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    ゆき(ポイピク)

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    ブラックバニーの辻田さんメモ2

    #官ナギ

    ブラックバニーの辻田さん(野球拳サービスデー) 野球拳サービスデーとは、野球拳が大好きな吸血鬼が店にやって来て、ステージの上でキャストと一対一で野球拳をしてストリップのサービスを行う日である。この日は特別に、普段は逆バニーの衣装を着ているキャスト達が黒服と同じような衣装に身を包んでいるのだが、下着は男性用のブラジャーとレースのメンズボクサーを着用している。ボクサーパンツまでは脱がない。最終的に男がパンツ一丁になるだけなのだが、客もステージに上がって野球拳を挑んだり、チップを渡してキャストに脱いで貰ったりする事が出来るイベントなので人気があった。
     店で吸血鬼が催眠などの能力を使えば、一発退場の掟があるのだが、この日だけは合法的に野球拳の能力を使って暴れても文句を言われるどころか、客に応援されて大いに盛り上がりながら野球拳が出来るとあって、相手が男であるのだけがつまらないが、野球拳が大好きな吸血鬼は、喜々としてこのイベントの為にやって来る。
     辻田はじゃんけんが弱い。ストリップも淡々と服を脱ぐだけで面白味がないだろうと、イベントの日は早々にステージの上から降り、興奮し過ぎて暴れたりするような客がいないか目を光らせているのが常だった。
    だが、この日はカンタロウが来ていた。彼はこのイベントに参加するのが初めてだった。
    「辻田さん!辻田さん!!」
     客席から身を乗り出し、チップを握り締めた手をぶんぶん振っている姿は、尻尾を千切れんばかりに振っている犬のように見えてしまい、辻田は思わず噴き出した。
    「つ、つじたしゃん……」
     ニヤニヤと笑いながら辻田がカンタロウの席に近づくと、カンタロウは顔を真っ赤にして目を泳がせた。辻田からすれば、普段のニップレスの方が恥ずかしいが、見慣れない男性用のブラジャーが珍しいのか、それともレースのボクサーパンツが気になるのか、どちらにもチラチラと目を向けてしまうカンタロウの反応に気を良くして、辻田はカンタロウが握っていたチップを指さした。
    「それ、咥えろ」
    「はひっ!?」
    「だから、口で咥えていろ。動くなよ」
     恐る恐る、カンタロウがチップを口に咥えると、辻田はそれを自分の口で挟んで受け取った。唇同士が触れる事はなかったが、まるでキスをするようにしてチップを持って行った辻田は、サービスだとブラジャーを外してカンタロウの頭に乗せた。
    「いらなかったか?」
     こんなサービスは他の客にした事がなかった。カンタロウが固まっているのを見て、辻田はちょっと恥ずかしくなった。新入りのキャスト達が似たような事をして客を喜ばせていたから、自分も真似をしてみたが、あれは見た目が可愛い兎共がやるから喜んでいるのであって、自分のようなデカイ上に強面で可愛げがない黒兎がしても滑稽だったかと、カンタロウの頭の上に置かれたままだったブラジャーを取ろうとして辻田が手を伸ばそうとすると、カンタロウはハッと慌ててブラジャーを両手でガードした。
    「こ、これは……頂いても、宜しいのでありますか?」
    「ああ、別に構わんが」
    「かっかっ、家宝にします!」
    「するな馬鹿!捨てろ!」
    「嫌であります!絶対大事にしますから!!」
     ギュッとブラジャーを抱き抱き締めるカンタロウに飽きれながらも、辻田は内心でホッとした。勝手にしろと言い捨てて仕事に戻ろうとした瞬間、カンタロウが自分の着ていたジャケットを辻田に羽織らせた。
    「あの、出来れば、今日はそれを着て頂けないでしょうか……その、お胸が……」
     チラチラとカンタロウの目が辻田のブラジャーがなくなり、隠すものが何もなくなった胸元を見ていた。ああ、乳首、見せるのは初めてだったなと思い辺り、辻田は顔を赤らめた。自身の陥没している乳首の事を、すっかり忘れていた。
    「辻田さんのお胸を、他の方に見られたくないのであります。どうか、お願いします」
    「……分かった。今度返すから、ちゃんと来いよ」
    「はい。絶対来ますから。あなたに会いに来ます。辻田さん」
     ストリップイベントの日に客から服を奪って来た辻田の行動は、次回も来てね♥のテクニックとしてありだなとキャストの間で情報が共有され、次のイベントで流行るようになった。
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    ゆき(ポイピク)

    DONE宇宙警察カンタロウ×元殺し屋忍者ツジタと地雷ロボ・マルの話。
    殺し屋忍者陵辱が混じりますが、うちは物凄くぬるめなので激しめがお好きな方は各自脳内でハードプレイに変換して下さい。可能な限りカンタロウのtntn以外入れたくなかったんです。人工知能含めフィクションです。

