に垂らしてみせた。それは広大な海に希釈され、なんの効力も持たないまま霧散したのか、それとも『あれ』に致命的なものを招いたのか、幼いソーンズには分からなかった。
     今も分からない。分かるはずもない。
     なぜなら自分は逃げ出したのだから。
     今でもずっと逃げ続けている。

            *
     
     季節は冬になっていた。
    「——騒がしいな」
     ソーンズはチェス盤から視線を外して顔を上げた。談話室の半開きのドアの向こうで、ドタバタと走り回る子供たちの姿が見えた。ここは医務室にごく近い。そろそろケルシーの静かな雷が落ちるかもしれない。その前に、アーミヤがとりなすだろうが。
    「クリスマスパーティーをするんだって。確か、イフリータが企画したんだったっけかな——」
     ソーンズの表情の変化を見て、エリジウムは苦笑した。
    「そんな顔をするなよ」
     特に、子供たちの前ではね——駒を動かし、エリジウムは続けた。
    「宗教的な意味合いがあるわけじゃない。テラに根付いた慣習的なもので、もはやみんなで楽しむ口実みたいなもんだろう?」
     ソーンズの手を見て、エリジウムは腕を組んだ。長考するときの癖だった。
    「君もおいでよ。あのウィーディも出席するっていうんだから。お芝居をするんだって」
    「お芝居?」
    「そう。最初は子供たちに小道具の製作を頼まれてたらしいんだけど、その流れでせっかくだから一緒に出てってせがまれて断り切れなかったんだって。面白いよね」
    「……俺は」
     エリジウムがようやく次の手を選んだ。チェスの返しは容易であったが、言葉は上手く出てこなかった。
    「やってみないと変わらないことってあるでしょ? 僕だってまさか自由気ままなトランスポーターをやめて、誰かに尽くすことになるなんて思ってもみなかったし」
    「お前は満足しているように見えるが」
     ソーンズは思ったことを口にした。エリジウムは、肩を竦めて見せた。
    「そうかな? なら、そういうことなんだと思うよ」

            *

     夜更けのせいか、医務室は不在だった。言われた通りに借りた薬剤を棚に戻し、ソーンズは厳重に鍵をかけた。
     ふと視線が奥に向いた。そこから先は、一般のオペレーターには入室を許可されていなかった。
     ——歌が聞こえる。
     誘われるように部屋を出る。声の主はすぐに知れた。
     修道女の恰好をした、狂気の女――彼女と数度任務に赴いたことがあるソーンズの評価はそんなものだった。彼女はすぐそこの大きな窓から、ガラスに張り付くようにして外を眺めていた。 
     ソーンズの姿を認めると、彼女は歌うのをやめた。
    「今日は気分がいいの。だって、月がないから」
     彼女の言う通り、夜に開くはずの空の双眸は閉じられていた。不健康な人工の非常灯に照らされて、彼女は死人よりも青ざめて見えた。
    「ごきげんよう。ああ、貴方は……そう、陸の方、ですのね……」
    「……スペクター」
     唐突に。気配もなく、スカジが闇の中から現れた。
    「病室を勝手に抜け出さないで」
     彼女はソーンズのことなど見えていないようにスペクターに話かけた。
     イベリアからの帰還者。それはまるで御伽噺のようで非公式な記録だったが、ソーンズはそれが事実だと確信していた。
     彼女たちが話すはずはない。
     確信はあったが、今度は口が勝手に動いた。
    「イベリアはどうだった」
    「どうしてそんなことを聞くの?」
     スカジは間髪入れず問い返した。それは意外なことだった。彼女は、ソーンズを認識していないと思っていたから。
     責める口調ではなかった。ただ心底、理解できないという目をしていた。
    「ここはもう、イベリアからも――そう、エーギルからも遠いのに」
     一度見た、彼女の吟遊詩人のような奇妙な装いを思い出していた。彼女の話し方は、まるで歌うかのようだった。
    「俺の故郷はイベリアだけだ」
    「愛しているというの?」
     スペクターが嘲るように笑った。最も、それが彼女の普通の喋り方なのかもしれなかったが。
    「——違う」
     ソーンズは、心のままに否定した。
    「でも俺はあの土地で育った。海の匂いを嗅ぎながら。あれが俺を育てた。それだけは変わらない」
     無意識に剣に手が伸びていた。スカジが顎を引いた。それが正しいとでも言うように。
    「たとえもう帰らないとしても。逃げきれないとしても」

