Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    69asuna18

    ドカメン:宗雨
    Twitter:@doka25Asuna

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 46

    69asuna18

    ☆quiet follow

    お題サイト『確かに恋だった』様

    【キューピットは語る】
    1.いい加減くっつけ
    2.見てるこっちがハラハラ
    3.我ながら完璧な舞台設定
    4.照れ屋もここまでくると病気
    5.ようやくこの日が
    おまけの6.惚気は他でやってくれ
    (わたし/俺のおかげってこと忘れてない?)
    全部書けたらpixivにあげるつもり

    #ジョーチェリ
    giocelli

    6.惚気は他でやってくれ「おまたせ」
    そう言って出てきたのは、綺麗なお皿に守られたティラミスだ。
    「薫も、食っていくだろ?」
    隣に並んで座るチェリーにも同じ物が出された。けど、なんだか少し大きいように見える。気のせい?大人だから?恋人になったから…だろうか。


    例のお土産のクッキーを取りにジョーのお店に寄ったら、ちょうどチェリーも来ていた。カランと鳴るドアのベルに驚いたのか、まるで猫みたいにぴょんと跳ねてチェリーは真っ赤な顔で「み、ミヤか…」とホッと胸を撫で下ろしたのが見えた。

    「お邪魔しちゃった?」

    そういうと、チェリーは恥ずかしそうに口を噤んだ。一方ジョーは笑いながら「もうちょいあとでもよかったのになぁ」と言いながら、キッチンの奥へと入っていく。奥から、座って待ってろと言われてチェリーと2人で待っていたら、あっという間にティラミスが出てきたのだ。パクリと運ばれて来たそれを口へ。甘くて、ふんわりと苦い。口に入れたらほろりと溶ける美味しいデザート。「美味しいね」とチェリーに言うと、うっとりとした顔でそれを堪能していて。とても優しい顔で「そうだな」と答えた。



    あれから。
    ジョーもチェリーも相変わらずの犬猿の仲で。顔をあわせたら喧嘩をしている。けど、勿論変わった事もある。ジョーは、女の子達と話す回数が前よりも少なくなったし、女の子達と話していてもチェリーは辛そうな顔もしなくなった。だけど、ジョーは今も変わらずチェリーが誰かと話していると慌ててやってくる。まぁ…顔は怖くなくなった。あとは、2人で居る時の距離が少しだけ近くなった。たまにそっと手を繋いでいるのも見る。こっちが見ているのに気がつくと慌てて離れて、恥ずかしそうに叩いてみたりする。恥ずかしいならしなきゃいいのに、見ているこっちも恥ずかしくなってしまう。…でもそれ以上に、二人が特別な関係になったのが嬉しくて、なんだかこっちが幸せになったような気がした。


    「薫、ついてる」

    ジョーはチェリーの頬についたクリームを、優しく指で拭ってぺろりと舐める。そんな事したら、ママ怒るんじゃと思ったのに、チェリーも顔を真っ赤に染めるだけ。「なにすんだ、ドアホ…」って声もめちゃめちゃちっちゃい。

    前言撤回、いちゃいちゃするな二人のときにして。あと、二人はもう少し僕に感謝してほしい。そう思いながら、ミヤは残りのティラミスを少し慌てて口に運んだ。もうなんていうか、色んな意味でお腹いっぱいになりそうだったから。

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖☺💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    hama_gara

    CAN’T MAKEミノタウロス×忍者なジョチェのなれそめを頑張って書こうとしたのですが、途中で書けなくなってしまったので供養・・・二人がくっついた後の話はいずれ書くと思います。

    捏造多々で色々メタっぽい。モブがよく出ます。書きかけなので見直してません、誤字脱字あるかもです。
    ミノタウロス×忍者なジョチェ『……敵性勇者の反応消失を確認しました。お疲れ様でした』
    「ありがとう、カーラ」
    商店街とその路地裏をモチーフにしたカラクリだらけのダンジョンで、一人の忍者が呟いた。つい先程まで目の前に居た勇者一行は、レベルは適正値だったもののデバフと毒を駆使した素早い忍者の攻め手に翻弄されるまま、一人、また一人と膝をつき、ゲームオーバーとなったところだった。
    「カーラ、全てのカラクリをリセットしてくれ。それと、侵入者のアラートも再起動だ」
    『OK、マスター。指示を実行します』
    指示の受諾音声と同時に、ダンジョンが再構築され始めた。魔法で焦げた壁、斧が叩き割った窓ガラス、仕組みを見破られて解除されたカラクリなどが、仄かに点滅した後瞬く間に元の姿に戻っていく。夜が近付いてきた夕焼けの中で見る光は、いっそ神々しさすらも感じられる。
    8201