『施しの箱庭』設定
【あらすじ】
XX年後、科学――特に再生学が目覚ましく発達した世界。ある科学者によって再生医療は大きく姿を変えることになった。――ヒトの細胞を用い、そのヒトと全く同じ性質を持つ人間を人工的に創り出すことが可能になったのである。
生み出された命は『ドナー』と呼ばれた。彼らは特殊な体質を持ち、どんなに内蔵を失っても、どんなに腕や足を切り落としても時間が経過すれば元通りになる脅威の生命力を持っていた。――ただし、心臓と頭を除いての話だが。
沢山のドナーたちが今日も『夢ノ咲』と呼ばれる施設で穏やかに過ごしている。――いつかレシピエントに体を捧げる日を静かに待ちながら。
【用語】
『ドナー』
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