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    refrain0411

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    refrain0411

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    魏無羨が居なくなって1年後くらい(藍忘機は面壁中。)
    曦臣→江澄の状態

    初参加です。1時間でまとめるのって難しいですね…
    何度も書きながら混乱して、お題に沿っているのかも怪しい気もする…💦
    1時間で描いたり書いたりされる皆さんを今まで以上に尊敬しました。

    誤字脱字もあるかと思いますが、とりあえずはこれが私の1時間の実力だと言うことで💦

    #曦澄ワンドロワンライ
    eiChengWangdrooWanglai.

    失せ物江澄は夜狩に来ていた。今回は雲夢と姑蘇の丁度中間地点で邪祟が現れたため両家に夜狩の要請があった。
    問題なく、夜狩は終わった。時々、鬼道を使う者と遭遇し奪舎されていないか紫電で確認するが、魏無羨の手がかりもなければ、奪舎されていた者もいなかった。
    今回の夜狩ではそんな鬼道の使い手すら見つからなかった。
    江澄と藍曦臣は宗主同士であり、夜狩の後に2人で話をしていた。
    地元の住民が助かりましたと、仙師に贈り物をすることはよくあることだ。
    今回はその贈り物が一風変わったものであった。

    「仙師様は、おみくじというものを知っておるかい?」
    「おみくじですか?」

    藍曦臣がお婆さんに話しかけられている。

    「占いみたいなものさ。これ、よく当たるんだよ。普段なら金を取っているんだが、仙師様達には助けられたからね、一つずつ持っていってくれ。私ゃ、他に食べ物や差し出す物が無いんで、貰ってくれるとこちらも嬉しいのさ。」
    「はあ。」

    何も頂けなくとも問題はないのだが、お婆さんがせっかく勧めてくれているのを断るのもどうかと思い、2人はそれぞれ大量にある紙切れの中から1人一枚ずつ手にとった。

    江澄は、占いなど信じるものか…どうせ当たらないと、思いながらも折角の贈り物にケチをつけるつもりはないので、紙を開いた。

    「お婆さん、吉と書いてあるが?これは?」

    江澄は吉であった。

    「ほう。江氏の仙師様は吉か。吉なら大吉、中吉、小吉、ときて4番手に良いやつじゃ。その下にも、色々あるんじゃ。ただ、人によっては吉は大吉の次に良いと言う者もおる。まあ、そこは気の持ちようじゃな。」

    「そうか。」

    吉と書かれた下のところも見てみる。江澄の目に止まったのは、縁談である。
    [いろいろのさわりあり]
    縁談は上手くいかないと言いたいのか?やはり占いなど信じるに値しない…とは内心毒づきながらも他も見てみる。
    [恋愛:良い人ですが危うい]
    意味がわからない。どこにも良い人など居はしないぞ。
    次に失せ物の欄である。[人もて]と書かれてある。つまりは失ったものは他人が見つけることになるのだろう。ふと気になった。

    「お婆さん、この失せ物ってのは物だけか?」
    「いや、失せ物っていってもな、探してる物だったり、友人だったり、恋人だったりもするんだ。色々さ。」
    「そ、そうか…」

    魏無羨をここ一年程ずっと探し続けているが見つからないのだ。手がかりもない。あいつが死ぬわけないと思っていた。だから探し続けていると言うのに、おみくじでは、見つけるのが俺じゃない別の人と言うのか。これは許せない。

    他にも、待ち人という欄もある。あるのだが…
    [来らず、さわりあり]
    来ないではないか。いいことは一つも書いていない。
    やはり魏無羨は死んでしまったのか?

    本当に吉と言うのは良い物なのだろうか?本当は吉が1番下ではないのか?と疑いを持った。


    ふと、隣が気になって、声をかけてみた。

    「藍宗主は何が書かれてあった?」
    「私ですか?私は、大吉と。」
    「他は?ほら見せてみろ。」
    「あっ!」

    藍曦臣はなぜか焦ったように声をあげる。それを気にせずに勝手に見た。

    [縁談:多くて困ることあり
     恋愛:この人を逃すな
     失せ物:手近にあり]