    ところでバイオカジキ丼とかある世界の料理ってどんなのでしょうね?バイオブロッコリー丼?流石にカンタロウ泣きそう。
    宇宙警察カンタロウ×元殺し屋忍者ツジタと地雷ロボ・マルの話 地雷として爆破する運命から逃れた地雷ロボ・マルは第二の人生を食道楽に費やす事に決めた。
     食欲旺盛なマルに付き添いながら、殺し屋忍者もまた殺しを生業とする忍者集団から抜けてただの忍びのツジタ(偽名)となり、マルの胃袋を満たす新たな食を求めて宇宙を渡り歩いていた。
     全宇宙に指名手配されている殺し屋忍者を捕まえる為にあちこち彷徨っていた宇宙警察のカンタロウは、宇宙嵐に遭いマルと離れ離れになってしまったツジタと出会い、彼が自分の探していた殺し屋忍者とは気付かないまま、宇宙嵐によって飛ばされてしまったマルを探すのを手伝った。
     途中、宇宙ジャングルに生息する触手型生物にツジタが襲われ、彼のぴっちりとしたスーツが溶かされあられもないお姿を目にしてしまった事もあり、カンタロウはツジタを意識してしまうようになった。
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    ゆき(ポイピク)

    MOURNING没供養。新しい生活に馴染むのに必死で、1人での生活、生きてるだけで精一杯で他人との恋愛についてまだ考えられるような余裕がなかった時の辻田さんにアプローチしまくってフラれたカンタロウが、娯楽を楽しめる程度に生活に余裕が出来たり、他者との人間関係に意識が向くようになるまで待ってリベンジするような話が書きたかったが途中で失速した没です。
    付き合うにはまだ早かった ケイ・カンタロウは辻田にフラれた。

     正確には彼が辻斬りナギリだと判明した後、それでも辻田さんが好きです!と告白した後に、VRCを出た後は本官ちで一緒に暮らしましょう!と言ったのだが、嫌だ無理だと断られたのである。
     長い観察期間に問題を起こす事もなく、これ以上の過度な付き纏いはストーカー扱いになるぞと上司や同僚達に叱咤され、カンタロウは泣く泣く辻田への過度な接触を控えるようになった。
     同じ新横浜の街に暮らしている身であり、退治人見習いになって仕事をするようになった辻田と吸血鬼対策課のカンタロウはお互いの仕事現場が被る為、仕事中に街中で出会す事は多かったが、プライベートでは全く会えずにいた。
     顔見知り以上、友人以下。辻斬り被害者と加害者である部分を取っ払ってしまえば、カンタロウとナギリには同じ街で暮らしているだとか、吸対と退治人見習いとしての仕事上の関わりしかなく、カンタロウからは兎も角、ナギリからカンタロウに仕事のない日まで会わないかと誘われるような事もなく、このまま一時のお付き合い(辻斬り捜査)で終わってしまうのかと、カンタロウは未練たらしく辻田への想いを捨てられずにいた。
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    ゆき(ポイピク)

    MEMO
    蕎麦屋官ナギ(そばにいたいといってくれ)60歳近くになって官。父が定年退職したら蕎麦屋をやりたいと言っていたのを最近になって自分もその気持ちが分かるようになったであります!なので退職したら高尾山の麓で蕎麦を打とうと思うので、その時が来たら…と言われて一緒に蕎麦屋をやりませんかと言われると思っていたナは見た目が出会った時と変わらぬ若々しい姿のままだった。現場から退いた官とは違い、まだまだシンヨコでもベテランの退治人として現役で活躍していた。ずっと憧れていた退治人になり、シンヨコのヒーローになれたナさん。そんなナさんを本官の我儘で引退させるなんて駄目でありますねと、食べに来て下さいと言う官にナはえっ?と困惑した。てっきり着いて来て欲しいと言われると思っていたのが突き放されたように感じたが、それは日に日に増していった。二人で暮らしていた家から徐々に物が減って行き、とうとう官は一人で蕎麦屋を初めてしまった。将来を約束していた訳ではなかった。ただずっと一緒にいるのだと思っていたナは仕事に身が入らず、官が開いた蕎麦屋をこっそり覗きに行った。あんな奴が一人で店なんか出来るはずがない。四苦八苦していたらほらな、俺が居ないと駄目だろうと手を貸してやろうと思っていたのに、官の店には既にパートのおばちゃんがいて店は十分回っていた。お前!お前!!俺以外の奴を店で雇ったのか!とブチギレるナ。感情がぐちゃぐちゃになり店をぶち壊してやりたくなったが次第に捨てたれたんだと思って蕎麦は食わずにシンヨコに逃げ帰った。暫く元気がなくなり休業状態になったナを心配して会いに来た丸とドに吐き出しながら、ずっと同じ姿だから駄目なのか?同じように老けないと一緒に居られないのか?と言うナ。ちょっと違う気もするけど試してみたら?と見た目を変える方法を聞いて官と同年齢ぐらいの爺さんに変身するナ。この姿で会いに行こうかと思うものの、自分以外の女を連れ込んだ官に感じた怒りが忘れられず、やはりあの店は潰す!と官の蕎麦屋の隣に自分も蕎麦屋を開店させて官が作るより美味い蕎麦を作って潰してやる!店も一人で切り盛りしてやる!!と奮闘すると、何と!お隣のお蕎麦屋さん大繁盛であります!本官も頑張らねば!!とより一層奮起してしまいライバル蕎麦屋としてバトル事になってしまう官ナギ?官ナギになってねぇわ!
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