爆弾発言 その爆弾が落とされたのは実に突然だった。
「ねぇKKさん。お兄ちゃんのこと、いつもらってくれます?」
「っっっ????!!」
口に含んでいたコーヒーを吹き出さなかったことをほめられるべきだろうとKKは混乱する頭で思った。
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時刻は昼下がり。残暑がしつこく太陽の光となって騒がしい頃。アジトでは絶賛古めかしいエアコンが仕事に励んでいる。
あの渋谷を、東京を巻き込んだ事件からすでに一年がたとうとしている。あの事件に巻き込まれたメンバーは、なぜか全員無事に戻ってこれていた。
アジトで目覚めどういうことだと混乱するKKに、「がんばったご褒美とでも思うしかないかしらね」とつぶやいたのは同じくアジトに戻されていた凛子だ。
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