mona5770☆quiet followDOODLE「キミノシルシ」購入特典SSこの度は手にしていただきありがとうございました。気持ちばかりの特典SSですが楽しんでいただければ嬉しいです。なお内容はあのふたりのシルシの前日譚、つまり傷をつけたふたりの物語です。なんでも許せるかたはどうぞ。 show hide show all(5670 chars) Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow mona5770DONE燭へしリーマン・転生パロ花見に誘われて過去に想いをはせる長谷部くんの話。2025/4/7ひらいて赤ブータグで画像投稿したものと同じ話です。(燭へし)花のしたで君を想う 穴場なんですと後輩が見つけてきた職場近くの小さな公園、古びた街灯がバチと小さな音を立ててぼんやりとした光を灯す。 ビルの間から太陽が姿を消すと昼の温かさのわずかな名残だけでは、すこし肌寒く長谷部は鞄につっこんできたカーディガンを羽織る。 桜も盛りを過ぎて、小さな若葉が顔を出し始めている。 わずかな風に枝が揺れて花びらが舞い、色が剥げてパンダなのか白熊なのかわからない遊具にひらりと落ちていく。 「ほかの人が来ないように見張っていてくださいね。僕たちは買い出しにいってきますから」 年度末にあれやこれやがようやく片付いて、見ないふりをしていた山積みの書類へと手を伸ばすか今日は帰るかと逡巡する長谷部の手を「打ち上げをしましょう」と去年異動してきた後輩がひっっぱったのは定時になるかどうかという時間だった。 2170 mona5770DONE2025/1/25燭へしゆるワンドロ投稿テーマは「十年目」誕生日プレゼントをめぐるはなし。(燭へし)十年目の……「……うう、決まらない」 代休を使って朝からいくつも店を見て回ったけれど、長谷部くんに渡す今年の誕生日プレゼントが決まらない。 恋人へのプレゼント。何がいいか相談されたんですけどなんてひとごとみたいな顔をして相談した店員さんたちがおすすめしてくれるものは定番なんだけど、もうすでに渡したことがあるものばかりで。 長谷部くんと恋人になって10年。 同期入社の長谷部くんとは、新入社員が集められた部屋で初めて出会った。 その部屋に入って、窓辺にたたずむ長谷部くんの横顔を目にしたとき目の前にざあっと花吹雪が舞い上がった。 真っ白に染まった視界の向こう側で、ゆっくりとこちらに顔を向けた長谷部くんとぱちりと目があったとき、ドクンと胸が音を立てて、その瞬間に世界が色づいたような気がした。 2386 mona5770DONE2025/2/7ひらいて赤ブー用に書いたもの「Andante」(2025/1新刊・俳優×アナ)の世界線。モブ目線の燭へし。これだけでも読めます。(燭へし)知らないあいだに幽霊になっていたらしい私の目の前に推しがいるのだけれど「たまねぎ、豚ロース……キャベツとあとは……」 周囲の喧騒のなかでも、きちんと届くのは聞かせる仕事をしているからだ。さすがプロ。 そう思ったとたん世界に光が溢れ、フラッシュみたいな光が消えたら真ん前にプラスチックの籠を手に勢いよく歩いてくる女性がいて飛び上がった。 こちらの様子に動じることもなく、女性はまっすぐに残り少なくなっている特価の卵を掴むとレジへと向かっていく。 ぱちぱちと何度か瞬きするうちに、まわりが形を結び始める。 繰り返し流れるメロディは歌えるほど聞きなれたもので、背中を丸めて値引きのシールを貼っていく店員の姿に見覚えがある。どう見ても駅前のスーパーだ。 あれ? さっきまで何してたっけ。 5225 mona5770DOODLE2024.11.10おさすなの日によせて。付き合い始めた日もはっきりしない、そんなおさすなの記念日のはなし。(治角名)はじまりのひ 正直なところ記念日はなにひとつ覚えていない。 