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    Sarururu

    @Sarururu00

    FFTとFF16ほかの二次小説書き。こそっとぽいっと時々置きます。
    FFT:ディリータ、オーバル
    FF16:テラディオ、クラジル

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    POIPOI 16

    Sarururu

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    テデの夏休み初日です。
    どこにも行かない行けないと思っているふたりですが、さてどうなるでしょう。

    #テラディオ

    夏休み初日「……はあ?」
     早馬で届いた書簡を読んだディオンは、その内容に唖然とした。
     意味が分からない。そんなはずはない。間違いなのでは。あるいは、罠か。何か奸計が──そう、あの魔女めが──為されているのではないか。そういった考えがぐるぐると頭を回り、打ち消すために数度書簡を読み返す。だが、書かれてある文字列は最初に読んだものと何一つ変わらなかった。……当たり前といえば、当たり前なのだが。
     思わず出してしまった声が珍妙だったのだろう、控えていたテランスが「ディオン様?」と声をかける。
    「猊下からは何と?」
    「ウォールードとダルメキアからの申し出を受諾したらしい。……酷暑その他諸々の事情により夏季休暇停戦、だそうだ」
    「……え?」
     読み上げた書簡の内容を聞いたテランスもまた固まってしまったのを見て、ディオンは自棄気味に「初めての夏休みだな」と笑った。

       §

     夏季休暇停戦の期間は約一月あまり。書簡に記された「夏休みの開始日」からは既に三日が経過していた。さらに言えば、聖竜騎士団を含めたザンブレクの兵力をすべて「夏休み」にするわけには当然いかない。従って、残りの日数を交代制で休暇に割り振ることとした。
     例外はある。騎士団のトップであるディオン・ルサージュその人だ。起こり得る有事を考えると、神皇猊下とその「家族」、さらに諸賢人達のように避暑地へ赴くなどといった振る舞いをすることはできない。もっとも、騎士団本部に詰めているだけで、特段することは何もないのだが。
    「私が……余が「何か起こす」とはお考えにはなられないのだろうか」
     自嘲するディオンに、テランスは胡乱な目を向けた。一瞬でも、「それも「あり」かもしれない」と思ってしまった自分を封じ、「どのようにお過ごしになられますか?」と問うた。
    「悩ましいな。軍備の再編を考える時間に充てるのもよいし、最近疎かになっていた鍛錬に充てるのもよい」
    「この酷暑にそれはお止めください」
     ザンブレクは北の国だ。短い夏を待ち遠しく多くの民は思っているのだが、この暑さには流石に辟易とするしかない。ましてや、過酷な鍛錬などもってのほかだ。
    「というか、「夏休み」にすることですか?」
    「宿題は早く片付けたほうがよかろう。……それより、其方はどうするのだ?」
     頬杖をついた姿勢で上目遣いでディオンが訊ねる。この人は何を言っているのだろうと思いつつ、テランスは今度は正直な思いを告げた。
    「ディオン様がよろしければ、いつも通りお傍に在りたいと考えておりますが」
    「実家に帰省するという考えもあるぞ? 私に気を遣わずとも」
    「気を遣っていたならば帰省しています」
     素直にならないディオンの言葉を遮り、テランスは言い切った。
     自分がずっと一緒にいたいと思っているのを、ディオンは知っているはずだ。そして、ディオン自身もそれを望んでいることを。
    「……「夏休み」か」
     ぽつりとディオンが呟き、窓の外を見やった。開け放った窓から吹き込む風は熱を帯びている。コントラストがくっきりとした青の空と白い雲。
    「夜更かしがしたい」
     視線を外に置いたままそう言ったディオンをテランスは愛しく思った。
    「それと、寝坊がしたい。テランス、其方が付き合ってくれるならばの話だが」
    「勿論」
     言外に含まれた意味を察し、テランスは笑う。どうせ誰も来ないのだから、と彼の頬に手を伸ばした。
    「ありがとう、ディオン」
     頬を撫で、口づける。二人だけのときの言葉遣いでテランスが言うと、何故かディオンは頬を染めて怒ったような顔つきになった。
    「執務中だぞ!」
    「夏休みですよ?」
     すぐさま返したテランスに、ディオンが唸る。その様子も愛らしくて、テランスは頬を緩めたのだった。
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    mizutarou22

    DONEテラディオの二人がコスタ・デル・ソルへバカンスに行く話です。謎時空な現パロです。FF7リバースをプレイしていたら二人にも行ってほしくて…。リバースのネタバレは無いと思いますが一応注意してください。
    あなたが一番綺麗 遠くからさぁ……と音が聞こえる。その音は私を落ち着かせ、身体が勝手に胎児のように丸くなろうとする。しかし足を丸めようとしたところで、ふと温かい何かに当たった。そこで私は意識が少しずつ覚醒していく。目をふっと開け、視界に映ったのは……。

    「おはようディオン……目、覚めた?」

     目を開いた先にいたのは私の最愛の夫、テランスだった。テランスが微笑みながら私の髪をそっと撫でる。私はその撫でられる気持ちよさにうっとりとして、テランスがしてくれている腕枕に唇を近づけ、キスをする。

    「ああ……波の音で目が覚めてしまったようだ」

    「綺麗な音だね、ディオン」

    「ああ……」

     そう、私たちは今コスタ・デル・ソルというリゾート地へ来ている。温かい……というよりカッと太陽が照り付ける暑い気温で、ここにいる人々は薄着や水着で街中を歩いたりしていた。街も活気があり、皆楽しそうに催し物に参加したり、また様々なお店が軒を連ねており、そのなかでショッピングを楽しむ者もいた。
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    izayoi601

    DONE思いついたので一人飯するじょしょどのの話。台詞などでも西涼二直の中ではじょしょどのが一番食事好きな方かなと妄想…脳内で色々分析しながら食べてたら良いです…後半は若も。庶岱と超法前提ですがもし宜しければ。ちなみに去年の流星での超法ネップリと同じ店です。
    早朝、一人飯「これは、まずいな……」
     冷蔵庫の中身が、何も無いとは。すでに正月は過ぎたと言うのに、買い出しもしなかった自らが悪いのも解っている。空のビール缶を転がし、どうも働かない頭を抱えつつダウンを着るしかない。朝焼けの陽が差し込む中、木枯らしが吹き付け腕を押さえた。酒だけで腹は膨れないのだから、仕方無い。何か口に入れたい、開いてる店を探そう。
    「……あ」
    良かった、灯りがある。丁度食べたかったところと暖簾を潜れば、二日酔い気味の耳には活気があり過ぎる店員の声で後退りしかけても空腹には代えがたい。味噌か、塩も捨てがたいな。食券機の前で暫く迷いつつ、何とかボタンを押した。この様な時、一人だと少々困る。何時もならと考えてしまう頭を振り、カウンターへと腰掛けた。意外と人が多いな、初めての店だけれど期待出来そうかな。数分後、湯気を掻き分け置かれた丼に視線を奪われた。
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