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    過去に支部に上げたものです!
    誰でもいいから愛して欲しい茨🚺が枕営業も兼ねてモブと体を重ねる。それを勘づいたジュンが茨の事を引き止めるお話です。
    挿入無し。茨の一人称が私。多少R18表現有り。

    #ジュン茨
    junThorn
    #モブ茨
    mobThorn
    #女体化
    feminization
    #R18小説
    r18Novel

    愛して欲しい.『じゃあいつもの場所でよろしくね』
    通知音とともに画面に映し出された1件のメッセージ。

    ここ数週間仕事詰めの毎日で休む間もなくストレスが溜まっていく一方でもう限界に達している。
    そんな中、取引先である企業の××氏から今晩久々にどうかと連絡を頂いた。副所長室のソファーに背を預け久々に誰かに愛してもらえるのだという嬉しさのあまりに無意識に口角を上げてぎゅっとスマホ端末を握りしめていた。

    胸の奥にぽっかりと空いた穴を埋めてくれるならもう誰でも良かった。
    汚い愛だとしても体を重ねるだけでいいからあの瞬間だけでも誰かに愛してほしい。
    そんな気持ちで色々な取引先相手のお偉いさんに媚びを売って抱いてもらっているのが現状だ。
    良好な関係になって取引も上手く進んでいるし自分にとってはただ都合が良かった。

    当然最初はそれが怖くてこんな奴らに抱かれるのなら昔馴染みやユニットメンバーにお願いしようかと思わなかったわけでもない。
    自分にはそんな勇気は無くて相手を絶対に困らせてしまうだろうし関係性を変えてしまうことの方が怖かった。
    それに自分のせいで迷惑を掛けたくない。
    体をさらけ出し抱いてもらうのも慣れてきて徐々に怖くなくなってきた気がする。


    こんな事いつかはやめないといけないのだろうか。




    「失礼します!お待たせしてしまいましたか?」

    空が完全に暗くなった頃、ホテルに着くと伝えられた番号の部屋を軽くノックし返事をもらって中に入る。

    「久しぶりだね茨ちゃん、お仕事お疲れ様」

    彼はそう言って自身の座るベッドの横に来るように手招きをした。
    指示された通りに肩にかけていたバッグをソファーに下ろし、彼の隣にゆっくりと腰を下ろす。

    「これこの間僕がプレゼントした洋服だよね?茨ちゃんに凄く似合ってる」

    「はい!頂いたこの服凄く気に入っておりまして!今晩××氏に似合ってるか見て頂きたかったのでそう言ってもらえて嬉しいです♪」

    そう答えて笑顔を作り首を傾げてみると、腰に手を回されて体が密着する。もう片方の手でスカートから覗いている太ももをさりげなく撫でられた。

    「あの、シャワーは…」

    「僕は先に浴びたし茨ちゃんは今のままでも綺麗だから大丈夫だよ、ね?」

    答える隙も与えてくれず、簡単に押し倒されてしまいそのまま優しく口付けをされる。

    「んっ、…ふっ…」

    受け入れるように首の後ろに手を回して彼を抱きしめながら絡められた舌に同じように自分の舌を絡めてみる。
    この行為だけでもう興奮してしまったのか無意識に声が漏れてしまう。

    「んぁっ…ん、…あの…」

    「ん?どうかしたの?」

    「実は早く繋がりたくて自分でなか…ほぐしてきたんです…♡だからもう、」

    「茨ちゃんいったい誰のせいでこんな変態さんになっちゃったのかなぁ〜?」

    「それは貴方が1番お分かりじゃありません?♡」

    「煽れるまでになったなんてびっくりしたよ…それじゃいつも頑張ってる茨ちゃんにご褒美あげるね♡」

    彼はそう言って私のスカートをたくし上げようと手を掛ける。



    ガチャッ



    それと同時に閉めたはずの部屋の扉が開く音がしてはっとそちらに視線を向けてみた。



    「えっ…ジュン…?」

    何故かそこにはドアノブを握ったまま息を切らして立っているジュンが居た。

    「…っ、やっぱり…ここにいたのかよッ…」

    頬から滴る汗を拭いながら怖い目をしてガツガツとこちらに歩み寄ってくる。

    あぁ…バレる事ないと思ってたのにな…これで終わりか…

    「いばら…こんなとこで何してんですか?」

    「は…、そんなの見れば分かるでしょう?」

    鼻で笑って見つめれば、次は私の上に跨っている彼のバスローブをグッと引っ張り上げ顔を引き寄せた。

    「…今すぐ茨から離れろ、このクソ野郎」

    「なっ…!?」

    こいつは何を言ってるんだ。この人は大事な取引先の相手だぞ。ジュンの事は私のユニットメンバーだとしっかり知っているだろうしこのままだと上手く進んでいた取引もボツ扱いになってしまうじゃないか。

