続・昼寝今日も外は良い天気。気温もちょうど良くて縁側で昼寝するには最適な気候。
なんだけど……
「で、何してんのお前」
胡座をかいている俺の膝にムカつく程サラッサラの髪がついた頭を乗せて目を閉じている同居人に問う。
「黙って枕してろ」
「えっ、ここで寝るつもり?」
めずらし、という言葉は言わずに飲み込んだ。
そしてこないだ来た猫みたいだなーなんて思うと少し笑えてきた。
「何笑ってんだ」
「何でもない。けど俺の膝借りるならレンタル代取るけどいい?」
「いくらだ?」
うわ、躊躇しないで値段聞いてきやがった。ったく、これだからボンボンはよー……
「……栗入りどら焼き」
「わかった、後で買ってきてやるから今は寝かせろ」
そう言って寝モードに入る高杉。
こいつが何をやってるのか干渉はしないけど、昨日は夜遅くまで部屋の灯りがついてたっぽいし、まあ許すか。そのままジャンプを読んでいると、不意にジャンプを掴まれる。
「銀時、ちょっと貸せ」
寝てたと思った高杉と目が合い、ジャンプを持つ手の力を抜いた。すると高杉はジャンプを外へ投げる。それはもう、野球選手が投げる投球のごとく飛んでいき、バシッと音がした後「痛っ!」という聞いた事のある声が聞こえてきた。
「……ナイスコントロール」
棒読みでそう言った後、拍手を数回してやる。
「邪魔しに来るんじゃねェって何回言えばわかるんだあいつは……」
「ほんと、俺らの何が見たいんだか……ヅラァ! さっさと俺のジャンプ返せコノヤロー」
外に向かってそう叫んでやると、ジャンプが緩やかな弧を描いて返ってきた。それを受け取り、何事もなかったように続きを読み始めた。
*****
銀時の膝枕で寝る高杉と、そんな二人を見に来るヅラでした。いつまでも三人でわちゃわちゃしていて欲しいですね。
高杉は刀も銀さんも投げて敵を倒してたから投擲武器の扱いも上手そう。