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    hanten102

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    ガンダムSEEDDESTINY(アス+ラク)(キラ+カガ)(キラ←ラク)(アス→カガ)*閲覧注意*昼ドラです。女性陣が弱いです。アスランがメイリンと共にAAに乗るようになり、宇宙に上がるまでの間の話。運命の時間軸。

    強く儚いものたち*閲覧注意!!昼ドラです。女性陣が弱いです。アスランがメイリンと共にAAに乗るようになり、宇宙に上がるまでの間の話。運命の時間軸です。最終的にキララクでアスカガは別々の道を行きます。


    アスランはテーブルをこぶしで叩いた。そこは彼の自室で、テーブルの前にはラクスが座っている。その顔は無表情で何を考えているのか伺い知れない。・・いや、もう諦めきった顔なのかもしれない。
    「そんな馬鹿なことがあって堪るか・・!!!キラとカガリが・・だってあの二人は?!!」
    「ですが、この写真は事実です」
    目の前に指し示された写真。そこにはキラの自室に入って行くカガリの姿が映されていた。キラもカガリの腰を抱き優しく招き入れているように見える。
    胸がざわざわとする感覚がして、ついで眩暈をアスランは覚えた。
    「それでも・・・二人は姉弟だぞ?!!いくら何でもそんな・・・」
    「キラは・・・私の元に来なくなりました。その意味がお判りですか?」
    冷めたような声がして、アスランは愕然とする。
    カガリのために、キラとラクスのために・・・自分はザフトに戻った。それは間違いだったとしても、確かに恋人を、友を思っての行動だった。
    キラとカガリは元々一緒に育った姉弟ではない。そういう感情を持ったとしてもおかしくはない。
    ーーーこんな形で裏切られるだなんて思っても居なかった。
    ラクスがアスランの傍に寄りそうと耳元でそっと囁きかける。
    「お辛いですか・・・?慰めてさしあげましょう・・・」
    「ラクス・・・?」
    「それともメイリンさんの方がいいですか?」
    ラクスにベッドに押し倒されて、ピンクの長い髪が自分にかかる。その青の瞳が寂しさを滲ませていることに気づく。
    「ラクス・・・」
    「・・・私を抱いて下さいな。アスラン・・・」
    唇がそう囁いて、アスランの上でラクスは服を脱ぎだした。


    その夜もカガリはやって来た。常連になりつつある訪問に、キラも慣れたもので室内に招き入れる。
    ベッドで寝そべるキラに抱きついて頬を寄せると、カガリは満足そうな笑みを浮かべる。
    「アスランも帰って来たし、僕もお役御免かな・・・?」
    「・・・アスランにはしない」
    「え?・・・そうなの?!」
    「おかしいか・・・?」
    きょとんとした目が見上げて来て、キラは首を振る。
    最初一緒に寝てくれという姉が訪ねて来た時は驚いたが、単に寂しさで眠れなかっただけだと判り一緒の布団でただ眠り、朝になればカガリは自室へと帰って行く。
    自分たちは姉弟なのだから。それ以上の感情は持ち合わせていない。恋人が遠くへ行ってしまい辛い姉のために始まったことだった。
    「でも・・・そろそろアスランとちゃんと話合わないとダメだよ?」
    「判ってる・・・キラにも迷惑かけたな」
    「そうだね。カガリのおかげで最近僕ラクスとしてないしね・・・」
    「?」
    「ううん。なんでもない・・・」
    カガリの額に優しく口づけると「おやすみ」と言ってキラは目を閉じた。カガリも左手の指輪を撫でると「・・おやすみ、キラ」と言って眠りにつく。


    カガリがアスランとの指輪を外し、またアスランもその決断を受け入れ、二人が別々の道を行ったことはキラにとって意外な事だった。
    「どうしてかな・・・?」
    「アスランとカガリさんにも色々な事がありましたから、キラ・・」
    肩に頭を預ける愛しい恋人であるラクスの長いピンクの髪をキラは梳いていた。
    「・・・何?ラクス?」
    「いえ・・・私たちは大丈夫ですわよね」
    「・・僕はラクスの事を大事に想ってるから」
    その言葉に、ラクスはふわっと笑いかけてキラに寄り添う。抱きしめる温もりは久方ぶりな気がして。
    ラクスの青い瞳から一筋涙がこぼれていたことにキラは気づかなかった。







    おまけ(平和的に終わりたい方はお読み下さい。昼ドラがお好きな方は↑まででストップです)


    ラクスの服を掴むと、アスランは引き離していた。涙目のラクスはアスランの顔を見つめる。
    「・・・信じよう!!二人を・・・」
    「アスラン・・・」
    「キラとカガリが俺たちを・・・二人共裏切るなんて思えない!!」
    ぶんぶんと頭を振るアスランの真摯な瞳に、ラクスは脱ぎ掛けた服を集めて整えると優しく微笑んだ。
    「・・・貴方は信じるのですね」
    「ああ・・・たとえどんな結果になろうとも。・・・俺はもう二人を疑わない」
    「でしたら・・・私も信じましょう」
    真実は知らなくてもいいと、相手に訊ねることもしないだろうが、確かに信じる事をそろって決めた。
    ラクスが紅茶を淹れてくれて、昔のように息をつくと心は穏やかになっていった。
    「アスランは本当に朴念仁ですわね」
    「ラクスがあんなに大胆だと思わなかった」
    そう言い合うと元婚約者たちは二人で声を上げて笑い合った。今は、大切な存在が他に出来たけど、ここにも絆は残っている。
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