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    gengenrink

    @gengenrink
    小説とは呼べない文章書いてます
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    gengenrink

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    雰囲気だけで中身のない❄️‪🌱‬♀

    #レンウィル
    lenwill
    #エリオ腐R
    elioRotR.

    意識してくれないか「レン、おはよう。あ、髪の毛ちょっと跳ねてるぞ。またアドラーに起こされたのか?」

    ウィルは俺に会う度笑顔で姉貴面をしてくる。
    (もちろんアキラや他の年下にもそうだけど)
    別に気にしてなかったんだ、昔は。世話焼きなのは小さい頃から変わらなかったし、ウィルだから嫌ではなかった。
    だけどルーキーとしてエリオスに来た頃からだろうか、俺を見掛ける度に姉貴面して世話を焼くウィルを見るととてもイライラして仕方なかった。
    アキラに世話を焼くように、まるで弟に接する様に、…他の奴らにもそういう態度を取っているんだろう?

    「…俺に触るな、」
    「そんな事言ったって…。仕方ないだろ、レンは私の…」
    「弟みたいだ、って言うんだろ?」

    俺の髪に触れようとする‪ウィルの白くて綺麗なその手を思いっきり払う。
    そして払ったはずのその手をギュッと握りしめた。

    「痛、」
    「…俺は」

    俺は、そんなのじゃ足りない。
    姉弟なんて関係じゃ、足りない。
    いつになったら俺を男として見てくれるんだ、ウィル。

    「っ、レン…?」
    「ウィル、俺は」
    「い、言わないでっ!」

    決死の覚悟で吐き出そうとした言葉はウィルの大きな声に掻き消された。

    「…なんでだ」
    「だっ、て…こんな廊下で、まだ仕事があるし…。それに、この関係を壊すのが怖い、から」
    「俺は、もうとっくに変わった。ウィルの思ってる様な昔の俺はもう居ない。…このままの関係じゃ、いられないんだ」
    「ひゃ、っ!」

    伝われ、と願いを込めてウィルに跪いて手を取り、キスをした。

    「わ、レンってば…っ!」
    「俺は、ウィルを愛してる」
    「ひぇ、…そんなの…狡いよぉ」

    ウィルの瞳にキラキラとした薄い水の膜が張る。
    …この関係が変わるまで、あと数秒。
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    DONEガスウィル
    別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト
    「別れてくれ」
     たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
     俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
     アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
     だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
     大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699