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    parvus_yuu

    @parvus_yuu

    ウォロシマに沼ったオタク。
    ここでは、ウォロシマ現パロの短編練習をしたものをアップしています。

    基本的にイチャラブしてるバカップルな話しかないです。
    思いつくままに書いているため、時系列はめちゃくちゃです。
    一つ一つ、独立した話としてお考え下さい。

    無断転載は固くお断り致します。
    ネタ被りはぜひとも拝見したいです(自分の話、定番ネタが多いから被ると思うので…ネタ被っても書き手さんで個性出るし、ウォロシマたくさん見たい…)

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    parvus_yuu

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    現パロのウォロシマ。
    先週の金曜がめっっちゃくちゃ寒かった時に思いついたものの、その日に完成できんかった…。
    遅れたけど、完成できたからヨシ!(ポジティブ)

    #ウォロシマ
    wolosima
    #現パロ
    parodyingTheReality

    寒い日の待ち合わせぼんやりと遠くを見つめていたシマボシは、目的の人物を見つけるとほんの少しだけ表情が柔らかくなった。
    「お待たせしました!」
    おそらく会社から駆け足で来たのであろう、少しだけ息を弾ませたウォロが到着すると、彼女はお疲れさまと労いの声をかける。
    「こんな外じゃなくて、中に入って待ってていいんですよ?」
    シマボシが立っていたのは、駅ビルから外に三メートル程出た所だった。
    今晩は気温が急激に下がって、生半可な防寒着では用をなさないくらいである。寒さに弱い彼女がわざわざ外で立っていた事に、ウォロは違和感を感じていた。
    「今日は、人が多くて…」
    ウォロは彼女の後方、改札と一体化している駅ビルの方に視線を移動させる。
    「ふむ」
    週末だけあって、普段よりも多くの人が待ち合わせのために立っていた。シマボシの背は低くはないが飛び抜けて高いわけでもないので、この人混みの中では埋もれてしまう可能性は高い。
    「……もしかして、ジブンが早くシマボシさんを見つけられるように、外で待っていてくれたんですか?」
    ウォロがそう言うと、彼女は耳まで真っ赤にしてぷいとそっぽを向く。
    「……待ち合わせしたキミと早く合流しないと、帰れないしご飯が食べられないじゃないか」
    モゴモゴと、それでいて早口で当たり障りの無い理由を捲し立てるのはシマボシが誤魔化そうとしている時のクセだ。
    ウォロに早く会いたかった、という何よりの証拠。
    「お気遣い、ありがとうございます」
    自分と会いたいと思ってもらえた事が嬉しくて、ウォロの口許がだらしなく緩む。今の彼の表情は、彼女にデレデレになっている男そのものだった。
    「たいしたことでは………くちゅっ!」
    シマボシは言いかけてくしゃみをしてしまう。そのまま自分の肩を抱いて、小さく震えた。
    「すみません、冷えちゃいましたね……よかったら、この中に入ります?」
    少々浮かれていたウォロは、自分が着ていたトレンチコートのボタンを外すと、彼女の身体が収まる程度に前身頃を広げる。
    こういう事をするとシマボシは『人目があるのにふざけるな』とか『恥ずかしいだろう』と言われて終わってしまうのだが、今日は違った。
    「うむ」
    小さく頷いた彼女は、ウォロの腕の中に収まった。
    「え」
    シマボシは両腕を彼の背に回し、そっと身体を押し付ける。
    「……温かいな」
    「え、あ、さ、さっきまで走ってきましたからね」
    若干声が上ずってしまったが、どうにか返答するウォロ。
    普段は、どこで誰が見るか分からないからと言って手すら繋いでくれない時も多々あるのに、こういう不意打ちをしてくるのだからタチが悪い。
    「……ホント、そういう所が……」
    「何か言ったか?」
    しがみついたまま顔を上げたシマボシの唇に口づけたい衝動をなんとか抑え、ウォロはぎゅっと彼女を抱き締めた。
    「今日はカレーライスに、ハンバーグ二つ乗せてあげますね」
    「本当か⁉」
    普段は一つしか乗せてもらえないハンバーグが二つになったことで、シマボシの目は子供のようにキラキラと輝く。
    「ホントです」
    我ながら彼女に甘すぎますね…と呆れつつ、この笑顔を見られるならば何でもしてやりたくなってしまうのだから仕方ない。
    「さ、帰りましょ?」
    ウォロはシマボシの肩を抱くと、改札に向かって歩き出した。
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    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】
    10周年記念キャンペーンで気が付けば落ちました。
    軽い気持ちで読んでしまったが故にアニメ見て号泣しながらハッピーを願わずにはいられないよ…
    とそんな気持ちを昇華する為にのそのそ書いてました。現パロです。予定では続きます。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】 あの日の約束を叶えよう―

     
     【ジェリーフィッシュが解ける頃】

     
     大学の講義が終わった某月某日の午後―
     エレン・イェーガーは帰り道にあるとあるパン屋の軒下に立っていた。
     「まいったぁ」
     ぼそりと呟きながらその目線の先には見える範囲をすべて灰色で覆いつくされた空があった。
     そこから勢いよく降る雨にエレンは濡れて額に張り付いた前髪を手のひらでかき上げた。
     朝に見た天気予報では一日晴れだと言っていたのでエレンはそれを信じて傘を持たずに出かけてみれば、帰りにこんなずぶ濡れが待っていたとは思いもせず
     バイトも休みだから今日は早めに帰ってだらだらしようと思ったのに
     そんな風に思いながら止む気配の無い雨脚をエレンは眺める。傘を持っている者は色とりどりのそれを差しながらそれぞれに小走りに悠々に、めんどくさそうに雨の中を右へ左へ
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    kuronon_wv

    DOODLEツイで喋った葬台萌えツイ「黒い片翼のヴァくんが闇オークションにかけられてソーギヤくんに助けられる話」の導入部分。
    このあとえろくなったりお兄ちゃんが襲ってきたり話になる…かも!
    黒い天使のみつけかた「なんや、片翼やんけ」
     輝くステージ上で震える"それ"を見て、ウルフウッドはぽつりとつぶやいた。傍らの豪奢な椅子にどっかりと座っていた男が喉を鳴らして笑う。
    「欠陥品でも、『有翼種』は高く売れる。むしろここまで五体満足なのは希少なもんだ」
     そんなもんか──男の下卑た言葉を聞きながら、ウルフウッドは周囲を見やった。己の仕事であるところの"用心棒"らしく警戒するように、あるいはなんの興味もないかのように。
     とあるホテルの、華やかなシャンデリアが下りるホールには、傍らの男──ウルフウッドの雇い主のような金持ちがひしめきあっていた。誰もがスーツやドレスを着こなし、屈強そうなボディガードを連れていた。誰もが例外なく権力や金を持て余し、同時に人でなしなのだった。ここはそんな彼らの欲求を叶える、いわゆる裏オークション会場だ。非合法かつ表の世界には知られることのない商品が、ここでは平然と売り買いされる。
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