Recent Search

    gao

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 18

    gao

    MOURNING分かりにくいところもあったかと思うので、本文読んでくれた方向けに
    ネタバレ満載なので、読む予定のある方は読んでからお願いします!
    分かりにくくてすみません!
    ここの解説も分かりにくいです

    ※作者の解釈も含まれますので、他の解釈されていたらその解釈を大切にしてください!
    ヤプーパロ本3冊目の後書きのような裏設定のようなやつ【船長編】

    冒頭のフレバンス脱出後のローが受けた仕打ちは前作「あの日のフレバンス」のショタロー編と同じエピソード
    同じ世界ではないけれど

    ローが見付けた男の死体は実は「あの日のフレバンス」の書き下ろしパパファルガー編に出てきたパパファルガーの親友
    パパファルガーに協力して珀鉛病の研究をしていたが、ある時政府に妻と子を人質にとられ、研究を断念。結果、パパファルガーとフレバンスを裏切ることとなった。※ここまで「あの日のフレバンス」
    その後、フレバンスが滅びたこと、親友を喪ったことを知り自責の念に駆られ精神を病む。そんな彼を見ていられなくなって、妻は子を連れて出ていった。男は結局、不穏分子として政府に殺されそうになり、命からがら家族の写真と僅かな荷物だけを持って国を脱出。その際に負った傷のせいで野犬に嗅ぎ付けられ襲われて絶命。せめて親友に謝ろうとフレバンスを目指していた。
    4241

    gao

    DONEヤプーパロ本の続きです。

    本編読んでないと分かりません!
    ヤプーパロ続き③ タイガーは船の近くに降り立つと、翼を畳みながらゆっくりと船へと足を進めた。数週間ぶりの帰船だ。好きで放浪しているとは言え、久しぶりに仲間に会えると思うと不思議と心が躍る。政府にいた頃はこんな感情を抱く事は無かったが、ここ数年ハートの海賊団で過ごす内にこうやって心動かされる事が増えた。タイガー自身は自覚していなかったが、ハートの海賊団で情緒が育まれた結果であった。

     S(セラフィム)・タイガーは政府に作られたトラファルガー・ローのクローンであり、生物兵器である。生まれた当初は政府の命令に従っていたが、紆余曲折あって現在はクローン元のトラファルガー・ロー率いるハートの海賊団所属になっている。所属といっても、クローン元の影響もあるのか最近では放浪癖があり、ハートの海賊団を一人離れてフラフラしている事も多い。もともと生物兵器のセラフィムとして生を受けた彼をどうにか出来る者なんて限られていたし、少年期から青年期へと成長しつつある彼に対し、ハートの海賊団もそう過保護になる事もない。……そもそもハートの海賊団は船長の放浪に慣れていたのもある。と言うわけで、タイガーは気の向くままにこの広大な海を自由に大きな翼を広げて飛び回っていた。
    14714

    gao

    DONEヤプーパロ幕間①

    ヤプーパロ本読んでないと分かりません

    一応人物紹介
    船長と同じ顔の男:下半身不随で声が出ない。背中には天翔ける竜の蹄の焼印。紆余曲折ありハートの海賊団に身を寄せている。ハートの海賊団は未だ彼の名前も知らない。ハートの海賊団に拾われる前は主人のオナホをしていた。

    ハートの海賊団:↑の男の事を船長のファンの天竜人に船長の代わりとして飼われていた奴隷だと思っている。
    食事「いい加減にしろッ」
    「……ッ!」
     
     食堂に船長の怒号が響き回る。その船長の正面では、ハートの海賊団のツナギを着せられた、船長によく似た男が床に伏したまま身を震わせていた。
    「これを“食う”、ただそれだけの事がなぜ出来ねェ!?」
     台に置かれた粥を指して船長は声を上げ続ける。それでも男の反応は変わらない。床から遥か頭上にある船長を恐る恐る見上げながら、はくはくと口を開閉させている。
    「……まぁまぁ、キャプテン。そんなに興奮しなくても」
    「そうっすよ。そんな焦っても仕方ないって」
     ついに心配そうに様子を窺っていたクルーが船長を宥め始めた。他の幾人かはしゃがみ込んで、床に伏す男の背を撫でながら慰めている。
     しかし、クルー達も船長の気持ちがよく理解出来ていた。この天竜人の奴隷だった男を拾って既に数週間。船長を初めとするハートの海賊団の面々がいくら心を砕いても、この男の状態が好転する兆しは見えない。……既にここにいる全員が疲れ切っていた。
    8970

    gao

    SPUR ME転生現パロ ラミちゃんが海賊時代のローに出会う話

    着地点を見失って完結が怪しいので尻叩き
    転生ローくんが可哀想。ほぼ出てきません。
    愛の鎖ミーンミンミンミン……

     あの夏の日、幼い私は父と母、そして大好きな兄と一緒に旅行に訪れていた。
     海水浴場もある旅行先で、旅行前に母と選んだ花柄のワンピースの水着に着替えて海辺へ辿り着くと、一足早く着替えていた父と兄が待っていた。シロクマが描かれた浮輪を持った兄がこちらに手を差し出してくる。
     海を背に立つ兄を見て私はどういうわけか、これ以上海に近づきたくなくて、兄を海に近づけたくなくて、ここへ来て帰ろうと駄々を捏ねた。父も母も、勿論兄もそんな私に困惑し、きっと海怖がっているとで思ったのだろう。三人揃って、私が怖がらないようにいろいろ声を掛けてくれた。それでも、私はどうしてもここから離れたくて、一刻も早く兄ここから遠ざけたくて、思わず小さな足で駆け出した。私を説得する為にしゃがんでいた両親は咄嗟に手を伸ばすが届かなくて、私は簡単に海の反対側の山へと足を踏み入れた。後ろからは必死に私の名前を呼ぶ両親と兄の声が聞こえていたが、私は決して足を止めなかった。
    8964