丸くて白いやつ「リスだ!かわいい」
イナがそう言って、ギョンフンに笑顔を向ける。
「うん、凄い」
丸くて白いケーキには苺がたくさんのっていて、リスと大小のウサギを模したクッキーが飾ってある。
「リスは室長のだ。イナはウサギを両方取っていいぞ」
いろんな角度からケーキを撮影する二人に呆れながら、サンウォンはそう声を掛けた。
「おっきいウサギはパパ食べなよ」
「アジョシ~ありがとうございます」
ギョンフンは『おたんじょうびおめでとう』と書かれたプレートをズームで撮りながら、そう礼を言った。
「はいはい、おめでとう。ろうそく吹いたりしなくていいのか?」
「やろうやろう」
「え~いいんですか~?アジョシ、暗くして暗くして」
そう言いながらも、ギョンフンは自らろうそくを用意して火を点ける。
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