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    Masima2022

    @Masima2022

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    Masima2022

    DONEリクエストで頂いた「初めてふたりで一緒に寝るはなし」です❣️(少し長くなってしまいました…)
    リクエストありがとうございました…!
    その日は前々から計画していたお泊り会だった。片割れが留守となる106号室にて決行、勿論左京の承諾もちゃんと得ている。備え付けのロフトベッドではなく、テーブルも全部端へと寄せて作った広々としたスペースが本日の会場だ。
    並べて敷いた布団に二つの枕をぽんぽんと置くとそれだけで日常とは少し違う雰囲気になって心が弾んでしまう。だけど、そこに寝転がって学校やバイト先での出来事を話しているとあっという間に時間は過ぎ去ってしまい、莇のスマホのアラームがシンデレラタイムを引き連れてきてしまった。
    「えー…もうおしまい?」
    「時間だしな」
    「…明日は学校も休みだよ?」
    「それはそれ、これはこれ」
    布団から抜け出した莇が壁にある室内を照らす灯りの源をオフへと切り替えた。暗くなった室内に踵を返して枕元に置いてきたスマホの明かりを頼りに布団へと戻ると、あからさまにしょんぼりとなっている九門がそれでも大人しく自分の布団へと潜り込む所だった。可愛いかよ、と思わず出てきそうな声を飲み込むと同時に莇は拳を胸元に強く押し付けた。そうしないとその健気な姿に胸の奥はぎゅっと鷲掴まれたまま破裂してしまいそうなのだ。もう少し強めに嫌だとアピールでもしてくれたら、なんて脳裏に浮かんで顔が熱くなるのを感じた莇は自分の布団に潜り込む事すら忘れて立ち尽くしていた。
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    Masima2022

    DONEワンドロより〜電話〜
    電話「あざ、」

    まだまだ夜風は冷たく感じる二十時。莇を探して向かったバルコニーでその後ろ姿をやっと発見したオレは嬉々として声を掛けようとした。
    …した、んだけど、オレの気配に振り返った莇の耳元にはスマホが押し宛てられていて、電話中だと直ぐに気付いたオレは慌てて自分の口を両手で塞いだ。そんなオレを見ながら人差し指を唇に当てる莇の黒髪が冷たい夜風に撫でられてさらりと流れる。静かにしろ、と声が無くてもその仕草が何を示しているかなんて一目瞭然、オレはうんうんと口を塞いだまま頷いた。

    「……、」

    そんなオレを見て莇は綺麗な瞳の端っこをほんのり細めて、艶々の唇をちょこっとだけ笑った形に変えて指を離した。あ、悪い何だっけ。なんて直ぐにその視線はオレとは反対方向に向かっちゃったけど、オレの心臓はどきどき煩くなっちゃって聞こえてないか心配になるくらいだった。オレにだけ向けられた秘密を共有してるみたいな笑い顔が凄く綺麗で可愛くって、何だか電話口の先のオレの知らない人に勝ったみたいな気持ちになっちゃうとか意味の分からない充足感を噛み締めていると唐突に莇からおっきな笑い声が上がった。
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