あの日は雨も酷く1日気分の悪い事ばかりで苛立ちが募っていた日で、だからといってあの時距離を置いてしまった自分を責め続ける事をやめれなかった。
本来は隣にいた優しい笑顔を向けてきた彼は今側にいない。いないのだ…。ずっと、そばにいたのに…。
そうなったきっかけは数ヶ月前に遡る……。
嫌な依頼ばかりで疲れていたKKは雨も相まって気分が沈み煙草もふやけ数本はダメにした。
舌打ちを零し煙草が入った箱をゴミ箱に荒々しく捨て本日最後の依頼を遂行する為現場に向かう。
現場に着くと既に相棒の暁人は現場に居て霊視を行なっていた。
暁人はあの夜程エーテルが扱える訳じゃなかった為専ら弓を主にKKの援護を担っていた。
KKは暁人に近付くと足音に気付いたのか暁人がKKに目線を寄越し笑顔を向ける。
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