全年齢向けジュナカル、ジュオカルまとめ「夜を劇的にする貴方という方法」
生徒会長アルジュナオルタさん×生徒会長カルナさん
ドラッグストアの出入り口の横、セブンティーンアイスの自販機の前に、カルナが立っていた。アルジュナオルタが近寄っていく。彼はアルジュナの「いい人」だ。本当はカルナ一筋。けれど正攻法で口説き落とすのは恥ずかしかった。眼鏡につけたアクセサリーがちゃらちゃらとこめかみで揺れる。真夜中。お誂え向きの三日月で、乾きつつあるアスファルトが香る。新月でも、満月でも、十六夜でも、アルジュナにとってカルナとの時間は運命によって丁寧に特注されていた。後ろ手に指を組み、首を傾げる。
「こんばんは。いけないんですよ。夏休みだからといってこんな遅くに出歩いたりして。私オオカミが食べちゃいますよ」
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