Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    monroe_sigr

    みなきと申します
    25↑ 英語勉強中です 🐏🔮、🌊🔮とかの予定ですが増えるかも。
    甘いのとかえろとか。

    絵文字沢山本当に嬉しいです!ありがとうございます!!同志が沢山いて嬉しいです…🫶

    ここ好き!とかこんなのみたい!とかありましたらぽちぽちください☺️
    https://wavebox.me/wave/7dbp0zpgqzqqbglk/

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 20

    monroe_sigr

    ☆quiet follow

    2025 ふーちゃんお誕生日おめでとう!

    🔴🟣

    🟣は妖精

    #psyborg
    #PsyBorg

    白木蓮の慈愛退屈なパーティなど抜け出して、静かな図書館にでも行こうと考えた。

    ただし、今日のパーティの主役は我。今は引きこもってるけどリビングに出たら親戚や近所の人がわらわらいるんだ。

    そこで考えた。
    窓から出ればいい。
    この部屋の真横に立つ大きなマグノリアは枝ぶりは華奢なものの葉も大きい。


    この木に隠れて外に出れば…よし。

    「よっ、」
    窓枠に足を引っ掛けた時、目の前に見えたのは大きな蕾がハラハラと開いていく様。
    思わず見惚れてしまった。硬いガクが落ち、白い花弁がふわりと開く。

    「……あれ」
    「……え…?」

    花の中に美しい人間がいる、羽の生えた。
    生まれたてだというこの小さな妖精は幾つかおしゃべりしたのも束の間。
    貧血のように倒れ込んでしまった

    「だって生まれたてだもの。ねえ、砂糖水はない?俺たち砂糖水で生きてるの」
    「砂糖水…」

    取りに行くにはパーティ中のキッチンに入らないとならない。
    ああでも、考えている間にも背中から生えてる花弁のような羽が透明になっていく

    「待ってろ」

    くったりとしてしまった妖精を手のひらに載せて、今出てきた部屋に戻る。
    何か柔らかいものはないか?
    そうだ、クローゼットの上の奥の奥。
    昔抱いて寝てた(思い出したくもない)羊のぬいぐるみと
    安心毛布がある。
    ぬいぐるみに妖精を乗せ、小さな体に毛布をかけた。

    「ファルガー!もう部屋に篭るのはいいのか?」
    「今急いでる、ケーキとコーラを出せ」
    「はいはい。つれないなあ」

    ケーキとコーラを持って部屋へ戻った。
    妖精はまだ息がある。よかった。

    「おい、砂糖水だ、飲めるか?」
    「…ん」

    珊瑚色の瞳が気だるそうに開く。

    「くろい…」
    「だ、大丈夫だから!」
    「飲ませて」

    飲ませ、ってどういうことかと思ったが確かにどうやって飲むんだ、
    指にコーラを少し垂らす。

    「どうだ…?」
    「ん」

    ちゅるる、とあまりにも小さい口でコーラが消えた。

    「ん!」
    「美味しかったのか?」

    キラキラした瞳、表情がわかりやすい。

    「スプーンがいいかな?」
    「…や、」
    「やなのか」

    また指に垂らして妖精に向ける
    嬉しそうにちゅるちゅると吸い、また次をおねだりしてくる、
    すぐなくなるのに可愛いやつだな。

    コーラが指の爪ほど減ったあと、ようやく元気になったらしく羽が木蓮の花のように
    透き通った白に変わった。

    「ありがとう、よかった。死ぬところだったよ」
    「元気になったのならよかった。君は…妖精、か?」
    「うん。浮奇っていうの。妖精はね、一人前になったら花から生まれて、人間の世界で修行するの」
    「そうか」

    早速死にそうだったが大丈夫か?

    「この木が好きでね、大きくて、枝は細いのに凛としてて…まさかこの花に蜜がないとは思わなかった」
    「マグノリアが生まれた時代は、蜜が必要なかったらしいな」
    「そうなんだ。あなたのおかげで助かった。」

    きゅるきゅるとした瞳をよく見ればヘテロクロミアで
    紫とピンク。珊瑚とアメジストのような艶やかだ。
    まつ毛も長く妹のオヴィディアが持ってる人形よりも繊細に感じる。

    「そ、そんな見ないでよ…恥ずかしい…」
    「え?あっ悪い」

    浮奇が毛布に隠れる
    そうだよな、こんな大きい生物に凝視されたら怖いか

    「俺今裸なんだから…!!!人間は服を着るんでしょ!」
    「……すまない」

    そっちだったか。
    毛布から顔を出した彼(?)は先ほどまでの幼さと打って変わってだいぶ青年らしさを帯びている

    「成長してる…?」
    「さっきの砂糖水が馴染んだみたい。ちゃんと成長できたら君くらい大きくなれるはずだよ」
    「そんな大きくなるのか!」
    「うん、そこまで大きくなれたら完璧だね」

    へえ、とまた彼をじっくり見てしまい、視線に気づいたようでまた毛布に潜ってしまった

    「これからどうするんだ?」
    「どうしよう。マグノリアは蜜がないし、この木じゃ暮らせないのかな」
    「…じゃあ、我の部屋で暮らせばいい!」
    「え」
    「その、さっきの砂糖水はあるし鳥に襲われる心配もない。マグノリアも近いし、いいと思うが?」
    「わ…わぁ…!いいの?とっても嬉しい…」

