メンヘラな1日バンカラ街の喧騒、絶妙に無視出来ない頭痛、湿度を含んだ室内の不快な温度。なんて事ない、良くある不快な朝だ。
枕元のイカ型の携帯をケーブルを手繰り寄せて見つける。...目当ての通知は来ていなかった。おはようと一言メッセージを残し、頭痛と少しでも期待した自分の馬鹿さに溜息をつき、布団から起き上がる。
テーブルの上には血のついたティッシュとロング缶。お菓子の小袋も何個か床に散らばっている。あーあ、夜中にお菓子も食べちゃってる。
こんなこと、良くないのは分かってる。やめればお金ももっと余裕がある。でもこれがないと私は生きていけない。これがないとあまりにも現実が辛い。
私の彼氏、カベルネ君は楽しむためにお酒を飲んでいる。私にはそれがよく理解出来ない。私にとっては酔うためのものでしかなくて、何も考えられなくなりたいから飲む物なんだ。
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