あなたの燭へしが知りたい（俳優×小説家燭へし）「（仮題）アンダンテ」　俳優×小説家燭へし

●どんな設定の燭へしですか？
長船光忠（俳優）
　大学に入るまでスカウトされることはあったけれど芸能界には興味なし。
入学直後ふと手にした小説『冷たい夜』（クニエ著だが実は長谷部の著作）を読んでこの男を演じてみたいと思う。大学の演劇部を覗いてみるが肌にあわず、演劇部に顔を出していた鶴丸に誘われるままにモデル事務所に所属し、また同時期にひきあわされた長谷部の書く言葉にほれ込み「脚本を書いてほしい」と頭を下げる。「脚本は書けない」「じゃあ設定とセリフだけでも」光忠が口にする科白に答えるように長谷部が言葉を紡ぐ。科白応酬を繰り返すうちに長谷部に惹かれていく。大学3年の終わりごろから俳優としての仕事をするようになる。

長谷部国重（小説家）
　高校在学中に書いた「冷たい夜」が文学賞候補になりブレイク。
しかし受賞後に発表した小説が世間の望むものとずれがあり、また若い才能にやっかむ声が大きくなり書けなくなる。
大学進学後も書くことはやめられず授業中にいくつか科白をメモするところを鶴丸に見られ「ちょっと会って欲しいやつがいるんだが」と光忠と引き合わされる。頼み込まれていくつか渡した設定と科白を目の前で演じ始める光忠の科白にひきだされるようにいくつも言葉がこぼれだす。それでも再び小説を書く気持ちにはなれず、光忠が俳優としての一歩を踏み出すのとは逆に一般企業に就職。
けれど仕事を選ばないと揶揄された時に光忠が答えた「演じたいものを掴み損ねることがないように、どんなものでも演じられるようにしたい」という言葉に突き動かされるように再び書くことを決意する。

●どんなシチュエーションで告白した？
　長谷部くんの復帰作「ナツノオワリ」の文学賞授賞式（光忠は花束を抱えて登壇し、今後長谷部の作品は全部自分が演じたいと言い放ったし、長谷部は自分が書くものが一番この男の魅力を引き出せると思っていると言い半ば公開告白のような状態ではあった）が終わった後、ホテルの部屋で「で、お前が好きなのは俺の小説だけか？小説家の俺だけが好きなのか？」と尋ねる長谷部くんに煽られてようやく告白。出会いから告白までがほぼ10年。

●二回目にしたときはどっちが誘った？
　一度目は告白のあとそのまま。そのあと長谷部原作の映画撮影が始まり、ほとんど会えなくなる。
たまたま長谷部が見学に来た日、相手役に気持ちをぶつけるシーンを撮影。満足げな顔でそれを見ていた長谷部に苛立ち撮影後そのまま家に連れ込んで勢いのまま押し倒した。もちろん翌朝土下座した。

●嫉妬することはある？
　長谷部の編集担当者が「俺のほうが長谷部のこと知っているが？」というあおりをちょいちょいしてくるから、光忠は嫉妬しっぱなっし。俳優になってから告白するまでの10年。時間が取れれば会うようにはしていたけれど、知らないことが多いから悔しくて仕方がない。
　独占欲が強く、自分だけに見せるような長谷部の表情を撮られたときはカメラマンを威嚇したこともある。
長谷部はスキャンダルが出てもほぼ動じないけれど、たまに可愛いやきもちを焼いて光忠を萌えさせる。

●相手に甘えることはある？甘えたいときはどうする？
　お互い忙しいからあまり甘えないが、状態を把握している相手が甘やかしてくる。
　一緒に暮らすようになってからはそれが顕著。あまりアピールしなくても相手が甘やかしてくる。

●長谷部は感じたら丸まるタイプ？仰け反るタイプ？
　仰け反るタイプ。
　後ろからだとそのときの背中が堪能できるから光忠はこっそり気に入っているが、顔が見れないから長谷部は不満。「後ろからするのは顔を見なくてすむからか？」って言われて「えええそうなるの？」と頭を抱えるといい。

●相手のどこに萌える？（煽られる？）
光忠↓長谷部　
　負けず嫌いなところ。お前はどうだ？と煽るような表情をされると滾る。
　自分のことを最優先に考えてくれるあまり、時折失敗してしょんぼりするとこも実は可愛い。

長谷部↓光忠　
　強い熱量で見つめられるのがたまらない。
　仕事で見せる姿もそうだけれど、夜に見せる獰猛な表情が実はとても好きなことは秘密。
　疲れているときなどに「長谷部くんが足らない」と縋りつくワンコっぽいとこが可愛い。