     ――彼女たちからは懐かしい匂いがする。

     イフリータが企画したクリスマスパーティは盛況だった。
     歓談する人々を眺めながら、ソーンズはグラスの中に水を注ぎ、塩を振った。それからふと思いつき、レモンの欠片を取り、果汁を絞ってから中に沈める。
    「珍しいね、飲んでるの」
    「いいや」
     ソーンズは首を横に振った。エリジウムも、飲み物のお代わりを取りに来たようだった。
     ソーンズはいつもの装いのままだったが、エリジウムはクリスマスにふさわしい、赤の装飾が施された、白を基調とする服を着ていた。自分は信徒ではない――彼は度々そう口にしたが、故郷から持ち出した服は大切にしていた。
    「ただの水だ」
     ソーンズが答えると、エリジウムは変な顔をした。
    「どうしてそんなものを?」
    「塩水に、レモンを入れたら美味しいんじゃないかと言われた」
     やはりエリジウムは訳の分からない、といった面持ちであったが——
    「ねえそれ、蜂蜜も入れたら美味しいんじゃない」
     唐突な思いつきに顔を輝かせる。思いついたら居ても立っても居られない様子で、隣のテーブルに向かう。そこにはフルーツが山盛りになっており、横にはサンクタの誰かが用意したであろう、大量の蜂蜜が置かれていた。彼はそれを拝借すると、勝手にひと匙、ソーンズのグラスに注いだ。
     ソーンズはしかめ面のままそれを飲んだ。レモンの爽やかさが鼻に抜け、柔らかい甘味が舌に広がった。
    「……これはもう、レモネードだ」
    「美味しければいいんだよ」
     エリジウムは朗らかに笑った。その頬は微かに赤く、既に彼は酒を入れているようだった。けれども言っていることは、案外的を射ている気がしていた。
     そんなことを考えていると、場内にアナウンスが入る。舞台の幕が上がって、緊張と興奮に顔を赤くした年少のオペレーターたちと、それとは対照的に、真っ白な顔をしたウィーディが見えた。

     クリスマスパーティーの演劇は拍手に包まれて終わった。だから成功と言っていいのだろう。くるみ割り人形は、彼女の設計通り動いていたし、ソーンズが子供たちのために提供した割れないシャボン玉も
    効果的に使われていた。
     ダンスの音楽が流れる。人々が手を取り合い、ゆっくりと輪を描くように踊り出す。拍手と歓声。はじらいとよろこび。
     舞台から赤い舞台衣装を纏ったウィーディが降りてくるのが見えた。人々の合間を縫い、緊張で喉が渇いたのか、こちらに向かってくる。
     エリジウムが耳打ちした。
    「誘ってきなよ」
    「どうして」
     何を、とは言わなかった。自分はそこまで朴念仁ではない。
    「仲直り」
    「別に喧嘩してるわけじゃない」
    「そうだろうけど、さ」
     背高なエリジウムは、ソーンズの肩に手を置いた。
    「やっぱりさ、みんなには仲良くしてもらいたいんだよ。僕たち、同じ太陽を浴びて、潮の香りを吸った仲間だろう? ブラザー」
     止める暇もなくエリジウムは手を振った。彼女の名前を呼ぶ。
    「やあウィーディ、とてもよかったよ」
    「そう、ありがとう」
     彼女はグラスではなく、未開封のボトルを手に取りながら答えた。
    「ソーンズが君と踊りたいって」
     見えない角度でエリジウムが肘でつついてくる。ソーンズはため息をついた。逆らう気はなかった。最近のチェスは、自分の連敗だったから。
     ソーンズは手を差し出した。彼女は数秒迷ったあと、飲みかけのボトルを置いて、その手を取った。 
    「ダンスは?」
    「嫌いじゃないよ。得意でもないけれど」
     彼女の言う通り、足運びは拙かった。こちらを嬉しそうに見ていたエリジウムが、顔色を変えるのが見えた。きっと、彼の隊長でも見つけたのだろう。
    「あなたは得意みたい」
    「……そうかもな」
     視界の隅に、見慣れない長身の女が見えた。彼女はひとりの女性オペレーターをエスコートしながら、優雅にターンを決める。
     ――歌が聞こえる。
     ソーンズは、目の前のエーギルの女性を見た。彼女は足を踏まないことに夢中なようで、気づいていないようだった。もしかしたら、そもそも聞こえていないのかもしれない。
     一度も至ることがないかもしれないかの故郷。二度と戻れないであろう我が故郷。
     けれどもそれらに育まれ、血肉として生きている。
     だから、否定はしない。
     その歌に身を委ねると、身体は自由に動いた。
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