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    ついった@117p_
    雨想だったり女体化だったり 表にあげるのを躊躇うレベルのパロディ類の絵や小説をなげます
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    DONE12/24ドロライ「クリスマス」お借りしました。
    だいぶお題からそれだけどクリスマス要素があるので許されたいと思っています
    #雨想版一週間ドロライ クリスマス「あしひきの山の木末の寄生とりて 挿頭しつらくは千年寿とくぞ――」
    「大半家持か。流石だな。お前さん、これが何だか知っているのかい」
     流石というなら、専門でも無いのにさらっと出典元を答えられる雨彦さんの方だと思う。それよりも。
    「髪に飾るにはまだ少し早いけどねー。それ、ヤドリギでしょー?そのリース、どうしたのー?」
     僕が昨日雨彦さんの帰りを待つよりも先に寝落ちてしまった時にはそのリースは飾られていなかったはずだ。
     真っ赤な実が差し色にあしらわれた、ヤドリギの枝をぐるりと丸く形取ったリース。世界中の子供達が真っ赤な帽子のおじいさんの来訪を待ち望んでいるこの時期には確かにこの枝を使ったリースやオーナメントを見かけることがある。でも、僕はもう十九歳でクリスマスプレゼントを待ち望むような年齢でもないし、雨彦さんだってわざわざツリーやオーナメントで家を飾り立てるような性質とは思えない。突然現れたそれは、正直に言って今のこの家の中で結構浮いている。
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    DONE終始モブ視点の雨想のようななにか。
    ずっとモブのコンビニ店員さんが出てくる。
     深夜のコンビニバイトは、給料の割にかなり楽な仕事だと思う。確実に面倒臭い発注の仕事が無ければ、日中や夕方ほど客足も多くない。都心から電車で約二十分、駅から徒歩十分という住宅街の中にぽつんと存在するこのコンビニに、深夜に客が多く舞い込むことも無く。かろうじて終電前後、帰宅途中のサラリーマンが夕飯を買いに店内に駆け込んでくる程度だろう。うちの店は原則として深夜の時間帯は必ず二人体制で行われるーー本当は防犯的な理由、らしいーーのだが、今日も今日とて店長は言い訳を重ねて私一人を店に残し、どこかへ去ってしまった。……つまるところ、暇だ。レジに映る時刻は現在二十四時。退勤までは、まだ六時間もあるのだ。

     そうして時間は過ぎ、時計の針が一時を指した頃。最後のお弁当を持ってきたおじさんのレジを打っている途中、静かな店内に軽快な入店音が響いた。誰か入って来たことを聞き逃すことは無いけど、この音量、どうにかならないのだろうか。電子レンジで温めていたお弁当を取り出し、お手拭きと箸、缶ビールと合わせて袋に入れて差し出す。急ぎ早に立ち去っていった人にありがとうございましたと声をかけて見送ると、颯爽とレジ前に青年が現れる。
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    SPUR ME嫌なことが重なって参ってる北村を雨彦さんがとことん甘やかす話。
    続きのR18とエピローグは完成次第pixivに投げます

    雨彦さん無理矢理してるように見えるけどちゃんと意味があるし愛もあります……そういう描写苦手な人はご注意
    雨想(途中まで) なんだかすごく、疲れたなー。

     午前中に大学で単位のかかったテストを二科目分こなした後、午後一番に入っていた撮影に向かった。共演者同士のちょっとしたトラブルで撮影が無駄に長引いて、そのせいで次の仕事に遅刻をしてしまった。その遅刻だって本当は僕のせいじゃなかったのに、運の悪いことにその現場を仕切る有名司会者は僕のような若手を好まない人で、何かにつけてねちねちと一見わかりづらい嫌がらせをしてくる。勿論ただそれを受け止めるだけでは生きていけないと分かってはいた。僕の理念と反すると分かっていても、上下関係に厳しいこの業界で言っていいことといけない事があるくらいはちゃんと知っている。
     笑顔の仮面の下でぐつぐつと沸き上がる感情を押し殺し、ようやく仕事が終わったかと帰路につくため駅に向かえば人身事故で電車が遅延していると来た。もう半刻ほどで日付が変わる時間だと言うのに、後何時間待ちぼうけになるのだろう。はぁ、と大きくため息を着きそうになって、人の目がある場所だということを思い出しどうにか堪える。まだ、誰かに見られているかもしれない場所でイメージを下げるような行動だけはしたくなかった。
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    DONE雨想

    過去の自分を乗り越えて愛の受け止め方を識る北村の話です。

    ※元カノ、ストーカー(男)の話出てきます
    ※兄村がいる
    正しい愛の受け止め方「北村。俺と一緒に住まないか」

     真剣な眼差しで僕を見据えた雨彦さんの手の中には、ポストに投函されても滅多に目を通すことの無い不動産のチラシが数枚。いくつかに蛍光ペンで印がつけられている当たり、何度か目を通しているのだろう。
     動揺した僕は、上手く返事を返すことが出来なくて。とりあえず印のつけられた用紙を受け取って、また改めて考えさせて欲しいと伝えた以降の記憶がだいぶあやふやだ。その数枚の紙を握りしめたまま、いつの間にか僕は自分の家の扉の前に立っていた。


     ……まさか、雨彦さん側からこんなことを切り出されるとはねー。渡された数枚のチラシを見て、ふう、とため息をつく。
     確かに僕達はただのビジネスライクな関係を築くアイドルグループのメンバー同士では無くなっていた。お互いを好きあっていたくせに理由をつけ合って告白せずに居たところを見ていられないと二人してクリスさんに諭され、らしくもなく膝を突合せてお付き合いをする流れに発展したのだが。それでも僕達は二人とも四六時中一緒に居たいと考える様な性格では無かったし、たまの仕事帰りやオフの日に主に雨彦さんの家で二人きりで時間を共に出来るだけで心地が良いと思っていた。
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    MOURNING年末の大掃除を頼みたいと声をかけられた雨彦さんが北村の家にいったらおうちが片付いてて、何を掃除すればいいんだい?って聞いたら僕の雨彦さんへの気持ちだよーって返される年末の雨想がかきたかったんだ………………

    続きは雨彦さんがお掃除してくれたのでありません!
    「雨彦さん。お金は払うから、僕の大掃除手伝ってくれませんかー?」

     雨彦が同じユニットの最年少からそう頼まれたのが、つい半刻ほど前のこと。別に金は取らないからと、個人の仕事終わりが終わると社用のミニバンで想楽の家まで向かっていた。想楽が兄と住んでいるというその家には仕事の説明や契約についてご家族と話すというプロデューサーに同行した際に雨彦も一度だけ行ったことがあったが、仕事と関係ない場で来るのは初めてだった。
     例年この時期は色々な掃除を目的とした仕事が建て込んでいたが、アイドルになってからは年の瀬に時間を工面する事もままならない状況だ。見かねた雨彦の叔母がこっちの事は気にしなくていいと活動に専念させてくれたものの、師走は忙しいとは上手く言ったものだ。年末から正月にかけて一気に放送される番組の収録などが立て込みオフの日は以前よりも少なかった。それに加えて想楽はまだ学生だ。この時期は課題に加えて試験などもあったのだろう。移動中のバスや車の中でノートと睨めっこをしている姿はここ二週間程で雨彦やクリスの中の日常風景と化していた。
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