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    maitakedayon

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    maitakedayon

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    初めて書いたまんじの話。
    タケマイですたぶん
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    #タケマイ

    「知らないっすよ…?もうどうなっても…」

    一切の暗闇を知らないその瞳に酷く興奮する。
    触れたい、触れられたい。
    何度思い描いたかわからない。
    ヤケクソと言わんばかりに発せられた言葉と共に押し倒された自分の体。
    身長も体重もさほど変わらない。
    その体を押し返すこともできる。
    けれども自分よりも鍛えられていない華奢なその身体に身を任せてみたい。そう思った。

    「…タケミっち……」

    両肩を力強く押さえているその手はプルプルと震えている。
    なかなか先に進まない様子に呆れたように小さく笑って名前を呼ぶと、顔を赤らめながら喚き出す。

    「ぁ…いやいやいや…!だって!マイキーくんをですよ⁉︎ま、マイキーくんをお、押し倒すなんて…俺が…そんな…なんか…今、幸せな時間だなぁ…て…」

    溶けたような顔でへらっと笑う。
    目には少し涙を浮かべて。
    この笑顔にその優しさに包まれる。

    「…あったかいな…タケミっちは…」
    「わっ⁉︎」

    嬉しくてたまらなくて高揚する心。
    抑えることのできない気持ちと共に腕を伸ばし頭ごと勢いよく引き寄せてキスをした。

    「…お前に出会えて良かった…」

    囁くように小さく呟く。
    当の本人は急な展開に顔を真っ赤にして聞こえていないようでその様子が可笑しくて愛しくて目を細める。
    そして真剣な眼差しを向けて両手を頬に伸ばした。

    「…こいよ、タケミっち…お前が欲しい」
    「…うぅ…本当にどうなっても知らないですよ…?」

    どうなったっていい。そのかわりずっと。

    ずっと隣にいて欲しい
    誰にも渡したくない俺だけの

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    DONE3月9日開催
    🎍受Webオンリー「情炎道中」【展示作品】

    客なマイ×新造な武。
    身請けされるまでの話。

    「桜」の花言葉
    ・純潔
    ・精神愛
    『おまえは美人ではないし、器用でもないけれど、誰よりもまっすぐな子だ』

    『ここに、この世界に染まらずに生きていきな』

    ---そして、幸せになるんだよ。

    面倒を見てくれていた花魁はそう言っていた。そして、武道が見世に出る前に身請けされ、この世界を去って行った。その時の花魁は普段の着飾った美しさではなく、自然のように美しく、幸せそうな笑顔は武道にとって一生忘れることはないだろう。それ程に美しくあった。それこそが武道が目指すものだと感じていた。

    「タケミっち」
    「へっ・・・?」
    宴席に呼ばれ、客の相手をするのが主な遊女の仕事だ。“遊女”とはいうが、武道も面倒を見てくれていた花魁も男だった。この花街にはそういう趣向の人間たちが訪れては夢を見るのだ。武道もまた夢を見せる側になり、つい先日禿から新造へと上がった。つまり客を取ることができるということだ。普段は宴席にその他大勢の一人として呼ばれることが多い武道だったが、ただ一人だけは違う【佐野万次郎】、通称マイキーと呼ばれる青年だけは違う。武道が禿の頃、当時彼の面倒を見ていた花魁の客と共に来ていたが、武道が新造となり見世に出ると聞いてすぐに彼の客になった。
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