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    9s0z9

    @9s0z9

    ちょそ推し五悠狂い

    ついったしたごゆの壁打ち置き場にしたくて。

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    9s0z9

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    他人が座ってた椅子ってあ生暖かいよねって話。

    #五悠
    GoYuu

     ソファでぐうたれていると悠仁が来た。顔を見ただけでも僕のHPは回復を始めたのに、二、三言葉を交わした所で電話が鳴る。
     仕方なく部屋をあとにする時、僕の座っていたソファに入れ替わり悠仁が座った。
    「せんせー温かいね」
     抜け殻のぬくもりに身を寄せて笑う君。
     はー可愛い。
    「またね、ゆーじ」
    「応! 気を付けてね」

     ◇

     楽しそうな声の方へ足を向ける。覗く教室には僕の受け持つ生徒たち。
    「オツカレサマンサ~」
     僕を見て嬉しそうに返事をしてくれるのは一人だけ。
    「せんせーおかえり」
     立ち上がりハイタッチ。なんならハグしても……そう思い両手を伸ばしたが、悠仁は気付かず流れるように出口へ。丁度次の授業への移動のようだ。
     他の二人も立ち上がり、悠仁に続く。
     誰も僕の胸には飛び込んで来ない。
     僕は悠仁が座っていた椅子に座り
    「ゆーじゆーじ、温かいね」
     椅子の熱を全身で受け止めたくて、長い手足を必死に椅子に巻き付けると
    「ふはっ、せんせー可愛いね」
     なんて。
    「気持ちわるっ」
    「変態ですね」
     辛辣な言葉が聞こえたのは気のせいにするとして、僕を『可愛い』って言っちゃう悠仁はやっぱり可愛い。 
    「皆、頑張ってしごかれておいで〜」
    「応! 行ってくるね!」
     ひらひらと手を振って、三人仲良く教室を出る。
     無機質な木の板の微熱と君の笑顔。今日も僕のハートが充電された。
     いつまで隠しておこうか。まぁ僕としてはあまり隠してはいないんだけれど。察するにあまり悠仁に伝わってる気はしないが、それでも今は、これくらいでいいのかもしれない。



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    蒼(あお)

    MAIKINGキスの日ということで、書き途中のものから、キスメインでもないのになぜかガッツリ書いていたキスシーンを引っ張ってきました!
    前後切ってるので話としてはなんじゃこりゃかも。短い上に唐突に終わります。
    好きです、付き合ってください。というベタな言葉から始まったお付き合い。時間さえあれば一緒に居たくて忙しい合間を縫って共に過ごした。傍にいたらくっつきたくなって手を繋いだ。二人きりになれば体温を感じたくて抱き締め合った。距離感を探り合い、確かめるようにゆっくりと、ひとつずつ。そうして進んできたふたりが、もっと互いの近くにいきたくて唇を合わせるようになったのは、少し前のことだった。
    表面を触れ合わせるだけのうぶなキスにも慣れてきて、この日は久しぶりに五条の部屋でゆっくり過ごせる日で、風呂上がりでほかほかな体温が心地よくて。どちらからともなく始まったキスのやめ時が分からなくなった。
    くっついては離れて、息をついたらまたくっついて。何回目かの息継ぎの時、意図せず鳴ったリップ音で火が着いた。これまでよりも強く押し付けては、チュッと音を立てて離れるのを繰り返す。しっとり合わさってはぷるんと離れる感触が気持ちよくて、もう一度。その内もっと感触を味わいたくなって、ほんの少しだけ唇を食んだ。虎杖の少しカサついた下唇の奥、つるりとした粘膜が上唇の裏と僅かに触れ合う。たった数ミリ合わさっただけの皮膚が受け取るぬるりとした感触に物凄く興奮した。もっと、もっと今のが欲しい。縋るように首に回された腕にも煽られて、気付けば五条は殆ど押し倒すような体勢で、夢中になって虎杖の唇に吸い付いていた。
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