明日の出陣について依頼した時から福島光忠はそわそわとしていた。
(何か言い辛いことがあったんだろうか)
新米だからこそ、周りの男士たちに気を遣わせてしまっていると審神者自身、自覚があった。
(もう一度福島さんに希望を聞いてみよう)
踵を返して福島と、それから実休のふたり部屋に向かう。
そう、これも気掛かりだった。
長船の太刀ふたりを同じ部屋にというのは狭くはないだろうか。
ただでさえ長身で趣味も多いと聞く。
燭台切は顕現早々にひとり部屋が良いと申し出た位だ。
そんなことを考えていると着いた部屋の奥からくぐもった音が聞こえた。
(なんか……苦しそうな声がする……?!)
不躾とは知りつつ、慌てて襖を開ける。
「福島さんっ、実休さん! 大丈……夫……」
瞬間、入口で固まる審神者。部屋の中で縺れたまま固まる福島と実休。
「おっお邪魔しましたーー!!」
というのやりたい。