    俺のとは雲泥の差である。俺と藍曦臣ので一体何が違うのか…ため息をこぼした。探し物もすぐ見つかりそうである。大吉とはそんなにも違うのか。

    「あなたが羨ましい。縁談に困ることがなさそうだ。」

    もう、おみくじを信じないという気持ちはどこかへ消え去っている。江澄は夢中になって藍曦臣のおみくじを読んでいた。

    「いえ、思っている人と結ばれなくては意味がありません。どうやら逃してはいけないようですし、頑張ります。だから…」

    そう言って、藍曦臣は江澄の手を握った。魏無羨のことで沈んでいた気持ちと、急なことに驚き固まっている。

    「はっ?」

    急に握られた江澄は困惑でしかない。藍曦臣は美しい顔で微笑みながら近付いてくる。

    「今はまだ何も告げませんが、覚悟しておいてくださいね!」
    「?????」

    藍曦臣は困惑している江澄の手に口付けを落とすと離れた。

    江澄は先ほどまで考えていたおみくじの内容や魏無羨のことが頭から抜け落ちてしまうほど驚き固まったまましばらく時間が経過した。


    どうやら最後はおみくじを結んで帰ってきたらしいが、記憶になかった。
    その翌月から、頻繁に藍曦臣が蓮花塢に訪れるようになった。江澄が藍曦臣からの熱烈なアピールに折れたのは1年もかからなかったとか。



    あのおみくじは当たっていたのか、魏無羨は結局他人の手によって蘇ることになるのであった。
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    DOODLE攻め強ガチャより
    「澄を苦しませたい訳ではないけれど、その心に引っ掻き傷を付けて、いついかなる時もじくじくと苛みたいとどこかで願っている曦」

    阿瑶の代わりだと思い詰めている澄
    vs
    いつまで経っても心を開いてくれないから先に体だけ頂いちゃった兄上
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     さっきまではたしかに熱かったはずの肌が、もうひやりと冷たい。
    「寒くありませんか」
     掛布を引いて、体を包む。江澄は「熱い」と言いつつ、身をすり寄せてくる。
     藍曦臣は微笑んで、乱れたままの髪に口付けた。
    「ずっと、お会いしたかった」
     今日は寒室の戸を閉めるなり、互いに抱きしめて、唇を重ねて、言葉も交わさず牀榻に倒れ込んだ。
     数えてみると三月ぶりになる。
     藍曦臣はわかりやすく飢えていた。江澄も同じように応えてくれてほっとした。
     つまり、油断していた。
    「私は会いたくなかった」
     藍曦臣は久々の拒絶に瞬いた。
    (そういえばそうでした。あなたは必ずそうおっしゃる)
     どれほど最中に求めてくれても、必ず江澄は藍曦臣に背を向ける。
     今も、腕の中でごそごそと動いて、体の向きを変えてしまった。
    「何故でしょう」
     藍曦臣は耳の後ろに口付けた。
     江澄は逃げていかない。背を向けるだけで逃れようとしないことは知っている。
    1112

    takami180

    PROGRESS続長編曦澄6
    思いがけない出来事
     午後は二人で楽を合わせて楽しんだ。裂氷の奏でる音は軽やかで、江澄の慣れない古琴もそれなりに聞こえた。
     夕刻からは碁を打ち、勝負がつかないまま夕食を取った。
     夜になるとさすがに冷え込む。今夜の月はわずかに欠けた十四夜である。
    「今年の清談会は姑蘇だったな」
     江澄は盃を傾けた。酒精が喉を焼く。
    「あなたはこれからますます忙しくなるな」
    「そうですね、この時期に来られてよかった」
     隣に座る藍曦臣は雪菊茶を含む。
     江澄は月から視線を外し、隣の男を見た。
     月光に照らされた姑蘇の仙師は月神の化身のような美しさをまとう。
     黒い瞳に映る輝きが、真実をとらえるのはいつになるか。
    「江澄」
     江澄に気づいた藍曦臣が手を伸ばして頬をなでる。江澄はうっとりとまぶたを落とし、口付けを受けた。
     二度、三度と触れ合った唇が突然角度を変えて強く押し付けられた。
     びっくりして目を開けると、やけに真剣なまなざしとぶつかった。
    「江澄」
     低い声に呼ばれて肩が震えた。
     なに、と問う間もなく腰を引き寄せられて、再び口を合わせられる。ぬるりと口の中に入ってくるものがあった。思わず頭を引こうとすると、ぐらり 1582