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    ぎねまる

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    ぎねまる

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    これも虫食いだらけで一年くらい寝かせてしまったので供養。
    まだ、「いずれ月の自立ターンがくるんだろうな。もし月が鶴と刺し違えるのなら鯉が止めそうだな。となると二人で卒業だな」と思っていた頃に、現パロでそのあたりを見てみたくて書いていたものでした。実は「さんにんぐらし」の原型です。これを完成させたくて習作で「さんにんぐらし」書いていたら、295話が来てしまって筆を置きました……。

    #月鯉
    Tsukishima/Koito

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    ぎねまる

    MOURNING初登場前の、苛烈な時代の鯉登の話。わりと殺伐愛。
    過去話とはいえもういろいろ時期を逸した感がありますし、物語の肝心要の部分が思いつかず没にしてしまったのですが、色々調べて結構思い入れがあったし、書き始めてから一年近く熟成させてしまったので、供養です。「#####」で囲んであるところが、ネタが思いつかず飛ばした部分です。
    月下の獣「鯉登は人を殺したことがあるぞ」

     それは鯉登が任官してほどない頃であった。
     鶴見は金平糖を茶うけに煎茶をすすり、鯉登の様子はどうだ馴染んだか、と部下を気にするふつうの・・・・上官のような風情で月島に尋ねていたが、月島が二言三言返すと、そうそう、と思い出したように、不穏な言葉を口にした。
    「は、」
     月島は一瞬言葉を失い、記憶をめぐらせる。かれの十六歳のときにはそんな話は聞かなかった。陸士入学で鶴見を訪ねてきたときも。であれば、陸士入学からのちになるが。
    「……それは……いつのことでしょうか」
    「地元でな──」
     鶴見は語る。
     士官学校が夏の休みの折、母の言いつけで鯉登は一人で地元鹿児島に帰省した。函館に赴任している間、主の居ない鯉登の家は昵懇じっこんの者が管理を任されているが、手紙だけでは解決できない問題が起こり、かつ鯉登少将は任務を離れられなかった。ちょうど休みの時期とも合ったため、未来の当主たる鯉登が東京から赴いたのだ。
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    シュカ

    DONEセックスで愛を計るな。のさらに続き。
    おかしいな、エロっぽいターンに入るはずだったのに入らない。
    甘いだけだよ☺️
    短いよ!
    セックスで愛を計るな。続きベッドの上で寝転がりながら、月島を待っていた。
    手の中のスマホからは女の喘ぎ声。肌色と肌色がくんずほぐれつしている無修正の映像が流れている。女性の性器ばかり映されても参考にならないので、早送りして映像を飛ばしつつ眺める。
    AVを見て勃つかと言われたらNOである。
    羨ましいとか、興奮するという気持ちもない。なんというか、免許更新時に見せられる講習安全ビデオを見ている気分に近い。大勢の人はこれをみて興奮を覚えるらしい。自慰をする時にAVを見ると言うのは知識にはあるが、これで一体どう興奮するのかがわからない。
    どんなことをすれば相手が気持ちいいのか、とか、どんなことをすれば喜んでくれるのか、という男性相手への知識がない。女性相手であれば、≪過去≫の記憶が引き出しにあるので多少はわかるが、男性相手になると過去の記憶を引き出してきても完全にマグロ状態でしか経験がないので、こちらからどう行動すればいいのかがわからない。とはいえ、月島には満足して欲しいという気持ちがある。そうなると頼れるのはインターネットの情報かAVである。AVのプレイを真似してそのままやる男はクソだというのを聞いたことがあるが、知識がなければ頼らざるを得ないのにも頷ける。
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    3ten98yen

    MOURNINGhttps://privatter.net/p/8208460にアップしていたものと同テーマで鯉登視点のものを書こうとしていたけれど手詰まりになってしまったので没ネタ供養&ポイピク試したかったので。
    ある日、急に軍曹の内心が文字として見えるようになってしまった少尉の話。色々とあるようでさしてない日常、山猫を添えて。
    ○○は口ほどにものを言う/鯉登の場合【月鯉/転生現パロ】 ある朝、恋人の呼び声で目を覚ましたら、その恋人の顔にデカデカと字が書かれていた。
     
    「鯉登さん? どうかしたんですか? 鯉登さん?」
     ベッドの上で身を起こした私の顔を、傍に立つ月島が怪訝な表情で覗き込んでいる。
     鼻の低さや目つきの剣呑さなど、造形は少々独特だが渋みがあって男らしい、大好きな月島の顔。ところが今、その肉の薄く固そうな頬になんとも邪魔な黒文字が浮かんでいるではないか。
    『寝ぼけてるのか? 大丈夫だろうか』
     それも、なぜか角ゴシック体である。
     しばらく月島の顔をじっと見つめていた私は、意を決して口を開いた。
    「……なあ、月島。お前顔に文字を書いたなどということはないな?」
    「は?」
     眉根を寄せて聞き返してきた月島の顔にはありありと『この人は何を言ってるんだ』と書いてあるようだった。いや、実際に書かれている。先ほどまで浮かんでいた文字が一瞬でそう変わっていた。
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