    「あ、あの…××氏…」

    「ちょ、ちょっと茨ちゃん…ユニットの子と付き合ってたなら早く言ってほしかったな〜…」

    「は…?自分とジュンは、」

    「…そうですよ茨、なんで伝えてなかったんですか?これじゃ立派な浮気、ですけど?」

    「な、何を言って…」

    「あー…なんか萎えちゃったな……もうやめにしよっか」

    彼はそう言うと、私の上から退いて着ていたバスローブを脱ぎ、ソファーに掛けているスーツを着始めた。

    「ちょっと、待ってください…!ジュンと付き合ってなんか!!」

    「そういうのいいよ、君にとって僕との取引は大事なものだったんでしょ?頑張ってたんだね」

    「だから…!!」

    「お金は払っておくからこのままこの子と泊まっていくといいよ、じゃあ」

    彼はそう言うとこちらを見向きもせずにそのまま部屋から出て行ってしまった。

    ……本当に終わってしまった。1人都合のいい愛をくれる男が減ってしまった。1番上手くいっていた奴だったのにな…

    失望感と無力感にドッと飲み込まれた感じがして無意識に涙が零れてくる。

    「ちょっ…いばら、」

    「……なんで?なんでこんなこと…」

    「っ…!それは茨の事を思ってに決まってるじゃないですか!」

    「はッ…自分の事を、思って…?」

    「…少し前からあんたの様子がおかしいと思ってたんですよ…必要以上にスタッフの人たちと距離は近いし、取引先との会食だって言ってオレらと一緒に晩飯食べる機会だって減ってきてるし…まさかだなんて思ってつけてきたらこれですよ…」

    「………」

    「ねぇ茨…逆に聞きますけど、なんでこんなこと…」

    「自分が……私がこういうことしてるの、ジュンに…分かるはずない…」

    そう言って少し乱れた服装を直しながらジュンに背中を向けた。

    もう彼も帰ってしまったしこのまま自分も帰ってしまおう。
    自分の悩みなんて誰にもわかるわけがない。
    また新しい候補を探してしまえばいいんだ。
    そうだ、そうしよう。そうしてしまえばいい。

    「…迎えの車を呼びます。それに乗って帰ってください。くれぐれもこのこと閣下と殿下には、」

    「ねぇいばら…オレじゃだめですか?」

    端末を取り出して電源を入れようとすると横からパッと取り上げられジュンは私の隣に腰を掛けた。

    「え…?」

    「何か理由があって知り合いじゃない奴らと寝てるんですよね?」

    「それは…そう、ですけど…」

    「そんな奴らじゃなくてオレが相手じゃだめですか…?」

    「な、何でそうなるんですか!?」

    「オレの方があんな奴らより茨の事理解してるつもりだし、それに嫌なんですよ…茨が知らない奴に抱かれてるなんて…」

    「…!!?じ、自分が何を言ってるのか分かってます!?」

    「そりゃあ分ってますよぉ…だからこうやってオレじゃダメかって聞いてるんでしょうが」

    真剣そうな目で見つめられて自分の顔が徐々に熱くなっていくのが分かる。目を合わせることに耐えきれず、顔を逸らして目線を落とす。

    ジュンじゃダメかって?
    思考が追いつかない。どう答えていいか分からず口を閉じては開くを繰り返す。

    少し沈黙が続くと、ジュンの手が自分の頬に伸びてきて下を向いていた顔を上げられまた目が合った。

    「っぁ…あの、ジュン…」

    「…なんですか?」

    「わ、私…ジュンに迷惑、掛けたくない…」

    「…オレがいいって言ってるんだからいいんだって。別に迷惑掛けてくれたって構わないですよぉ〜、オレらの仲でしょ?」

    「…うるさいばか」

    「最後に聞くんですけど…あんな奴らじゃなくて、オレにしませんか?」

    そんな優しい顔で見つめないで。

    すぐにこうなってしまうって分かった上で今まで隠してきたつもりだったのに。


    でも、こいつならいいかもしれない。



    「…わたし…ジュンが、いい」

    「…っ!嬉しいです!よろしくお願いしますね!」

    「…こちらこそ」


    そっと優しく口付けをされる。


    このまま1番近くの立場にいるジュンと関係性を変えてしまうことが怖いし迷惑を掛けたくない。


    でもまぁ、これでいい気がする。

    最初からこうしておけば良かったのかもしれない。
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