    彼はしゅるりと毛布を抜け出ると我の頬にキスをした

    「ありがとう、親切な人間さん。名前はなんていうの?」
    「ファルガーだよ。ファルガーオーヴィド」
    「ファルガー、ふーちゃんだね」
    「ふーちゃん…⁉︎」

    可憐な羽で私の周りを飛び回る妖精は、キラキラとしながら舞う。まるで踊っているかのように

    「ふぅちゃんに加護をあげる。いいこと沢山あるよ。だから、俺に優しくしてね」

    「すごい、妖精だ」
    「妖精だよ」

    服を着ていないことはもういいのか、滑らかで透き通った肌を見せつけるように我の手の上に座った。そして指にもたれると気怠そうにいう。

    「…ごめん、さっきの砂糖水またもらえる…?」
    「ふふ、疲れてしまったか?そうだ、ケーキもあるんだ。どうだろう」
    「けーき?」

    コーラと一緒に持ってきたチョコレートのケーキを差し出す。

    「多分、大丈夫だと思うんだが」

    小さい指先でチョコレートの飾りをすくうと口元に近づける。
    なんて幻想的なんだろうか。

    「おいしい…!!!」
    「よかった」

    声は控えめなのに目がキラキラしている。
    この顔、もっと見たいな

    「人間はこんな美味しいものを食べてるの?」
    「毎日じゃないさ、これは特別な日に食べるんだよ」
    「今日は特別な日?」
    「あーー、我の誕生日だな」
    「たんじょうに」
    「たんじょうび。生まれた日のことだ」
    「ふぅちゃん今日産まれたの?」
    「そうだよ。」

    ただ、生まれただけ。達成感があるのは親の方だろう。
    盛大に祝われるのが我は好きじゃなかった。

    「おめでとう、ふぅちゃん」
    「…ありがとう」

    美しい指先が伸びて、またキラキラが舞う。
    「何事もなく、元気でまた出会えたことを祝うんだ。妖精はまた次の年も迎えられるように加護を贈るんだよ」
    「何事も、なくても。」
    「そう。今日も会えたねって明日も会えるように、それが続くように加護を贈るの」

    浮奇はクリームをすくうとまた美味しそうに啄む

    「……ちょっと、下に行ってくる。浮奇は自由にしていてくれ」
    「うん」

    「…ふふ、マグノリアが言う通りいい子だね。この木から生まれてよかった」

    なかなか戻れず、部屋に戻った時にはすでに日が暮れてしまっていた。
    「浮奇…?いるか?」
    「ん、おかえりふふちゃ」

    ふうちゃんから呼び名が変わっている。

    花弁のような白いネグリジェを纏った彼がふわりと舞って近づいた

    「可憐だな」
    「お花から作ったの。裾が紫で素敵でしょ」
    「よく似合う。その、ありがとう」
    「ん?」
    「君がここに来てくれたおかげで誕生日が好きになりそうだ」

    小さな頭を撫でると嬉しそうに腕の周りを飛んでみせた。

    「ここにきてくれてありがとう」
    「ふふ、俺のこと幸せにしてね」
    「もちろん」

    ちゅ、鼻の頭に唇が落ちる。

    誕生日も、騒がしいのも、まあ悪くないかもしれない
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖💖💖🇱🇴🇻🇪💖👏❤💜❤💜☺☺👏👏❤❤❤🌠💞❤💜👏👏☺☺👏👏💘💘💘💖💖💖😍😍😍😍💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    @apple_apple0601

    MOURNINGこれはマジで完成しないかもしれないDom/Subのiski、めちゃくちゃ途中まで。
    なんなら今の時点じゃほとんどモブkiです。

    自分じゃ書かなさそうなやつ書いてみたんですが上手くいかなかったんで、でも捨てるのはもったいない気がしたので供養。
    なんでも許せる人向け。
    未完ドムサブiski「────《動くな》」

    コマンドが、聞こえた。
    恋人の、そしてパートナーの声。そう大して声量もなかったクセに、けれどシンと静まったこの部屋ではヤケに大きく響いた。響いて、真っ直ぐに俺の耳へと届き、鼓膜を揺らす。パチリとひとつ瞳が瞬いた。

    何が起きたか、分からなかった。

    正確に言えば、"何をされたか"、だが。
    ふ、と瞳を下へ向ければ、色とりどりの料理が視界に映る。どれもこれも朝から、いや、ものによっては昨日の夜から手をかけて俺が作ったものばかりだ。あぁ、今日くらいは昼から飲むのもいいだろうと、取り寄せたワインもある。忘れていた。早くグラスに注がなくては乾杯が出来ない。
    そう思い手を伸ばそうとして……あ?いや、違う。その前に何か言われたんだった。なにか、訳の分からない事を言われて。それはコマンドではなかったけれど、でも、高揚していた気分が地の底まで落ちるほどには腹の立つ言葉だったから。撤回させようと立ち上がろうとして、それで……
    8213