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    えんどう

    @usleeepy

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    えんどう

    DONE▽VD2019?
    ユーフラテスの夕べの話▽王様のVD礼装の話
    ▽ぐだキャスギル






     いつもお世話になっている人へ感謝を込めて。友人へ友情を込めて。愛する人に、愛を込めて。様々な気持ちを甘い菓子に乗せて贈る日、バレンタインデー。そんなバレンタインに立香はギルガメッシュへチョコを渡した。込めたのはもちろん、愛する人へ、の気持ちである。贈るチョコレートも、手伝おうという人達の気持ちを丁重に辞退して(ネットの力は借りたが)誰の手も借りず、一人で作り上げたものである。未知の素材であるカカオを相手に奮闘し、やっと作り上げたものである。出来栄えは良すぎず悪すぎずではあるが、間違いなく立香に今できる最大限だと言えるだろう。
     それを受け取った王は、やはりというかなんというか、感謝はしてくれなかった。それは解っていた事ではあるが、反省しろとまで言われた。ああこれはやはり失敗だったか、と、解ってはいたなりに落胆した立香は、気がついたらウルクにいた。何を言っているか解らないと思うが、ウルクにいたのである。やはりダメでしたか、と言う立香に王が質より量の問題だ、と言ったのは覚えている。いや、王の言葉であればちゃんと覚えている。が、宴席を数分で終わらせるつもりか、真に誉れあるバレンタインを、ウルクを見せてやる、と言われて耳を疑っている間にあれよあれよとレイシフトさせられ、気がつけばウルクで王の用意した舟に乗っていたのである。
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    えんどう

    DONE▽VD2018
    ぐだおが記憶喪失になる話▽セミ様のVDイベの頃に書いた話です
    ▽ぐだおが王様のことを忘れます
    ▽思い出します
    ▽ぐだキャスギル





     立香がカカオに頭をぶつけた。諸々の事情は省くが、ぶつけたのである。ぶつかったと言う方が正確だろうか。何がどうしてそうなったのかは解らないし解りたくもないが、どこからともなく高速で飛んできたカカオの実がモロに立香の頭へ直撃し、倒れ込むのを傍にいたギルガメッシュが慌てて受け留めれば気を失っていた。その場にいた全員が驚き慌て、一部始終をモニタ越しに目撃したマシュは泡を食っていた。立香を案じて我も我もと集まってくるサーヴァントたちへ立香を抱えたギルガメッシュは作業の続行が立香のためになると説き指示を飛ばして、自ら医務室へ運んだのが数時間前のことである。なかなか目を覚まさないのは疲労のせいもあるのだろうということではあったが、打撲以外の目立った外傷がないのは幸いだった。マシュは死にそうな顔をしてずっと立香の傍にいたが。その場にいて守れなかったことを悔いているのだろう。たかがカカオだが、真面目な彼女のことだ。気に病んでいることなど想像に難くない。壁に背を預けて二人を見ていたギルガメッシュは嘆息して口を開く。
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    えんどう

    DONE▷VD2022
    ぜんぶあげる▽バレンタインっぽい話
    ▽転生記憶あり現パロです
    ▽ぐだキャスギル





     材料は三つだけ。チョコレートと生クリーム、それから仕上げ用のココアパウダー。チョコレートは、もう甘いものは食べ飽きているであろう彼にあわせて、ビターとミルクを半分ずつ。そのチョコレートは耐熱ボウルに割り入れておく。
     まずは生クリーム。弱火でゆっくりじっくり、沸騰直前まで温める。沸騰直前、などと言われてもどうなったら沸騰したと呼ぶのかすら知らないので、勿論事前に検索してある。インターネットというものはどこでも便利である。
     さて鍋の中の生クリームは、鍋の縁に沿って小さな泡をぷつぷつ浮かべている。ここで加熱を止め、先程割っておいたチョコレートにとろりと流し入れる。混ぜる時は耐熱性のヘラで。割ったチョコレートが完全に生クリームに溶けるまで、ヘラで上から下からかき混ぜる。あまりやり過ぎると温度が下がりそうだが、そう心配している間にクリームとチョコレートは混ざり合っていた。生クリームだけの時よりも更にとろりとしたクリーム状の液体。これにラップをかけ、冷蔵庫で三十分冷やす。タイマーをセットし、冷やす間に鍋などを片付け、タイマーを持って一旦キッチンから離れる。流石に三十分何もせずに待つというのは苦痛だ。読みかけの本など読んでいればあっという間だろう。
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