Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    kidd_bbb_g

    @kidd_bbb_g

    K2用

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🍛 ☕
    POIPOI 23

    kidd_bbb_g

    ☆quiet follow

    ひさびさの更新。相棒ちゃんで遊ぶ譲テツ。

    #和久井譲介
    #ドクターTETSU
    #K2
    #譲テツ

    黒猫を宅配「お届け物でーす」
     ソファでくつろぐTETSUの膝に、ずしりと箱が乗せられた。箱の中を満たす黒い物体が小さく動き、二つの金色の目がTETSUを見る。TETSUの相棒である黒猫が、箱にみっしりと詰まっていた。
    「へえ、こいつぁ良いもんだ。どこからだ?」
     TETSUは箱を持ってきた譲介を見上げる。
    「差出人は不明ですねえ」
     譲介は機嫌よく答えてTETSUの隣に座る。
     これは譲介とTETSUの間で最近流行っているちょっとした遊びである。箱に入った相棒を譲介が箱ごと持ち上げて、TETSUのところに持ってくる、それだけ。
     譲介はニコニコしながら、TETSUが相棒の狭い額や下顎の毛を指先で掻くのを眺めている。
    「なんだよ」
    「いえ、なんにも」
     譲介がTETSUに軽く体重を掛けた。TETSUの膝の上では相棒が手にじゃれついている。ひとりと一匹の重みが温かい。
     要するに、譲介はTETSUの隣に来るきっかけが欲しいのだ。TETSUはこの遊びをそのように理解していた。変な遠慮などせずとも、勝手にやって来て勝手に座れば良いだろうに。
    「そういや届け物に、受け取りのハンコは要らねえのか」
    「ハンコ?」
     譲介は顔をTETSUに向けた。TETSUはすかさず首を傾けて、譲介の頬に軽いキスをする。
    「あ、ど、どうも……」
     譲介はTETSUに顔を向けた姿勢のまま、頬を染めて固まっている。TETSUはその様子を見て笑ったのだった。
     相棒は箱から出てTETSUの膝を降り、すたすたと歩き去った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤☺😍👏💞💕💘🐾💞👏👏👏💖💖💖💕💕💕😭☺😊☺😊☺😊☺😊🙏💘😍☺🙏❤❤🇱🇴🇻🇪😭🇱🇴🇻🇪🙏🇱🇴🇻🇪☺🇱🇴🇻🇪🙏❤❤❤❤❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works