つきあった日だとか、はじめてデートした日だとか、ほかにも恥ずかしい文字が北さんちのカレンダーに書き込まれていて、うわあと思わず声が漏れた。 「お前さあ元カノの誕生日を忘れていて平手打ちされたじゃん」 「いつの話しとるねん? いまの俺は愛に生きる男やねん」 「キモ……」 「はあ? せやけど付き合うた日くらいは覚えとるやろ?」 さすがに誕生日は祝ってるけど、付き合った日か。 え? いつ?? 初めてエッチした日? 治から好きって言われたのそれよりずっと後だ。 エッチ、正式には未遂だけど治の熱に触れたのは夏だった。 あれは高校一年の夏、たしか初めての夏合宿が終わった日だった。 2786 mona5770PAST2024.12新刊「きみはぼくのたからもの」無配としておつけしたものです。ゆるワンドロ「痴話げんか」で書いたものにちょっと手をいれたものです。 4754 mona5770DOODLEEJPとの飲み会で「恋人が別れを切り出す要因」の話になったことから始まる侑北と、治角名のはなし。ふたつの話が入っています。(侑北/治角名)ラブラブですがなにか?Side侑北 「不安なんてないで!何言うてんねん!うちはずっとラブラブですう」 はいはいそうですねと半笑いのうえに棒読み答える角名をにらみ、ジョッキに入った烏龍茶を勢いよく煽る。 なんでこんな話になったんやっけ。 今日は地元で角名や古森がいるEJPとの対戦やって、着替えて帰ろうとしたところをぼっくんに「飯いこーぜ」といらん帰ると答える間もなくひっぱられてきた。なんであんな力強いねん。 明日の予定やった取材が延期になったし、北さんちに行こうかと念のためスケジュールアプリを見たら「18時 農協」って入ってたことを思い出して、まあちょっとくらいええかとしゃあなし近くの居酒屋に腰を下ろしたのが1時間ほど前。 「彼女に振られそうなんです」と半ばとろんとした目をしたEJPの若手選手が口にしたのが発端やった。 6790 recommended works mona5770MEMO(燭へし)ネタメモ:事故チューをした相手とオフィスで再会。唇が気になるはじまり。事故チューから始まる急ブレーキがかかりふわと足が床から浮く。 うわっと思ったところで同じように体勢を崩した男が背中からぶつかってきた。 ぎゅうぎゅうに詰まっていたからつり革もない場所でどうにか踏ん張っていられただけで、今の急ブレーキで微妙に隙間が空いた車内では押されたらひとたまりもない。 まずい。 踏ん張り切れない身体が重力にひかれるままに床へと向かう。 こういうときなんとなくスローモーションになるような気がするのはどうしてだろう。 走馬灯っていうやつか?ああでもあれは死ぬ時だな。 なんて馬鹿なことをぼんやり考えている俺の前に一筋の蜘蛛の糸のように、掌が伸ばされる。 とっさに掴んだけれど、もうその時俺の身体はほぼ床と並行に近い状態で、つまりは手を掴んだ男を巻き添えにしながら俺は倒れるしかなかった。 1195 mona5770MEMO(治角名)事後の朝:治角名ver目覚めた角名はいつもはべたりと張りついて眠る治が、背を向けていることにさみしさを覚えそっとベッドを抜け出した。いつだってカーテンの隙間からわずかに光が滲む。まだ早朝と呼ばれる時間に目を覚ますと、いつもは角名を抱きこんで眠る男の大きな背中が見える。 いつもは抜け出すのに苦心する、角名を柔らかく閉じ込める檻は身体の向こう側に投げ出されたまま。 裸足のままペタペタとキッチンに向かうとペットボトルの水を口に含む。 まだ熱を持つ身体に冷えた水が心地よい。 ふう 窓のカーテンを朝の涼しい風がふわりと揺らすのをぼんやりと見つめる角名の背に、ぺたりと熱がはりつき恋人の香りに包まれる。 「おれも」 ペットボトルを差し出すと「すなー」と不満げな声が漏れる。 なんだよ。背を向けて寝てたくせに。 ぐいと水を含むと治に向き直り、首に両手を回すとゆっくりと口づける。少しずつ水を流し込むとこくりと喉が動く。 1296 mona5770DONE(治角名)家に戻ると机に置きっぱなしにしてたAV、それも角名にちょっと似た女優がでてるやつを角名が手にしていて「これなに?」って聞かれたんだけどって話。ちょっと詳しく話を聞かせてもらいましょうかー 「ねえ治、これはなに?」 この週末こっちで試合とは聞いていたし、もちろんここも角名の家やねんから、時間があれば帰ってきてくれるにこしたことはないんやけど、明日が移動日だと聞いていたから油断してたんや。 ひらひらと角名の手で揺れるのはチープなパッケージのAV。 たまたま昨日探し物をしていてひょっこりでてきたそれを、机に置いたまま下で仕事をしていた。もう捨ててしまおうと思ったけど一回も見てないし、じゃあ夜にでもちょっと見てみるかななんて下心が仇となった。 「ねえ」 「……おん」 「だからこれは何なのかな?治クン?」 声色は面白そうなものを見つけた時のそれに近いが、目が全然笑ってへん。 これは完全に怒っとる。 「……あんな」 4872 sabamiso9011PAST燭へし 人魚 しらいMOURNING拗らせカップルの二人の傍には、知らずのうちにキューピッドがいるんじゃね?と滾ったので。似合わないし本人たちは認めようとしないけど。…いや、古森は言うか( ˘ω˘ )治角名のキューピッドになる侑と古森 翌日が休みだから練習終わりに角名の家で呑んでた古森。テレビも飽きたしゲームやろうって言い出して、じゃあなんか賭けるか!ってなって、じゃあ負けた方はこのつまみ食べちゃだめとか軽い賭けをしてて、負け続ける古森が「なんで!?」って訊いたら「友だちに教えてもらった」と笑う角名。「うーわっ、ずる!お前そりゃないわ!」って古森はふざけながら笑うけど、それに角名はちょっと間を置いて「…そうだよ、俺ってずるいやつなの」と自嘲気味に笑う。いつもと違う様子の角名にどうした?って訊くと、忘れてくれたら話すというので頷く古森。 ─── 高校の時、すっごく好きなやつがいたんだよね。付き合えると思ってなかったから告白されて嬉しかったのに、卒業式の後にこっぴどく振ったの。そんなに好きじゃなかったみたい、って嘘までついて。そいつ、将来のためにこれから忙しくなる時でさ。俺はその邪魔にしかならないから、だから別れたの。俺は関西離れるし、ちょうどいいじゃんって思って。今でも忘れられないくらい好きだけど、でもあの時俺はそいつのこと傷つけちゃったから。だから、あれ以来連絡もとってないんだよね。どの面下げて連絡してきてんだってなるじゃん。顔も見たくないと思うでしょ、普通。 2041 takekavatDONE高校生燭台切くん×新任長谷部先生の燭へし。お題はまいじつ燭へしから「こっそりイタズラをする燭台切×薬指に指輪をつけた長谷部」。僕とセンセイの梅雨の朝 ただでさえ気怠い朝の登校時刻、それが梅雨空となれば物憂いことこの上ないが、教員という立場上それを表に出すことはできない。正門前で登校指導をしながら、長谷部は右手の傘を持ち直す。 今年の梅雨明けは例年より早いと今朝のニュースで言っていた、それが救いだな──と2割がたまだ寝ている頭の隅で考えながら、ネクタイがどうだの、髪型がどうだのと、表面上は澄ました顔つきで生徒に指導している。 つまらない大人になったな、なんて思っていたその時。 「長谷部くんっ!」 後ろから突然名を呼ばれ、振り返る隙も与えられず背中から抱きしめられる。誰だ、と一瞬思ったが直後に愚問だったと考え直す。こんなふざけたことをしてくるのは、そして自分をこんな呼び方するのは、この高校で一人しかいない。 2317 saladcandy91DONE会えない燭へし 2 esuhara_2416TRAINING野生のへし切長谷部(極)があらわれた 古代米DOODLEコラさんが良すぎてとろとろローくん